情報弱者からの脱却を目指そう

 インターネットを普通に多くの人たちが使うようになって、便利になったと実感することがある反面、自分のやっていることが知らないうちに法律に触れて逮捕なんてことも起こり得るようになってきてしまいました。FaceBookやTwitter、ブログや2ちゃんねるへの書き込みが問題となるような事は今までにもたくさんの事例がありますが、ネットで購入するものに問題があった場合、売る方だけでなく買う方も摘発を受ける場合があるので注意が必要です。

 先日のニュースで、テレビ放送を試聴するために必要なB-CASカードを改ざんし、普通のカードでは見られない有料チャンネルが全て見られるようになったカードを購入し、不当な方法で有料放送を視聴したという事でかなり多くの人が書類送検されたというのがありました。これを読んでいる方の中には、この内容が改ざんされたB-CASカードを販売すると書かれたメールが届いていた方もいるかも知れませんが、私のところにもたくさんB-CASカードの購入を呼びかけるメールが来ていました。B-CASカードのシステムについては私自身言いたいことはたくさんありますが、このメールに従って安く有料チャンネルが見られるからと購入した時点で法律に触れてしまい、名前を明かして購入したら業者の販売者名簿を抑えられてしまえば摘発されるのは時間の問題になってしまいます。私はB-CAS関連のメールを迷惑メールとして直接読まない設定にしていましたが、普通に配信されてくるメールを読んで、ついその気になって買ってしまったらそれまでです。このような事にならないためには、インターネットのニュースサイトでメールやWeb接続について何が危ないのか自分で調べたり、詳しい人に何が危ないのかしっかり聞くようにしないと、常に騒動に巻き込まれてしまう可能性は少なくないと言えます。

 今回のB-CASカードのように、インターネット経由で購入したものは、注文の経緯からしっかり痕跡が残ってしまい、どんなに言い訳をしても内容をひっくり返すことは難しいでしょう。こういうことにならないために、政治家の方はお金のやり取りを現金で直接受け渡し、できるだけ取引をした痕跡を残さないようにするのでしょうし、直接物を受け渡しする場合でも取引の経緯をインターネットでやり取りしていれば、これも言い逃れはできないでしょう。私はなにもこのように裏を付いて購入した方がいいと言うのではなく(^^;)、私を含めて多くの人が普通に利用しているインターネットショッピングで物を買う場合には、購入する店について大丈夫なのか考えるだけでなく、購入するもの自体が大丈夫なのかという点についても考えた上で購入を考える必要があるという事を言いたいわけです。

 今回はB-CASカード販売についてのメールのことを主に書いてみましたが、これ以外にもいかにも怪しいメールが私たちの元に届くことが続いています。本来はこうしたメールを防止する目的で作られた個人情報保護法があっても、現状ではスパムメールは減るどころが増えているのが問題だとは思うのですが、今後においても何も状況が変わらないのなら、やはり個人個人で対策を考えて実行していくしかありません。そういう意味でも、情報弱者は常に狙われやすい存在になってしまうので、自分はネット初心者だと思っていても、自分なりに情報を入手するとか、詳しい人に聞くとかして、自己防衛を図っていくことが大切になります。ネットで配信されるニュースにはパソコンやスマートフォンにおけるウィルスや、詐欺の手口などが紹介されることも少なくありませんので、いつ自分のところにそうした危険が及んでも困らないように、そうしたニュースについては全文を読んで頭の片隅にでも入れておくことをおすすめします。


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