家計簿アプリの探求

 お金の管理をスマートフォンでやっている方は多いと思います。いろんなところで評判の高いアプリもありますが、いかに続けられるかということと、入力したデータをパソコンでも使い回せるかというのが長い間の懸案でして、いろいろなアプリをスマートフォンに入れて試してみたのですが、どうにもしっくりくるものがなくて、今までは結構めんどくさい方法を取ってきました。

 というのも、エクセルに限らず表計算アプリが動けば使えるファイルを作り、ごくごく簡単な金銭出納帳のテンプレートを月ごとに作ってクラウドの中に入れ、財布の中身とファイルの中身が一致するようにその都度入力していきます。そうして作ったファイルは今後どんなハードやOSの変更があっても使えますし、後から見ることのできる記録として保存しています。ただ、その記録だけではどうにもならない場合もあるので、パソコン上で使える銀行口座やカード決済と連動する家計簿ソフトを併用し、改めてパソコン上で入力していました。しかしこれだと二度手間になってしまうので、何とかしてもう少し入力環境を改善できないものかと思いつつ時が過ぎてしまいました。

 私が今使っているパソコン用の家計簿ソフトはウィンドウズ対応の「Master Money」というものですが、このソフトは現行のスマートフォンとの連携機能がありません。ただ、私がこのソフトの導入を決めたのは、はるか昔になりますが、まだモバイル機器としてのPalmが現役だったころ、Palm上で入力したデータを取り込む機能が付いていたからでした。しかしPalmが廃れていけばこの機能も使うあてがなくなってしまうわけで、Palmでやっていたことと同じことが今のスマートフォンででき、クラウドにも対応する家計簿ソフトをいろいろ探してみたのですが、なかなかうまくはまるものがないというのが正直なところでした。

 幸い、「Master Money」は今に至るまで販売は継続されていて、「Master Money6」はWindows8でも動作が確認されています。現状でのモバイル対応はどうなっているかというと、これも時代遅れの感が拭えませんが(^^;)ドコモ携帯電話用のアプリがあるのですが、アプリ自体は無料で使えるようなので、今使っているドコモの携帯電話にアプリをダウンロードして試してみることにしました。

 その携帯アプリは、アプリ上から入力した内容をコンマ区切りテキストに変換し、指定のメールアドレスに添付ファイル付きメールとして送信できるようになっています。パソコンでそのメールを受けたら添付ファイルをソフトで読み込ませることでデータをソフトに流すことができます。

 こうした一連の流れがわかれば、スマートフォンを使ってベースとなるコンマ区切りテキストファイルを作り、表計算アプリで更新したものを読み込ませれば「Master Money」のデータを更新することができることはおわかりでしょう。ソフトで読み込める形式のファイルを作り、それをクラウドに置いた上でスマートフォンやタブレット端末で更新し、ころあいを見てソフトで読みこませればいいのです。この方法だとソフト自体を動かすためには母艦としてウィンドウズの走るパソコンが必要ですが、データ入力のためのファイル自体はアンドロイドでもiPhoneでも、Chrome OSでも問題なく編集して使うことができそうですね。

 今回はあくまで私の例で説明させていただきましたが、パソコン上で動く他の家計簿アプリでも、入金出金データをインポートでき、さらに家計簿のデータをクラウド上で保存できるものなら(試用したソフトの中にはデータの保存場所を指定の場所から動かせないものもありました)、同じようにデータ入力はスマートフォンでということができると思います。個人的にはまだ確定申告の手続きができていないのですが(^^;)、このシステムがうまく使えれば、来年の計算はかなり楽になるだろうと期待しています。


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