ソニー ステレオポータブルラジオ SRF-18

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 普段持ちの小型ラジオはどれがいいのかという問題は私の中でなかなか解決しませんが(^^;)、基本は単三電池2本で動くスピーカー付きのラジオがいいのではないかと思います。あくまで災害時を想定すると同じ電源で長時間聞き続けることができるものが良いということになるかも知れませんが、世の中にはさまざまなニーズがあり、単純に電池の持ちがいいから良いということにもなりません。

 私が今寝室で便利に使っている単三電池2本で動く小型ラジオにSONYのICF-M260という型番のラジオ(現在は販売されていません)があるのですが、このラジオはスピーカーで聞き続けられる時間は短めなのですが、よく聞く放送局をプリセットで一発選局できることと、60分のスリープタイマーが付いているので寝ながらそのままにしてしまっても自動的に電源を切ることができるようになっていて、毎日便利に使っています。このラジオは小型ながら聞きやすい音でラジオを楽しめるので、現行で売られていればぜひ紹介したいものなのですが、今回はその代わりとしてソニーがちょっと前に発売した同じく単三電池2本使用のポータブルラジオSRF-18を紹介します。

 アルカリ電池の場合、スピーカー使用でだいたい50時間と、同社のICF-P21やICF-9などと比べると半分以下の持続時間になってしまいますが、ステレオスピーカー搭載でFMはステレオ放送を楽しめます。その上で、このラジオの最大の特徴は外部出入力端子が全て付いていることです。

 普通のラジオにはヘッドホン端子しか付いていないのですが、このラジオにはそれ以外に、音声入力端子と音声出力端子の2つが付いています。ヘッドホン端子の使い方はおわかりかと思いますが、音声入力端子にミュージックプレーヤーを繋げ、本体のスイッチを切り替えると小型の外付けスピーカーとして使い分けることができます。スピーカー自体の性能はそれほど高くはありませんが、カタログ値ではアルカリ電池で80時間ほど使えますので、音楽プレーヤーだけでなくパソコンのスピーカーの代わりにして動画を見る際に臨場感ある音で動画を楽しむなど、旅先でもそれなりに役に立ちます。

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 また、音声出力端子というのはボリュームによって出す音の大きさが変化するヘッドホン端子と違い、一定のレベルの音を出力してくれますので、ICレコーダーとつなげれば適正な録音レベルでラジオ番組を録音することがこれ一台でできます。個人的にはICレコーダーをミュージックプレーヤーとして使っていることもあり、このラジオとICレコーダーとのセットはある意味最強の組み合わせと言えます。写真は、本機を車にセットし、microSDカードに録音しておいた音楽をICレコーダー経由でスピーカー出力する組み合わせですが、これはどちらも乾電池による長時間駆動が可能なので車が動いている時だけでなく止まっている時でも同じように音楽を聴き続けることができます。

 ラジオのチューニングはアナログ式で、最初に紹介したICF-M260のように一発選局もスリープ機能も付いていないのが残念ですが、単三2本での電池持ちとのバランスが取れないのかも知れません。今後、SRF-18とICF-M260の機能が合体したような小型ラジオが出てきたらまたそれを買ってしまいそうですが(^^;)、現状でもラジオとしてだけでなく単体では音が小さくて聞き取りづらいものに繋いで大きな音で聞ける外付けスピーカーを別々に持ち歩かなくても済むので、両方使いたい人にとっては便利に使うことができるでしょう。ケーブルは本体に付属していますが、小さいものなので別々に保管しておいてなくすようなことがないように注意が必要です。できれば、ケーブルを収納できるスペースがラジオの中にあるとさらによかったですが。

 色々と書いてきましたが、とりあえずの一台としてこのラジオは結構お勧めではないかと思います。感度や音質に満足ができずに買い替えをするとしても、コンパクトなサイズで用途も広いので、接続コードとイヤホンを加えて非常用持ち出し袋に放り込んでおいてもいいですし、災害時のテレビ視聴手段がワンセグの携帯電話しかないような場合、外部スピーカーの機能が意味を持ってきます。そうした利用法を視野に入れている場合は、携帯電話のイヤホンが付くコネクタに通常のヘッドホンプラグをつなぐことができるアダプタも用意しておくことを強くおすすめします。


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