スマートフォンからのICレコーダーを使った簡易ラジオ録音

 先週の旅行の際には朝からラジオを聞きながら行ったのですが、個人的に実に興味深い情報を入手することができました。私はラジオから音声だけでさまざまな情報を仕入れていくなかで、情報の発信者である名アナウンサーと呼ばれる人に興味があるのですが、多くの人から伝説の名アナウンサーと言われたNHKの和田信賢氏が今年生誕百年という記念の年にあたるため、今年(2012年)6月に三週に分けて特集を放送したものをまとめて再放送するというのです。昔の放送自体はライブラリに行けば何とか見付けることはできるかも知れませんが、細かな解説が付いてご本人の声や周辺の人たちの証言などが聞けるのはめったにない機会ということで、しっかりと予定表にチェックを入れて放送時間を待つとともに番組を録音する準備をしました。

 ラジオ付きのミニコンポやラジオ付きのICレコーダーにはタイマーをセットして万が一の録音失敗に備え、別のラジオでモニターしながら、さらに念のため(^^;)別のICレコーダーをセットしながら放送の開始を待ちました。しかし、時間になっても放送が始まらないことに気付いたのです。

 番組表はインターネットで確認していましたが、確かに和田信賢氏の番組になっています。もしやと思い新聞で確認したら、何と私の住んでいる東海地方は別番組ということになっているではないですか。全身から血の気がスーッと引きかけたのですが(^^;)、東京の番組表を見ていたのなら、東京のNHKの放送を聞く手段があるではないかということに気付きました。それが、NHKがインターネットを通じてサービスしているストリーミング放送だったのでした。

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 そこで、手っ取り早く録音できる体勢を整えるため、写真のようにパソコンからではなく専用のアプリ「らじる★らじる」をインストールしてあるGalaxy Tabを使い、イヤホン端子経由でICレコーダーを繋ぎ、録音レベルを調整しながらちょっと頭の部分は欠けたものの、肝心の昔の放送記録は全て無事に録音することができました。この方法ですと録音レベルの調整は必要になるものの、単純にケーブルでICレコーダーを接続すればいいだけですし、ICレコーダーの方にタイマー録音の機能があれば簡単な留守録のようなこともできます。

 ラジオを録音するための手段としては様々なものがありますが、今回のように聞きたい番組が地域の都合で放送されないことは特にNHKの場合は結構あります。そんな場合はいくらすごいラジオやレコーダーを用意していても全く意味がないので、今回のようなネット経由でストリーミング放送を聞いたり録音したりする方法についても考慮しておいた方がいい場合もあるということがしみじみわかりました。現状ではむしろ受信環境の問題や細かいノイズを嫌ってラジオ番組を録音する場合にはラジオを使わずインターネットのストリーミング放送経由でされる方も多いとは思いますが、今回の私の場合のように緊急避難的に録音する方法というのも知っていると結構便利です。ICレコーダーに番組を録音する場合、直接MP3ファイルをSDカードに保存することができるので、パソコンを介さなくても別のSDカードを利用したスマートフォンやミュージックプレーヤーなどで直接聞くような事もできます。AMラジオくらいの音質であればスタンダードタイプの安いICレコーダーでも十分なクオリティで録音できますので、安いものを一つ用意しておくのも面白いかも知れません。


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