全国チェーンのお店もいいけれど

 家から一番近くにあって利用することが多かったコンビニエンスストアが4月いっぱいで閉店することになりました。顔なじみの店員が突然いなくなり、社員らしき人がお店の中で打ち合わせをしていて、棚の商品も一部撤去されていたので予感はあったのですが、急に閉店というのは日々の行動にも影響するので困ります。

 しみじみ思うのは、有名な全国チェーンのお店というのは魅力があるものの、個人や地域の力では出店および撤退をコントロールするのはほぼ無理ということです。それまで不便だった地域にコンビニが出店したことで、生活が便利になったと喜んだとしても、出店を決めたオーナーが続けられなかったり、コンビニ本部の判断で撤退ということになったら、その地域の人たちはコンビニがあることに慣れてしまっている分ショックは大きいでしょう。そういう意味ではコンビニだけでなく、他の個人商店も成り立つようにしていかないと小さな集落の過疎化はみるみるうちに進んでしまうような気がします。大変おこがましいとは思いますが、旅行者の立場から何とかできることはないのかという風に考えたりもします。

 車で旅行している場合、コンビニがあれば確かに便利ではありますが、せっかく日常から逃げ出して違う場所に来ているのに、美味しいコーヒーを頂くぐらいならいいにしても、食べるものもコンビニで調達というのはちょっと残念です。旅先で何を食べるかということを考える時、時間の関係で全国チェーンのコンビニやファミリーレストランしか開いていない場合は仕方ありませんが、個人的には何とかして地元に根付いているお店を使うようにしたいところです。ただし、ネットにも載っていない場所にあり、さらに入ってみるまで何がいくらで出てくるのかもわからないようなお店に入れるのかという問題もありますね(^^;)。

 せっかくの旅行なのですからゆめゆめ失敗はしたくないものです。しかし、チェーン店で食べ慣れた味を旅先でも食べたり、ネットで調べてこんなものかと思いながらガイドブックにあるお店で食べたとしても、旅そのものの思い出としてはそれほど残らないのではないかという気もします。さらにゴールデンウィークは有名なお店には人が押し寄せる傾向があります。以前香川県に5月の連休を使って行った際、うどんの某有名店へ行った時にも食べられるまで2時間半と言われて、さすがに諦めて全く情報がないながらも観光客向けのガイドブックには載っていないセルフうどんの店に、それなりに車が停まっていることを頼りに飛び込みました。そのお店はいわゆるコシのあるうどんとは全く反対の食感を持つところでしたが、安くておいしいうどんをいただき、むしろこんな無名な店でもレベルが高いんだとかえって印象に残ったということが今でも思い出せます。失敗しても一食だけと割り切って、人が押しよせない地元の人が行くようなお店をこのゴールデンウィークに攻めてみるのも面白いかも知れません。


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