マイクロフォーサーズのメーカー選び

 昨日紹介した写真は、マイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラパナソニックのDMC-GF2で撮ったものですが、レンズ交換のできるカメラであるにも関わらずその見てくれはコンパクトカメラそのもので(14mm F2.5の単焦点レンズを装着した場合)実にさまになります。静止画だけでなく動画もステレオ録音でき、タッチパネルによって今まででは考えられなかったような撮影方法を選ぷことができます。価格もそれほど高くなく、実に魅力的に思えますが、正直言って私は次のマイクロフォーサーズ機にパナソニックは選ばないと思います。

 今、出ている中でほとんどのデジカメは専用バッテリーを使っていますが、この純正バッテリーが実に高いのが困ったもので、私はそうした問題を克服すべく、メーカー純正でない互換品を購入しました。ただ、電池の作りが悪くて爆発してしまっては困るのて、中の電池が日本製(日立マクセルとのこと)のものを探しました。ちなみに値段は純正の半分以下でした。互換電池の注意書きには電池の残量表示が出ないという事が書いてありましたが、これはどうもカメラの方で電池の種類を判断する際に使っているという事で、純正でないと表示されないという説明でした。あとどのくらい撮れるのかわからないまま使うのがいやなら、純正のものを購入せよというわけなのですね。ただ問題はそれだけでなく、電源を入れてしばらくすると「この電池は使えません」という表示が液晶画面に出て強制終了してしまう場合がかなりあります(今のところ電源の入れ直しか電池を一度取り出して再セットすれば使えるようになります)。こうした状況は社外の互換品を使う宿命であると言えるわけですが、このような電池で儲けようという感じが透けて見えるようなメーカーの思惑にこれ以上付き合うべきなのかということも考えないといけません。

 そこで、改めてパナソニックのマイクロフォーサーズ機のラインナップを調べ、それぞれの機種で使える電池について見たところ、今回購入したDMC-GF2の前の型番のDMC-GF1や、次機種のDMC-GF3で使っている電池の型番が全て違っていました(^^;)。幸いな事に私の持っているDMC-GF2の電池DMW-BLD10は、上位機種のDMC-GX1やDMC-G3で使い回しができるようなのでまだましかも知れませんが、その次にも同じ電池が使い回しできるのかと考えた時、メーカーがまた新しい電池を出して更なる出費を強制するのではないかとやはり不安になります。

 マイクロフォーサーズを出しているもう一社のオリンパスでは、今のところ電池の安全上の問題から電池の型番と内容が変わり、それまでの充電池で新旧の電池の充電はできないものの、古い電池を最新の機種に挿入しても普通に使い回すことができるようになっています。具体的にはマイクロフォーサーズ以前に出た一眼レフカメラの中で、E-410、E-420、E-620の電池はPENのシリーズでも使えるという事です。私の場合は以前のマイクロフォーサーズで、PENに流用できる電池が付いたセットを持っているので本来ならオリンパスの方を先に買うべきでした(^^;)。しかし、今回の買い物は小型のレンズ欲しさにパナソニックを選んだという事もあるので(パナソニックのレンズでもオリンパスのカメラにそのまま装着して撮影することができるのです)、今後中古のボディが安く出てきたら(以前書かせていただいたように、レンズ購入目的でレンズセットを買い、いらないボディをオークションや中古ショップに叩き売ることも意外と多いのです)そういうものを買って使おうかと。

 レンズが交換できるカメラのメリットとして、一台のボディに様々なレンズを付けて撮影できるという事だけでなく、複数のボディをその都度の状況によって使い分けるというメリットもあります。得意な場面ごとに分けるのも有りでしょうが、過酷な状態で使ったり、物騒な所に持って行きたいという時など、下手をするとボディが1万円前後で買えてしまうマイクロフォーサーズ機は最悪壊れても諦めが付くので、普通の場合に高性能カメラを持っていく事に躊躇する場面でも気軽に持ち出せます。もちろん、カメラ本体が壊れたとしてもバッテリーは他の機種でも使えますから、全てのボディで使える電池を採用しているオリンパスの方が私にとっては魅力的に見えます。経営上の問題でかなり叩かれたオリンパスではありますが、改めてユーザーの目線に立って今後も電池やアクセサリーの互換性は保ってほしいものであります。


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