スマートフォンアプリの罠

 契約電話各社は今、必死にスマートフォンを契約させそうと多くの機種を投入しているものの、ここのところの通信障害を引き起こしている原因の一つとも言えない事もありません。昨日あったauのデータ通信のトラブルは私にも少し影響がありました。

 私はスマートフォンをauでは契約していませんが、ガラケーでもメールの遅延が起こりました。送信されてから3時間ほどで到着しましたが、何か有事があった際にこのような障害が起きたら大変困るわけですが、自衛策として直接携帯メールにメールを送ってもらうのではなく、Gmailから転送するような形で設定をしておけば、とりあえず携帯電話のトラブルがあったとしても、何らかの方法でGmailにアクセスできれば何とかメールは読むことができるようになります。今回はそのやり方で先にメールを読む事ができましたので実は障害にも気付いていなかったのですが(^^;)、データがつながらない事を恐れるなら、こうした対策を練るべきでしょう。

 実は昨日はガラケーではなく、Android搭載のタプレット端末でちょっとしたトラブルに遭いました。というのも、端末の中に入れていたアプリに問題が起きたのでした。

 スマートフォンの多くにはプリインストールされていない事の多い必要なアプリがあります。まさにそうしたジャンルのアプリである、Androidの世界では大定番と言われるQRコードを読み込めるバーコードリーダーのアプリ「QRコードスキャナー」を使おうとしたところ、全くデータを読み込めなくなっているのに気付きました。あわててAndroidマーケットで確認したところ、アップデートのお知らせに従ってバージョンアップした人たちはほとんど私と同じようなトラブルに遭遇していたという事もわかりました。対応策としては作者のホームページに行き、前のバージョンのアプリを入れ直せばよいという話でしたが、そうしたやり方もわからない初心者も同じようなトラブルに巻き込まれやすいわけで、この点だけを取っても本体の設定方法がよくわからないまま導入するのが危険だという事がわかります。

 アップデートのお知らせはさも一大事のようにスマートフォンに告知されますが、そうした求めに安易に応じることによって今まで使えていたアプリが使えなくなるというのはとんでもない事です。パソコンの場合はソフトについては自動的に告知などされないので、自分の意思でアップデートするか決めるだけです。しかし、スマートフォンにもウィルス感染の危険があるという事が言われれば、ウィンドウズにおけるマイクロソフトの更新ファイル提供のように、自動的にアップデートのお知らせが来たらとにかく行なってしまう方が多いように思います。

 こうしたトラブルは今後も増える事はあっても減ることはないでしょうから、携帯電話ショップの窓口は単なる契約や機種変更だけでなく、操作方法や設定方法についての問い合わせでも多くの人がやって来るようになるでしょう。そうした対応もしっかりできると考えた上で携帯電話会社がスマートフォンを増やしているとは私にはどうしても思えないのですね。

 確かにスマートフォンは便利ではありますが、その分自分でアプリを入れたり設定を自分好みに変えたりする必要があります。基本的なはパソコンを使っている方にとっては何とか対応は可能だと思いますが、そうでない方々がいきなり持つ場合は本当に自分に使いこなせるのかを十分お考えになって導入すべきではないかと思います。


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