地方空港で車中泊の可能性は?

 格安航空会社(LCC)がピーチ航空を皮切りに国内での就航を始め、ディスカウントされた料金での搭乗が徐々に可能になりつつあります。今後飛行機を使った旅が特別なものでなく、安くできるようになれば、車中泊での長距離移動の旅はコスト的には飛行機の旅より高くなってしまうということも将来的には起こりかねない感じになってきてしまっていますね。

 首都圏や関西・名古屋あたりに住んでいる方なら空港までの交通費もそれほどかからないですし、最終便でも自宅に帰ることができるでしょうが、私のように関空・セントレア・羽田・成田の各空港からかなり距離のある地方都市に住んでいるものとしては、どうしても搭乗便を選ぶところから制約が付きまといます。例えば最終便で着いたとしてもそこから帰る手段が限られ、不幸にも到着が航空会社の責任でない天候などで遅延してしまったとしたら、正にどうにもならない状況になってしまいます。交通の便利な所に住んでしる人たちがその点では実に羨ましいです。

 私のいる静岡でもなぜわざわざ作るのかと思っていたところ空港(富士山静岡空港)ができてしまったのですが(^^;)、現在でも見学者は多いものの肝心の乗り入れする航空会社が少なく利用者は伸びていないようです。これが地元民への地方税の負担の元になるかと思うと愚痴ばかり言ってもしょうがないので、ここは何とか県に頑張ってもらって、今はやりの格安航空会社を引っ張り込んでいただきたいものですが。

 静岡のような何もないところの山をけずって平地を作ったスペースというのは、空港利用者のための駐車場を有料にしてもしょううがないと思ったのか現在は2千台分の無料駐車スペースを提供しています。ただ、保安上の理由からか夜間の22:00~翌朝5:30までは閉門しているため、原則として駐車場の利用(入退場)ができないのですね。私は地元ですから利用することはないのですが、利用そのものができないのではなくて、単に入退場ができないだけならば、夜の10時前に駐車場に入り仮眠を取って翌日の第一便を使うという飛行機と車中泊の旅を合わせたような旅のやり方は可能ではないかと思います。多くの格安航空会社が入り、それが通常でも格安な料金で利用可能だとしたら、空港内の駐車場が全て無料というメリットは大きく、地元だけでなく周辺の地域から車を使って人は集まってきますし、そうした仮眠早朝便待ちの人のために車中泊しやすいスペースを併設するというのも意外と集客に効果があるのではないかと思うのですが。県外からやってくる人たちは行きや帰りに空港周辺の観光地に寄って行ってくれるかも知れませんし、使う側にとっては空港までと渡航先で違った気分が味わえるという意味で、面白いプランではないでしょうか。

 ただ、私は静岡空港で車中泊を組み合わせた旅をしても仕方がないので(^^;)、できればそれほど遠くない地方空港に魅力的な格安航空が乗り入れてくれれば、それはそれで嬉しいですね。今後の格安航空会社がどのような戦略で業績を伸ばそうとするのかはわかりませんが、あえて交通の便が悪いような所でもやってきてくれるのならば、私個人は積極的に車中泊と組み合わせて利用してみたいです。


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