パナソニックが8月下旬に発売するとこの時期に急遽発表したのが、ソーラー充電で単三2本を充電でき、USB出力やLEDライトを点灯させることのできるソーラーライトです。発売は8月下旬ということでまだ手元にはありませんが、実勢価格は6千円程度になるだろうということで、以前このブログで紹介したバイオレッタソーラーギアとかぶる製品です。他にもソーラーバッテリーを搭載したバッテリーは多く出ていますが、汎用品のニッケル水素電池を直接充電できるという点で優れています。リチウムイオン電池を充電するものは太陽光だけでは満充電まで時間が掛かりすぎるということと、電池自体の寿命が来たら太陽電池パネルが使えていてもゴミになるという宿命がありますので、本格的な高容量のキャパシタが実用になるまでは、個人的にはこうした製品をおすすめしたいと思います。
恐らく出たら買ってしまうとは思うのですが(^^;)、単体で使うなら車中泊に実に便利に使えそうな感じがします。というのも、これが一つあれば、本体を使って携帯電話(スマートフォンは除く)の充電と、室内の明かりの確保もできます。充電は太陽電池パネルを使った充電はもちろんですが、天候が悪い時や夜に充電をしたい場合でも、車のシガーソケットを利用したUSB端子経由でエボルタの充電ができますので、その分応用範囲が広いと思われるからです。
ソーラー入力はDC4V 0.25Aということで、バイオレッタソーラーギアの4.8V 0.155Aと微妙に違うものの、単三電池の充電時間に関してはほぼ空の状態から15時間程度とそれほど変わりません。付属のLEDライトはフル充電で連続60時間点灯と、旅の明かりとしては十分でしょう。シガーソケット経由で充電をする場合は付属のコードを使い、それとは別にUSB5Vを出力するアダプターを100円ショップで用意しておけばまず不便はないでしょう。
ただ残念なのは、今の発表の時点では充電できるのは単三タイプのエボルタのみで、単四タイプのエボルタの充電はできない模様だということです。ちなみに、バイオレッタソーラーギアには最初から単四電池用のアダプターが付いていまして、2本一緒でなければできないものの、単四の充電もできます。単四電池を使うハードを持っている方はバイオレッタソーラーギアと併用すれば完璧でしょう。
これから車中泊をするためにこのソーラーライトを中心にしたシステムを考えてみますと、単三2本で動くポータブルラジオにエボルタを入れ、さらに予備のエボルタを2本単用意し、いざという時にすぐ携帯電話などの充電ができるようにキープしておきます。ソーラーライトには2本のエボルタが付属するとのことですから、予備としてもう4本まず買っておけば、ラジオも携帯充電にも充電のタイムラグなく使えます。ハンドルの付いたライト付き非常用ラジオよりもかさばりますが、何しろ汎用性のあるエボルタを充電できるわけですから、私はこの組み合わせの方がいろいろ便利に使えるのではないかと思います。
特にこの商品については、今回の震災で発電機を回すガソリンやアルカリ電池すら入手が難しくなった状況をかんがみて企画されたものだろうと思います。こうした製品を調べている身としては実に嬉しい状況になってきたという気はするのですが、喉もと過ぎれば熱さ忘れるの通り、あの阪神淡路大震災直後にいろいろ出ていた魅力的な災害用の製品がことごとく東日本大震災を前にして製造中止になってしまったという事実もあります。私のブログで紹介させていただいたソニーの非常用ラジオICF-B100も阪神淡路大震災後に発売になったラジオですが、今回の地震が起こる前に販売終了になってしまいました。そんなわけで、安定的にこうした製品が今後も買えるという保証もないと思っていますので、上のような使い方に興味を持たれた方は、まずは店頭に並んだ時点でチェックしてみましょう。
本体価格は、幾らですか?今後必要とされる商品ですね。
特に車中泊には、いいかもしれません。今後値下がりすれ
ば購入しておく商品でもありますね。
今回紹介した商品はまだ発売されていません。8月下旬からということですから、今年の防災の日前後にはまたニュースなどで紹介されることが予想されます。とりあえずどんなものか確認してからきちんとした評価をしてみたいと思います。