ドライブの経費をトータルで考える

 テレビで最近よく見るインターネットで契約する自動車保険のコマーシャルで、スーパーのチラシは比較しても自動車保険は比較しないの? というものがあります。これは、携帯電話やスマートフォンの契約についても言えると思うのですが、安い理由を許容し、差額分のサービスの差も我慢できるなら、徹底的に安さを追求するという選択もありかと思います。

 この例とはちょっと違うかも知れませんが、私自身が今まで軽自動車をメインに使ってきて、今1300ccのホンダ・フィットに乗るようになり、車の維持費は当然高くなったものの、軽自動車と比べてそれほど差があるのだろうかとふと考えることがありました。

 先日、かなりの強行軍でしたが、京都まで東名~名神高速道路を使って行ってきました。実際には大津インターで降りて、すぐそばの駐車場に停めて電車で京都へ向かったのですが、高速料金は休日のETC割引を使って片道4,810円でした。ちなみに、軽自動車を使う場合には同じ区間でも3,810円で済みます。往復でその差額は1,840円とかなりの差になります。

 まあ、この点についてはしょうがないなと思いながら車を乗り替えたので納得済みですが、実際にこの区間を走ってみて、普通車の方が軽自動車よりもコストが安くなるパターンを実感することができました。ちなみに、私が今回利用した高速道路は静岡インターから大津インターの片道約320km、往復で640kmですが、この距離は軽自動車ではまず無給油で走り切ることは不可能でしょう。しかし、私の車では問題なく往復することができました。

 ここで問題になるのは場所によるガソリン価格の違いです。ネット上で調べると、全国のガソリンスタンドでのレギュラーガソリンの価格は、最安値が152円/l(2014.9.16現在)ですが、高速道路上のスタンドではのきなみレギュラーガソリンの価格は170円/lを超えていました。

 それほど遠出をしない方ならたまに高くなるだけですが、月に何回も遠距離を走るドライブや車中泊の旅をする方の場合、1リットルにつき20円という価格差はかなり厳しいと言えるでしょう。できるだけ安い値段でガソリンを入れたいと思うのはどの車種に乗っている方も同じでしょうが、私の車では満タンにして高速走行なら約700kmの間に安いスタンドを見付けて入れればいいと思えますが、燃料タンクの容量をあえて少なくして車体を軽くし、カタログデータ上の燃費の数字を上げているような軽自動車で旅をしている方の場合は、とりあえずガソリンスタンドがあったら満タンにしておくことの方が大切だと思います。その場合はあえて高値で入れざるを得ない状況もたくさん出てくるわけで、日常で様々な手段を使って(特定のカード・特定のスタンドで安く入れる)いる方ほど、一回のドライブにおけるガソリン代の負担割合が多くなる可能性はあるでしょう。

 これは、単なる金銭的な問題ではなく、いつガソリンが底をつくかひやひやしながら走らなくて済むという精神的なメリットもあります。今回の私の場合も、片道走り終えてメーターの残量が半分以上あることを確認したら、このドライブでは給油しなくていいと思ってほっとしました。もちろん、新しい軽自動車にはガソリンの問題を補って余りある車としてのメリットを感じられる場合もあるので一概には言えませんが、高速道路を使わずに長距離を移動する場合には、軽自動車だから必ず安くなるということもないことも確かでしょう。

 軽自動車でガソリンの現地給湯による負担増を回避する方法として携行缶の使用ということもありますが、車内の積載量の減少にもつながりますので、自分の旅のスタイルを十分考えた上で、判断するのがいいと思います。今度軽自動車のハイグレードタイプの車と同じくらいの価格で、マツダ・デミオのクリーンディーゼル車が出るようですし、車の大きさが気にならないのであれば、レギュラーガソリンより安い軽油を使える上に、ハイブリッド車並みの燃費があり、力もあるクリーンディーゼル車という選択肢も十分有りだと私には思えます。


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