原子力発電を拒否するなら……

 昨日はほぼ一日中、昨年起こった事を時間の経過に沿って検証するようなテレビ番組が多く放送されていました。今の国の舵取りをしている人たちの中には、それでも原子力発電所の再稼働を第一に考えているかのような発言をされている人もいらっしゃるようですが、そういう方がよく言われる事に「電気がなければ皆さんも困るでしょう」というのがあります。

 確かに私たちの生活のほとんどは電気がなければ成り立たないような感じで推移してきており、実際問題として電気が止まってしまったらかなり困ることになる現実があるのですね。これから夏に向けて、昨年と同じような計画停電が各地で実施されたり、それでも間に合わず大規模な停電が起こってしまうかも知れません。ここを読んでいる皆さんの考えにもいろいろあると思いますが、少なくとも原子力発電を全て拒否するなら、今までのように安定して電気が使えるという常識が通用しなくなるという事を考えるべきでしょう。

 私がこのブログを開設して、さまざまな車中泊に関するグッズを紹介させていただきましたが、車の中で過ごすにあたってエネルギーを何に依存していくのかという事は当初からテーマにしていました。

 幸か不幸か、私の乗っていた車が軽自動車で、大がかりなサブバッテリーを搭載してしまうと人や荷物が載らなくなるという事もあって、最初はカーアクセサリーのポータブルバッテリーを載せて車中泊の旅に出つつ、パソコンや湯わかしくらいまではそのバッテリーを使ってやってしまおうかと考えていました。しかし、ポータブルバッテリーは自走しながらの満充電は難しく、実際に持って行った際には一泊の旅限定というような使い方でしか使わなかったので、大きくて重いバッテリーを持って行くことさえしんどくなってしまいました。特に私のワゴンRでは、寝床を作るためには荷物の大移動を行なわなければならなかったので、たった一回、使うか使わないかのためにかなりの場所を占有するのもどうかと思っていた時にあの地震が起こったのでした。

 それまではポータブルバッテリーを持って行かなくても自走中やいざという時にはアイドリングをしながら電気製品を動かそうかなと考えていたのですが、ガソリン価格が高騰するだけでなく供給不足に陥った場合、車から連続して電気を取り続けるというのは物理的に無理があると思いました。そこで考えたのが、自宅で使っている様々な家電製品を動かそうとするのではなく、車中泊の旅の際に生活の仕方も変えてしまおうと思ったのです。

 それでも夜になれば明かりも必要ですし、通話だけでなくネット接続のためやワンセグ視聴のために携帯電話やスマートフォンの充電もしなければなりません。ではそのための電気はどうするかと考えた時、安易にコンセントから取らない方法を考えながら試行錯誤してきました。

 ずいぶん前置きが長くなりましたが(^^;)、こうした車中泊のために工夫している事が、改めて考えてみると家庭で長い期間停電が起きたとしても何とかなる工夫と見事にだぶっています。車中泊と違って自宅周辺ならワンセグの電波も山の中よりも安定して入りますし、わざわざ焚き火をしなくてもガスを使って調理も簡単です。計画停電といっても携帯電話自体が使えなくなることはないでしょうから、電力供給が不安定な時を自前の工夫で何とかできれば、結果として原子力発電からの電力がなくても生活ができる事を証明できる事にもなります。

 このような事を考えつつ、つい先日紹介したばかりの太陽電池による発電キットを注文してしまいました(^^;)。秋葉原へ行って太陽電池パネルなどの部品を購入しながら自作するという手段もありましたが、今のところ停電した際の電気という事では、エネループや小型のモバイルバッテリーが充電できるくらいでも何とかなりそうだと思ったからでもあります。その程度の電力では当然パソコンや家電全般は使えなくなりますが、使えなくて本当に困るのは冷蔵庫ぐらいなので、さすがに冷蔵庫を動かし続けるだけの電力は生半可な太陽電池パネルでは作れないと思いますし。

 そんなわけで、改めて自宅で電気が使えない状況になっても何とかなるようなグッズを揃える事で、車中泊が快適になるばかりかその後の突発的な状況にも対応し得るものに何とかしたいと今は考えています。今後はやってきた品物の紹介をしながら、この話を進めていきたいと思っています。


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