家族・友人間通話は050 plusで済ますならおすすめ? OCNモバイルONEの音声付きSIMサービス

 格安スマホが一般的になるに従って、MVNO業者の方も音声通話可能のデータSIMをどんどん発表しています。今回紹介するOCNモバイルONEも、満を持してデータプランに+700円で30秒20円の通話料で発信できるプランを発表し、すでに取扱いを始めています。一日70MBまで高速での使用ができる最安のプランと組み合わせた場合、税抜き価格で月1,600円から電話番号の付いたデータ通信カードが使えるようになりました。

 これだけなら他社のプランと内容も料金も変わらない感じですが、この料金の範囲内で付加価値のあるサービスが付くのがポイントです。IP電話サービスとしては広く認知されている「050 plus」の基本料が、音声付きサービスに加入すると無料で使えるのです。090 080 070からの通話とは別に050の番号が持てるだけでなく、同じ050 plus加入者同士の通話は24時間無料となるので、家族で同じ契約をすれば家族間の通話は050から始まるIP電話で済ますことで通話料の負担は減ることになります。

 一台のスマートフォンで2つの電話番号が持てるというのは結構便利なもので、普通では有料になる携帯回線の留守番電話サービスを契約しなくても、長い時間電話に出られなさそうな時に、携帯番号から050Plusに転送をかけた上でIP電話アプリの設定で留守に設定しておけば、無料で使える050Plusの留守番電話サービスを携帯番号でも利用できます。こう書くと、データ通信SIMに050Plusだけでもいいという方もいるかも知れませんが、携帯番号があると、SMSオプションを付けなくてもSMSによるショートメールが使えるというのは結構大きなメリットのように思います。というか、相手によってはその人の電話番号として知らせている050番号に向けて、届かないと知らずにショートメールを打ってくる人もいると思うので、そうした人に対応する場合、今まではデータ通信SIMにSMSオプションと050Plusを付けた上でカードに振られた携帯回線の番号を知らせればいいのですが、逆にこれだと電話をその番号に掛けてこられた場合に繋がらないので、その辺の説明をすることは結構大変です。そうした手間を考えた上で見ていくと、例えばOCNモバイルONEの場合はSMSオプションは120円(税抜)で、これに050Plusの300円(税抜)を付けるなら、あと280円出して携帯回線の番号を持った方が何より相手に説明する手間も省けますし、2つ番号を持つことで役に立つことも出てくると思いますね(^^)。

 今後、MVNO業者の提供する音声回線付きのサービスが、くりこしのできる無料通話が付いたり、通話定額のプランを出してきた場合はさっさと乗り換えるのがいいと思います。ただ今のところ、同種のサービスの中ではデータ通信も通話も安くということを考えた場合、このOCNのプランに必要に応じて「楽天でんわ」のような相手の電話番号の前に特定の番号を付けて発信することで、携帯番号から安く電話できるサービスを加えておくのがベストでしょう。それほど電話を掛けない人だったらこの条件でも月額2千円以内でデータ通信と通話ができてしまうと思いますので(もちろん不用意に通話を繰り返すとその分料金はかさみますが)、スマートフォン一台でできるだけ安く電話もデータ通信もしたいと思われている方は検討の余地のあるプランだと思います。


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