サブバッテリーシステムを利用した車内でのニッケル水素電池充電

 ニッケル水素電池を使った製品や、モバイルバッテリーが増えてくるにしたがって使い終えた電池をどう効率的に旅行中に充電していくかというのが問題だったりします。停車中にも充電したいということになると太陽電池による充電と、走行中充電の組み合わせになると思いますが、これですと充電管理については太陽電池についてはその日の天気次第となり、走行中以外の充電が不安定になることは否めません。

 そこで、簡単で小容量でも自動車用の中古バッテリーを使ったサブバッテリーシステムを作っていることもあり(防災用品のカテゴリーをご参照下さい)、このサブバッテリーを使って走行中は車のダイナモ経由で充電を行ない、停車中はサブバッテリーから充電するような方法について紹介させていただきたいと思います。一般的な車中泊のためにサブバッテリーを搭載する目的は、もっと大きな電力を消費する機器を使うために設置する場合が多いかと思うのですが、これをほぼニッケル水素電池専用に使うことで効率的に充電用のバッテリーとして使えるようになり、これはこれで便利です。

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 サブバッテリーは事前に家庭用電源で十分に充電してから出発するようになると思いますが、サブバッテリーから出力をしつつ、走行充電もできるようにアイソレーターをつなぎます。私の使っているセルスターのIS-330(写真左上)は基本的に走行中に余った電力をサブバッテリーに流して充電してくれるものですが、それとは別に、サブバッテリーからの出力もできます。家庭用コンセントからの出力はできませんが、シガーソケットが付いているので、12V専用の器具が使えます。そこにシガーソケットでも動くニッケル水素電池の充電器を直結すれば、効率を損なうことなく走行中は車からの発電+サブバッテリー(メインバッテリーの容量によりその割合は変わります)で充電し、車を停めてもサブバッテリーに容量があればそのまま充電を続けることができます。

 私が車内で使っていますのが以前も紹介した上海問屋(お店の名前です)から購入した同時に最大16本のニッケル水素電池を充電できる充電器で、この充電器には嬉しいことにUSB出力も付いていますので、この充電器を経由して上の写真のようにニッケル水素電池の充電を行ないながら携帯電話やスマートフォンの充電も行なうこともできます。恐らく最大の16本を充電しながら携帯電話とスマートフォンを充電するようなことはないと思いますので、とりあえずこのセットでほとんどの場合対応できると思います。

 走行中にスマートフォンを利用したカーナビを使う場合はシガーアダプターにUSB端子が付いているものから給電をするほうが便利だと思いますが、夜間の充電には単3電池を4本ないし2本使って給電するモバイルバッテリーを使って翌日分の携帯電話やスマートフォンを充電し、使った電池をどんどんこの充電器で充電していき、順次ニッケル水素電池を満充電にして保存しておけば安心です。

 こうした組み合わせは1泊や2泊ぐらいの旅ではそれほど必要性を感じないかと思いますが、旅の行程が伸びれば伸びるほど便利になるでしょう。さらにこのシステムに太陽光パネルでニッケル水素電池を充電するシステムを組みこむことで、天候や時間的な問題で太陽光で充電し切れなかったものを継ぎ足し充電するという流れを作れば、よりサブバッテリーへの負担を減らすことができ、サブバッテリーに貯めた電力を他のことにも使うことができるようになるでしょう。ただ気を付けたいのは、充電が完了したらすぐに電池を外し、サブバッテリーへの負担が少ないように配線を外しておくようにしないと、状況によってはいざサブバッテリーを使おうと思った時に電圧が下がって使えなくなる場合があるかも知れません。特に湯沸しなどでもサブバッテリーを使いたいと思っている方については、十分にバッテリーについて気を配って利用することを心がけるといいでしょう。


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