夜行バスの「魔の時間」

 昨日の早朝にまた旅行会社がチャーターした夜行バスの事故がありました。事故が起きた時間は報道によると午前4時10分頃だったとか。夜行バスの事故といえば、関越道での事故が今でも生々しく思い出されますが、そちらの事故が起きた時間も4時40分頃でした。これを書いている期間というのはちょうどこの時間にロンドンオリンピックの見所が多く訪れるため、どれだけ睡魔に襲われるか実感できている方も相当数いらっしゃるかと思いますが(^^;)、やはり日の出前のこの時間というのは、ハンドルを握る事を仕事にする人にとっては魔の時間であると言えるでしょう。

 これは、車中泊の旅をしている私にとっても人ごとではありません。高速道路を走行中、特に都市部周辺を抜けたいと思う場合、夜間でも渋滞に見舞われることはよくあります。そんな中、一番空いていて距離を稼ぐためには、夜間から早朝の長距離移動に流れることは仕方のないことで、そこで無理をしてはっとするような体験をした方もいるでしょう。

 私は午前4時代という「魔の時間」に運転するということについて、もう一つの問題があると考えます。自分自身の居眠りの危険ではなく、職業ドライバーが無理をして今回のような事故を起こす危険が多い時間でもあるので、自分に全く過失がなくてももらい事故を受ける危険性があるということです。高速道路での事故というのはただでさえ大きなものになりがちですが、相手が大型バスやトレーラーだった場合、命の危険さえ出てきます。魔の時間を避けて走行するようにした方がいいのかという考えも出てくる気もします。

 もちろん、こうした状況をどう捉えるのかは人によって違いがあるでしょう。十分に休息をとって深夜から早朝を走り抜ける人についてはあえてこの時間を休んでしまうと、走行計画に遅れが出てしまいますので、できる限り走りたいと思われるかも知れません。ただ、午前4時代に全く車がいないような状況なら問題ないでしょうが、バスやトラックに挟まれるような感じで走っているような場合は、早めに近くのサービスエリアで休憩を取りつつ魔の時間をやり過ごす選択を取った方があくまで確率ではありますが自分が事故に巻き込まれる危険性はある程度回避できるのではないでしょうか。

 車を走らせていれば、どれほど安全に気を配っていても事故に遭遇する可能性をなくすことはできません。それでも、本当に悲惨な事故というのはいくつもの不運が重なるような感じて起こる事もあるため、自分自身で回避できる危険はできるだけ回避しておいた方がいいような気がします。特に、魔の時間の運転については十分に周辺に注意しながら行なうようにしてくださいね(^^)。


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