今私が使っているBIC SIMはその名の通りビックカメラ系列で売られているデータ通信カードですが、競合しているヨドバシカメラでもようやく公衆Wi-Fiサービスの付いたワイヤレスゲートが提供するデータ通信カードを2014年9月から発売することになりました(店頭以外では通販有)。
利用可能なWi-Fiスポットは、「BBモバイルポイント」「Wi2 300」「eoモバイル Wi-Fiスポット」となっていてほぼBIC SIMでも使える範囲になっています。このうち「Wi2 300」については、「プレミアムエリアお試しキャンペーン」に伴い、現状の定額サービスでの提供を2014年9月末日をもって終了するとのアナウンスがすでに出ています。そうなるとWi-Fiを中心に使おうと思っている方には使えるアクセスポイントが減ってしまい痛いですが、もしそうなったとしても、このプランにはBIC SIMや、他にWi-Fi付きのものでいうとbiglogeのデータ通信カードにはない安さという魅力があります。
今回発表されたプランの中には一般的なLTE通信の月間1GB 5GB 10GBの他、高速クーポンのない月額480円プラン(税込)があるのです。1GBプランでも税込920円とBIC SIMより安く、専用アプリも提供されるということなので、かなり話題になりそうな気がします。なお、この2プランに限ってはSMSオプションは付かず、希望される場合は月額150円で付けることができるようです。
480円プランおよび高速クーポンを使い切った後の速度は理論値で250kbpsとのことですが、これは9月から始まるサービス開始を待って確認した方が良さそうです。少なくともこれで、月500円という安さを売りものにしているDTIの行なっているデータ通信サービスは9月に向けて何らかの対策を講じないと利用者の流出という事態になってしまう恐れも出てきてしまいましたね。ユーザーとしては料金が安くなるに越したことはないのですが、多くの同業他社があってこそ、様々な個人のニーズに応じた契約方法のバラエティが残るということもあります。これを書いている時点でプランのサービス開始にはまだ2ヶ月ほど時間がありますが、あまり性急な価格競争に走ってほしくないという思いも個人的にはあったりします。ある意味低価格SIMの決定版としてのこのプランが市場にどんな変化をもたらすかという点にも注目しておきたいと考えています。