城めぐりの旅 その5 姫路城と大阪城の入場者の違い

 旅の2日目、何とか早起きすることができ、ホテルの朝食も開店早々からいただくことができました。団体客はまだ出てきておらず、城見物には大事な朝食をしっかり取ることができました。

 ホテルを7時半過ぎに出て、東海道本線を姫路へと向かうのにだいたい20分くらいで着いてしまいます。姫路城の開門は午前9時からですが、駅からお城がまっすぐに見えるくらい近いので、のんびり歩いていくことにしました。駅前通りはまだお店も開いていませんでしたが、その分まだ日陰も多く、アーケード商店街に行かなくても体力を使うことなく歩いて行ける感じです。歩いていくうちにどんどん城の姿が大きくなっていくというのは姫路ならではでしょうか。城内に入るとすでに観光客の方々はちらほら入ってきていました。

 ぶらぶら歩いていたのでお城の入口に着いたのは8時半くらいになってしまっていましたが、それより前に来た人も沢山いたようで、だいたい30分くらい開門を待つことになりました。この頃になるとだんだんと日差しが強くなっていて帽子がないときついレベルでした。

 そうして、ようやく開門になったのですが、順路としては最初に西の丸に行き、天主閣は後からというのがセオリーなのだそうですが、人が押しよせた場合は天主閣に入場できる人数を制限すると聞いていたので、まずは天主閣を目指します。熱中症にならないようにと、登城する途中のところでペットボトルの飲み物を売っています。夏の間は全く飲み物を持って来ない人が城内で倒れてしまう事例もあるそうなのですが、今回私は一応ホテルの冷蔵庫で冷やしてきた水を持ってきていたのでそこはスルーしたのですが、そこから天主閣まで至る道ははるかに想像を超えたものでした。

 何しろ昔の建物ですから、エスカレーターやエレベーターの設備はありません。大阪城は上りだけ途中まで登れるエレベーターはありましたが、さすがに世界遣産の中にエレベーターを付けられないということなのでしょうか(^^;)。そして、外敵を防ぐために階段は狭く急になっています。バックパックを背負っているとつっかえるところもあるぐらいで、階段を延々と登っていると自分の体力の無さをしみじみ感じてしまいました。

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 ただ、開門と同時に入場したせいか天主閣まではスムーズに進み、入場制限を掛けられることもありませんでした。一番上から見る姫路市街の景色は素晴らしく、この時だけは疲れを忘れることができました。

 帰りの道の中、すでに多くの人が天主閣に押しかけているのとすれ違いました。私が門を出た時には30分待ちという天主閣入場制限の看板が出ていました。これは、午後あたりからのんびり行こうと思ったらかなり暑い中待たされるなと思うと同時に、早めに出てきて正解だなとしみじみ思いました。

 そうして歩いていくうちに、用意していった水は底を尽き、行きにそのまま通り過ぎたペットボトルの販売所ではたまらず水とスポーツドリンクを買ってしまいました。人にもよりますが、天主閣にはトイレもないので、入る前にトイレを済ませて水の用意は十分にすることが楽しい姫路城観光には欠かせないものだと実感しました。

 その後、疲れた体にムチを打ちながら西の丸の方も見学し、一通り見学が終わりましたが、最初は城内にある動物園でも行こうかなと思っていましたがとてもそんな余裕は無くなっていました(^^;)。帰り道は屋根のあるアーケード商店街の方を通りましたが、この時点でまだ11時前だったので、疲れた体を癒やす水分と塩分補給のために喫茶店に入ったのですが、まだモーニングサービスを受けることができたのはラッキーでした。

 とにかく、駆け足で回っても一時間以上見学にはかかりますので、時間に余裕を持った計画および、特に夏に出掛ける場合は私のように開門と同時に入ろのがいいと思います。あと、私が開門と同時に入ったからかも知れませんが、回りにいた観光客の人は姫路城の場合はほとんと日本人だったのに対し、昼過ぎに入った大阪城の方は逆に海外からやってきた観光客の人数の方が格段に多かったということも印象に残りました。世界遣産を必要以上に有難がるというのが日本で暮らす人の特徴なのかも知れませんね。


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