テレビのワイドショーで、スーパーやショッピングセンター内に設置されている保冷用の氷持ち出しに関わる事件が話題になっていました。
問題の人物は、まずそのスーパーで買いものをしないにも関わらず、保冷用氷のコーナーから氷12キロを持って行こうとしたことで店の人に注意を受けたそうです。店側の説明としては、無料の氷とうたってはいても買い物をした人が品物が傷まないように利用するための氷なので、勝手に大量に持っていかれると困るという感じで言われたのだと思います。しかしこのような注意を聞かずにそのまま帰ろうとしたため、警察沙汰となり窃盗罪で逮捕ということなのですが、そこまで店側でやらないと無理を通してしまう人がいるということに驚くばかりです。
8月に入り、車で出掛けてバーベキューの材料を買い込んで、保冷用氷を持っていくようなこともあるでしょうが、実際に持っていく量については、あくまでお店の掲示している分量を守ることが大切です。一人につき袋1つとか2つではとても材料を冷やすのには足りないという場合は、買い物の場所を複数にしてもらい直すことで対応できるでしょうし、それでも足りない場合はスーパーで売っている氷や保冷剤をお金を出して買うべきでしょう。製氷機で作っている氷はあくまで保冷用のもので、そのままかじったり飲み物に直接入れて冷やしながら飲みたい場合には使えないことがほとんどでしょう。個人的には溶けてしまってもそのまま飲める氷を持っておくのもいいと思います。小さなビニール袋にロックアイスを入れてしばり、外からストローを入れれば甲子園で名物の「かち割り氷」の出来上がりで、熱いところに直接当てて冷やすもよし、氷が溶けてきたところをみはからって飲んでもいいので、暑い外でのレジャーには大変おすすめです。
話をスーパーの製氷機に戻しますが、例えばご自宅で氷を作る場合でも1から作るとなると結構な時間がかかってしまいます。もしスーパーで氷が切れてしまったら、保冷のための氷が必要なお客さんがすぐに騒ぎ出すことが予想され、その結果、まさに経営にとって死活問題にもなりかねないでしょう。そういう意味において、限られた製氷機の性能を考えた上で、お客さんの氷の需要をみたすための一人あたりの持ち出す量を制限しているということを利用者側も考える必要があります。
確かに、クーラーボックスに入れておいた保冷剤がすっかり温かくなってしまい、少々の保冷用氷ではまかなえない場合、店側が掲示している量の氷より多く持って行きたくなる衝動に駆られる場合もありますが、あくまで長く保冷したい場合は溶けにくい板氷を購入するべきでしょう。変に欲をかいて店の人に注意されるような行動は旅の思い出も変なものとなり、後味が悪いものになってしまうことも確かでしょう。旅行先で製氷機の氷を拝借していく場合は、店のローカルルールをしっかり守り、お互いに気分良く利用するようにしたいものですね。