キングジム ポメラ DM100 その6 ATOKがない場合のユーザー辞書インポート

 従来の製品でないポメラを持っていた方でも興味あるDM100の機能の一つに、「PC版ATOKユーザー辞書のインポート機能」があると思います。私の入力環境において大量にユーザー辞書に登録があったのですが、説明書の通りにやっても全くユーザー辞書のインポートができなかったので本体にいちいち学習させていったのですが、800前後登録したところでこれ以上登録不可との表示が出てしまったので、何とかして外部の設定ファイルをポメラに読み込ませないといけないなと思っていたところ、なぜ今までユーザー辞書のインポートが失敗していたのかが発覚しました。

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 今まで私は取扱説明書の記載を元にして登録を試みていたのですが、何とその部分が訂正された用紙が別にあったのでした(^^;)。内部ファイルにアクセスするためにはポメラをパソコンに付属コードで接続する必要がありますので作業用のパソコンをまずは用意しましょう。

 そして肝心なユーザ辞書ファイルですが、ATOKを使って出力しなくても登録することはできます。私の場合はMicrosoft IMEからの出力をしたファイルを手直しすることで登録可能でした。ここでは、Microsoft IMEでのやり方について解説していきましょう。

 まず、Microsoft IMEの辞書ツールを起動します。開くと登録された語句の一覧が表示されると思います。「ツール」から「一覧の出力」を選ぶと、テキストファイルの形で書き出すことができますので、適当な場所を指定して書き出します。その時、「Unicodeで出力」のチェックを外すようにしてください。出力されたファイルは、デフォルトでは「output1.txt」となっていると思います。

 こうしてできたファイルをエディタなどで開くと、

読み(tabキー)語句(tabキー)品詞

 の形になっています。このファイル名を「pcatok.txt」に変え、ポメラ本体内にある「PcAtok」フォルダにコピーして読み込ませればいいわけですが、ここでもう一手間かけます。というのも、ATOKと他のIMEの品詞名が違っている場合があるからです。Microsoft IMEの場合は「名詞」で登録されていますが、ポメラの場合は「単語登録」から読みと語句を登録する場合、品詞は同じ名詞でも「一般名詞」「固有名詞」など微妙に違いがあります。私の場合は名詞として登録していた単語を登録するために全て「一般名詞」に変更することにしました。

 ここからはパソコン上のエディタでの作業になりますが、エディタなどにある機能のうちの「置換」の機能を使います。私の場合ですと、「検索文字列」に「名詞」と入力し、「置換文字列」に「一般名詞」と入力して「全置換」を実行するとテキスト出力したユーザ辞書のファイルの品詞の部分が全て「一般名詞」に置き換わります。他の品詞を登録している場合はこの作業を繰り返します。

 こうしてできたファイルをポメラ内に移動しインポート作業をすれば、これでそのユーザー辞書をポメラで使うことができるようになります。私の場合、今パソコン上で使っている変換用の辞書が使えることでかなり入力環境に差が出てくるので、きちんと使えるようになってほっとしました(^^;)。なお、Japanistのユーザー辞書をインポートされた方のページがありましたので、参考になればこちらもご覧ください。

http://etoile424.blog93.fc2.com/blog-date-20111206.html


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