井村屋 えいようかん

 非常食の条件として少ない量でカロリーを確保するというものがあることもあり、これまで紹介してきたものはビスケットやキャラメルなど甘いものにどうしてもなってしまいます。甘いものが苦手な人のために塩辛いスナックやおつまみの類の保存缶が出てくれればいいのにといった方もおられるかも知れません。今のところ缶詰の中でおかずになるようなものが非常食として売られていますが、お菓子メーカーでもう少し味のバリエーションを出してほしいなと切に思います。

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 で、今回紹介するのも甘いタイプのもので、ようかんなんですね(^^;)。注目すべきは缶入りではなくアルミパックされたもの5本を紙パックでまとめてあるので、他の保存缶のように一度開けたらすべて食べなければならないようなことがなく、一本ずつ消費することができるようになっています。賞味期限もこうした類のものの中では長く製造後5年半を誇ります。1本あたりの熱量も171kcalと高く、限られた保管スペースの中で用意する場合はこれがベストでしょう。

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 また、パッケージ裏には災害伝言用ダイヤル171の利用方法が印刷されています。また、表面と側面に点字が付けられていたり、パッケージの一部に反射シールが貼られていたりと、持ち運んでよし家の中に置いていてもよしといった感じでいろいろと考えられた商品パッケージになっているという印象です。ただし、点字については紙の上から付けただけのものなので、何かといっしょに積み上げていたり、袋の中に他のものと一緒に詰め込むような保管のしかたですと、せっかくある点字がつぶれてわからなくなってしまう可能性もありますので、眼の不自由な方のために備蓄を考えておられる方は注意が必要だと思います。

 このようにして複数の非常食を揃え、私の場合は車内のクーラーボックスの中に通常は入れています。今まで紹介したものに味のバリエーションがあるとは思えませんが(^^;)、賞味期限を気にしないで置いておけるところは実にすばらしいです。災害時以外につい食べてしまった時に補充できる手段を確保しておきたいところですが、こうした災害用食品が出る時期が来たら、新しいものを一つ買って一つ古いものを消費するといったサイクルで回していくようにすれば、地震の際だけでなく車で旅行中に不測の事態に巻き込まれた場合にも役に立つでしょう。

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