勝手に規則が変えられるのは社会的には当り前か

 表題の件は国会の安保法制のことではありません(^^;)。しかし、今の社会の中では後から変わったことでも、黙って受け入れることが当り前な雰囲気があるのではないかと思うことがあります。これから書くことは実に些細なことだと思われる方もいるかも知れませんが、いかに些細な事であっても文句を言わないで従順にしていることがいいことだとはどうしても思えないので、記録という意味でもここに書いておきたいと思います。

 私のブログではモバイルインターネット環境について、新しい動きがあれば追って行くということを行なっているのですが、ここのところ私が気になっているのは、モバイルインターネットを提供する様々な企業の中に、無制限にインターネットが使えるかのような広告をしたり、さらに一定の条件の元では通信制限により速度低下をすることを契約時に言わないで(時間差で情報を出してくるのではと疑われる事例があるという話もあります)トラブルになるケースが出てきているということです。

 これでは一体何の事か分からない人も多いと思うので、あえて具体的に名前を出します。まず、データのやり取りが一定量を超えると速度規制をかけるのにも関わらず、あたかも無制限でインターネットが利用できるかのような広告を出していということがネット上のニュースになっていたUQモバイルのWimax2と、Y!mobileの特定のモバイルルータを使ったデータ通信契約において、月間7GBの制限を適用せず、こちらも無制限でデータ通信が使えるという謳い文句が一人歩きしていて、実際に速度規制を行なったことでユーザーからかなりの不満の声が上がったケースがたて続けに起こりました。問題なのはこれら2つの会社で契約をした場合、広告で出ている料金というのは2年間の契約継続が前提になっていることです。契約者側からすると広告で通信制限がなさそうだから、外でもネットゲームや動画閲覧が思い切りできるのでは思ってあえてこれらのサービスを選んだ方も少なくないでしょう。もし契約時にも別に速度制限について言われなかった(この点については契約時に渡された書類に書いてあるかも知れませんので微妙ではありますが)というユーザーのネットでの書き込みが真実だとしたら、突然通信制限が実行されたような場合を考えると、もはや契約自体を契約日にさかのぼって解除したいと思われると思います。しかし、そうした行為は多くの場合行なうことができず、泣く泣く多額の解除料金と端末料金を払って解約するケースもあるとのことです。

 私自身、今メインで使っている回線が上限3Mbpsまでではありますが容量や日によって制限されないことをうたうぷららのLTEに入っていますが、もし何らかの事情でこうしたサービスの継続が難しいという発表があった場合は、とっとと契約を解約して、別のサービスに入り直すでしょう。ぷららの場合はMVNOでデータ通信専用契約は利用期間の制限がなくいつ解約しても解約についての手数料は取られないのですが、先に挙げた2社は2年契約を前提とした料金体系になっていて、広告戦略で魅力的なサービスであることを煽りながら契約を取り、売る時に言っていたことを後で翻しているように感じられる点が悪質だという風に捉えられる部分も確かに出てくるでしょう。

 もしかしたら、最初に挙げたように社会全体の風潮として、通信会社の方では決して認めないでしょうが、とりあえず売ってしまえば後で文句を言われるような事があっても何とかなるだろう。そして文句を言ってくるのは一握りの人達だけで、ほとんどの人が従順に毎月利用料金を払ってくれるだろう。うまく行けば解約するのに手数料のかからない更新月に気付かないままさらに2年契約してくれるかも知れないなどとという読みがあってのことなのかとも邪推したくもなります(^^;)。それこそMVNOが出てくる前はモバイル通信を提供する企業はほぼ独占で、多少高いなと思っても我慢して使うしかありませんでした。ただ、MVNOの事など知らない人は、今も料金に不満を感じつつも高いと感じる毎月の料金を払い続けている人もいるのではないでしょうか。

 少なくともここを読まれている皆さんには、そうしたモバイル通信の契約にあたっての不満や怒りがあるような場合は、決して泣き寝入りすることなく行動を起こしてほしいと思っています。些細な事ではありますが、行動をすることで変わるのは何も政治の世界だけではないことも確かなのですから。


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