エイビット ホムテル3G AK-010 SIMアダプター使用は本当にダメか?

 前回エントリーの最後でも触れましたが、ホムテル3Gの特徴の一つである本体でテザリングができるというのはいざという時のことを考えると大変魅力的な機能です。ただ、ホムテル3Gで使えるSIMカードのサイズは一番大きい標準サイズであり、注意書きとしてSIMアダプターは使用しないでということがうたわれています。

 とは言っても、メインで使っているSIMカードがmicroSIMやnanoSIMである場合、非常時にアダプターを使ってテザリングできるかというのが大きな問題であることは確かです。ただし、買ったばかりのホムテル3Gを破壊するわけにはいかないので(^^;)、危ない兆候を感じたらやめることにします。

 まず、利用するSIMアダプターの選び方ですが、以前良くあった爪で固定するタイプのものはSIMカードと比べてかなり厚くなるのではまっても抜けなくなる可能性があるのでできるだけ使いたくありません。そんなわけで、私が主に使っているSIMアダプタは写真のようなものです。

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 これは、薄めのプラスチックに透明なフィルムが貼られているもので、隙間なくはめ込めば出っぱリもなく使える端末の多いアダプタです。写真のものは、microSIMとnanoSIMを標準SIMに変換するものですが、microSIM用のものは僅かでは有りますが入れたmicroSIMが浮き上がってしまうため、このまま入れるのは危険です。nanoSIM用の方はmicroSIM用に比べてそれほど出っぱりは気にならないので、nanoSIM用のアダプタでチャレンジすることにしました。

 そこで改めてホムテル3GのSIM差し込み口の部分を見てみたのですが、設計上から言っても、アダプタを使っての利用ができにくくしている印象のあるつくりになっていることがわかりました。

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 というのも、写真はすでに標準SIMを入れた状態でのものですが、接点側が下に来るように差し込むようになっています。さらにこの差込口はいったん差した状態から抜くことがなかなか大変なように作られていまして、アダプタに入れて動くnanoSIMを密着させたまま押しこむのはかなり難しいと思います。これが上下反対で、接点の面を上にして押し込ムタイプのものならばこのアダプタでうまく使えたと思うのですが、どちらにしてもこの形でアダプタを使うなら、アダプタとSIMカードが離れないように何らかの方法で固定する必要が出てくるでしょう。

 そうしてみると、ホムテル3Gで使うSIMカードは専用の標準SIMにして、データ通信で使わないなら通話専用として使うのがいいようですね。スマートフォンで使っているSIMカードをいざという時に入れ替えて使うには、それなりの下準備が必要であるということですが、もし中でアダプタとSIMカードが離れてしまうとカードが取れなくなってしまう可能性があるので、これ以上の事をしたい場合には自己責任にてお試し下さいとしか言いようがありません。あえてこのアダプタを使う場合はフィルムのところに薄い両面テープを貼ってどうかという気もしますが、入れることはできても、、カードを取り出す時が大変そうという不安は現状では拭えません。ここを読んでいる皆さんも、今回紹介したようなアダプタに限らず、違う大きさのSIMを使えるようにしたいと試される場合は、細心の注意で行なって下さい。

(2016.1.28追記)

 その後、手持ちのデータSIMでテザリングができるかどうかの検証を行なうため、どうしてもSIMアダプターを使わざるを得ない状況に追い込まれてしまいました(^^;)。ただ、販売開始から時間が経つ中でSIMアダプターを使っている方の口コミもネットにはアップされるようになってきていたので、できるだけ失敗しないように細心の注意を払ってアダプターを使ってみました。

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まず、ある程度強力に接着する両面テープを用意して、アダプターのSIMカードが密着する部分に貼ります(写真のnanoSIMが入るところにテープを片面だけ剥がして貼ってあります)。そして片面を剥がしてSIMカードをアダプターに固定します。

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 そのままスロットに挿入すると引っかかりもなく入り、問題なく使うことができました。ただし、利用の際にもう一つ気を付けたいことがあります。というのも、いったんスロットに入れたSIMカードはなかなか引き抜けず、何の道具も使わないで取るにはSIMカードを上に浮かしながら引き抜く必要があるのですが、それがうまくいかないと元のmicroSIMやnanoSIMが本体内に残ってしまう恐れがあるので、メーカーの取扱説明書で推奨されているように、セロテープなどの粘着テープをSIMカードの裏に貼った状態でテープごと引き抜くことでスムーズに取り出せるようになります。

 頻繁に抜き差しする場合はその都度テープを貼り替えてやった方が万が一の失敗を防ぐことができるように思います。どうしても標準SIMを使うことができない場合は、以上の事に注意しながら、自己責任の範囲においてお試し下さい。


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