初心者のための通信カードおよびタブレット端末選び~準備編

 ネット上で様々なモバイル機器や通信サービスについて紹介している私ですが、こうした知識を直接伝える機会はそれほどありませんでした。別に人と会ってもこれ見よがしにモバイル関連の話をしているようなこともなかったのですが、以前安い通信カードとパソコンやタブレット端末の組み合わせで仕事に使いたいというのでアドバイスをした方がいたのですが、その方の知り合いの方が通信料を安く維持できる事に興味があるということで、改めて説明をしてあげるという事になってしまいました。

 まずは話を聞いてみると、その方仕事に使う予定があるものの、端末も通信費も自腹ということだそうで、普通に携帯電話会社と契約をして2年縛りの上高めの通信料を払うのに躊躇しているとのこと。ちなみに、パソコンとインターネットを自宅で使い、基本的なパソコン操作はできるとのことです。以前私教えてあげた方がIIJmioの月945円のSIMカードを使っているという話をしたそうで、その月945円という維持費の低さに食いついてきたのだそうです(^^;)。

 その方が使う業務システムではWindows7の入ったノートパソコンを持ち運ぶか、10インチ前後のタブレット(アンドロイドでもiOSでも可)を持つ事が推奨されているのですが、パソコンはともかくほとんどスマートフォンやタブレット端末を使ったことのない人に何をすすめるのかというのがまずは問題になります。通信カードのことは後で考えるとして、まずはタブレット端末をどうするかというのが問題になります。考え方としては、

1. docomoが販売するタブレット端末の中古白ロムを探す

2. Wi-Fi専用のタブレット端末を新品購入し、別にdocomoのSIMカードが使える無線ルーターも合わせて購入する

3. ドコモの携帯電話を契約していれば、機種変更でタブレット端末を入手してもらう(契約しているSIMカードは、今使っている端末から入れ替えずにそのまま使うこと前提)

 だいたいこのような選択になるでしょう。最後の3のパターンは、タブレット端末に機種変更することで、もし通話中心のプランを組んでいたとしたら、今まで使っている料金プランを変えたり必要のないオプションを付けなくてはならないことが予想できるため、そうした負担をさせるのは心苦しくもあります。ということで3番は今回除外することにしました。あとは、ご本人が中古の端末にアレルギーがあるかないかでおすすめの形態も違ってくるでしょう。

 改めて1のブランについて考えた場合、SIMカードが差さる中古のタブレット端末(アンドロイド4~搭載のもの)はだいたい2万円前後出せば入手は可能のように思われます。実際に中古の白ロムを扱うショップへ行ってもらい、店頭に並んでいる端末を見てもらって、問題がなければそのまま購入してもらうのが一番手っとり早いですが、そうして購入した端末にはほとんど保証らしい保証がないというのが初心者の方にとっては大きな購入前のハードルになるでしょう。落下や水没、盗難の可能性は常につきまといます。そのために普通は携帯電話会社と契約して端末を購入し、オプションに加入することによって、もしもの時のための保証を多くの人が得るわけですが、端末が2万円程度で安定的に購入できる中古市場があるのなら、逆にだめになったら新しい中古を買うという割り切りができれば買い替えてもトータルの費用はそれほど高くはなりません。端末代と通信費の合計で月額5千円以上支払うのと比べると、端末代は先に払い、通信料が千円前後で済めば毎月3~4千円くらいは支払額が違ってくるので、1年ごとに新しい中古を買い足してもトータルの支払額は安くなるかもしれません。タブレット端末自体が壊れてしまっても、以前使っていた環境を戻すことは比較的簡単ですから、この点について理解することができる方なら、1のパターンで問題ないでしょう。

 しかし、人によっては保証がないと不安だとか、他人が使ったかも知れないものは使いたくないと思う方もいます。その場合は2のプランを勧めるという事になるでしょう。通信カードが直接差さるタブレット端末は家電量販店で新品を購入することは難しいですが、通信カードを使わないWi-Fi接続のみのタブレット端末ならどこの家電量販店でも新品を購入することができます。その場合、使っていて故障した場合は1年間のメーカーによる保証が受けられるというのがポイントです。またアンドロイド搭載のものだけでなく、iOSが搭載されたiPadを選ぶことも可能です。アンドロイド搭載のタブレット端末はそれぞれに仕様が違うので、別の端末に乗り換えた際に操作を覚えなおす必要も出てくるかも知れませんが、iPadならそんなこともありません。10インチクラスになると、アンドロイドではNexus10あたりになり、どちらも若干高額になるのがネックで、さらにインターネットに接続するためにはSIMカードを差して使う無線ルーターを別購入する必要があります。さすがに無線ルーターは新品では高く、端末を購入する値段のこともあるので、ルーターだけは中古の白ロムにすれば多少は支出を抑えられるので、予算に応じて選ぶことになるでしょう。もちろん、Wi-Fi専用端末を選んでいく中で、新品では予算オーバーになってしまう場合には、中古を選ぶという選択もあり得ます。特にiPadをどうしても使いたい場合にはこの方法がトータルの出費を抑えられる方法になるでしょう。

 そうして、端末自体か無線ルーターを決めることで、それに入れるSIMカードのサイズも決まります。その時点で改めてどこの通信カードを使うのかを考えながら注文するということにすればいいのですが、これも条件によってかなり使い勝手が違ってくることもあるので注意したいところです。普通にブロードバンドのインターネットを使っていて、そのスピードが普通だと思っている人の場合、IIJmioの場合毎月500MBの高速クーポンがあるとはいっても、それを知らぬ間に使い切ってしまった場合、スピードのギャップに予期せぬ反応をされるかも知れません。だいたい一日にどの程度タブレット端末を利用するかにもよりますが、1日に30MBまで高速で使え、翌日になれば高速通信分がリセットされるOCNのLTEが初めてこうした通信カードを利用される方にはいいような気がします。

 と、ここまではこちらの方で考えたことですが、先方の考え方の違いでここまで考えたこともひっくり返る可能性もあるかも知れません。改めてもう少し細かい話を聞きながら、私とは全くデータ通信に関する考え方の違う方とどんな話になり、実際にどういう形で決着するのかについても他の方の参考のためにここで紹介できればと思います。


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