エイビット ホムテル3G AK-010 その2 どのSIMを入れて使うか

 普通の家庭で長いこと使われていた固定電話機のように、極めて個性的なSIMフリーの3G電話「ホムテル3G(スゴい電話)」ですが、私の場合はモバイルルーターを持っていて、さらにスマートフォンでもMVNOのSIMが入っていれば単体でテザリングできるため、あえてこの電話機でテザリングを常用しようとは思いません。私と同じような環境の方のために、それなりに使えて安く維持できるSIMカードのプランについて考えてみたいと思います。

 まず、通話の無料分が含まれているMVNOのプランで安いものとして挙げられるのが、日本通信の「携帯電話SIM」のうち、月額基本料1,290円(税抜)のプランなら、30秒20円(税抜)で月々1,300円分の無料通話分が含まれています。通話が少ない場合はこのプランならまずこれ以上かかることはないでしょう。ただ、翌月くりこしのようなものはありませんので、大手3社と同じサービスではないことは注意して下さい。ただ、この契約に限らず電話番号のある契約はMNPで他社に移ることが可能なので(一定期間の契約維持が必要)、少し使ってこれ以上のものが欲しいと思った場合は同じ番号のまま他のサービスに移ってもいいでしょう。

 次に、無料通話ではないのですが、通話は別会社を通して行なうというものです。ですから、選ぶSIMカードは何でもいいのですが、安いということで言うと専用プランのあるX-Mobileの「スゴいプラン基本コース」通常1,380円(税抜)がサービス開始後半年は月980円(税抜)で使えるので、とりあえず入っておくのもいいですし、すでに何かのSIMカードがある場合はそれをそのまま使ってもかまいません(ただし標準SIMで電話番号を取れるもの)。受ける時はそのまま受けることにして、発信する際に、通常の電話番号の前に4ケタから6ケタの番号を付けるサービスを併用するという方法です。

 具体的には「楽天でんわ」「G-Call」のように発信元の電話を事前に登録し、電話番号の前に特定の番号(楽天でんわは「0037-68-」など)を押してから市外局番からの電話番号をダイヤルすることで携帯電話からの電話料金より安くなるという仕組みです。この場合、電話機が大きいことを生かし、電話機の空いている部分にシールやテプラなどで電話番号の前にダイヤルする番号を書いておけば電話を掛けるその都度確認できるのでまず間違うことはないでしょう。少々手間とはいえ、SIMカードの会社に払う金額は定額になり、通話料だけ別請求になる分意識して節約しやすいというメリットもあります。ただし、ある理由で通話料が月1,000円を超えるのが普通になってしまった場合は、次のパターンも検討すべきでしょう。

 最後のパターンで私が利用を想定しているパターンというのは、あえてSIMにMVNOを使わずドコモと3G(FOMA)で契約することです。そうすれば、通話無制限のカケホーダイプランをガラケー用の2,200円(税抜)で利用できますし、もっと安く、さらに無料通話もということでしたら月額934円(税抜)で月額1,000円分の無料通話が最大3ヶ月分くりこし可能な「タイプSSバリュー」を選ぶことも可能です。

 私の場合はすでに死蔵させていたドコモ回線(しかもFOMA契約)があったので、即効でタイプSSバリューiモード契約なしに内容を変更し、ちょっとした電話なら料金を気にせずに使える準備を整えることにしました。普段の通話はほとんどガラケーのカケホーダイを契約しているので、今のところあえて使う気はないのですが、家族の中でどうも携帯電話は使いにくいというケースでは、使ってもらえる余地はあるでしょう。そうした固定電話のような電話機の使い方に慣れ、もう少し長くゆっくり話したいと思ったらプランをカケホーダイプランに変更することも見越しながら、通話専用の電話としてのポテンシャルを十分に発揮できるパターンになりました。

 私のようなFOMAの既契約自体ががない場合や、すでにLTE対応の端末を使っていて、それをFOMAの契約に変更したいような場合もあるでしょう。いろいろ調べたところ、2014年くらいに書かれたネット上に発表されているブログの内容を参照したところ、LTE対応でないドコモから販売されていない端末で、なおかつ技術基準適合マークが付いている電話機を持ち込めばFOMA契約が可能というブログを見付けることができました。これはドコモの規約の中に書かれていたものを調べ、実際にFOMA契約を持ち込み端末でできた方のブログからのものですので、その内容が変わっていなければ、ホムテル3Gをドコモショップに持ち込んで、FOMAカードのみの契約が可能かも知れません(その場合、当然ですが2年ごとの更新契約になります)。ただし、ここで書いていることは実際に試したわけでもドコモに問い合わせをしたわけでもありませんので、実際に持ち込み契約を目論んでいる方はあくまで自己責任の範囲で電話機の購入を行なった上で試してみることになります。こちらでは責任は取れませんのでくれぐれもご注意下さい。

 今後、MVNOの方でも通話定額オプションの付いた契約が充実してくるようなら、さらにホムテル3G に合ったSIMというものが出てくるかも知れません。その際には改めてここに追加するような形で情報の集積を行なっていきたいと思っています。あとは実際にホムテル3G がやってきたらいろいろ自分でも試してこの続きを書きたいと思います。


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エイビット ホムテル3G AK-010 その2 どのSIMを入れて使うか」への2件のフィードバック

  1. けいたいまにあ 投稿作成者

    ドコモのガラケー定額は、音声もドコモを認識するようになったので、
    ホムテル3G(スゴい電話)では2700円になる可能性ありますよ
    最近、ymobileでアクオスKで2000円ほどで定額になるやつがでましたが、
    そちらがつかえば、オプションで定額外すこともできますね

  2. てら 投稿作成者

    けいたいまにあ さん コメントありがとうございました。
    以前のエントリーで紹介したものにドコモのカケホーダイプランの中にSIMフリー用のものがあり、その料金が月額2,700円なので、恐らく持ち込み契約でSIMだけ利用する場合は2,200円にはならなそうだと思っていましたが、ガラケーのSIMを入れ替えてもそうした判定機能があるなら2,700円になるのは仕方がないのかも知れませんね。テザリングができてしまう分、通話しかしないと言い張ることもできなそうですし。
    となると、現状では月約千円のタイプSSバリューで維持するか、ソフトバンクのプラチナバンドが使えないことを了解の上SIMを入れ替えて使うかという感じになるのかも知れません。ただ、プラチナバンドが使えなくても安定して使える地域にお住まいの場合、固定回線の代わりに使うならイエデンワを使うよりもYmobileのSIM入れ替えという方法の方がいいかも知れませんね。

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