ウィルコムのハイグレード電話機 WX12K を冷静に評価すると

Wx12k
 先日、WX03SHというウィルコムの電話機に機種変更したばかりなのに、すぐに音声通話中心の人にはありがたいスマートフォンでない電話機の新しいラインアップが登場してしまいました(;_;)。特にWX12Kのスペックは素晴らしく、もう少し我慢できていればと思えます。とりあえずは2年間は今の機種を使わなければなりませんので今さら何を書いても後の祭りなのですが(^^;)、それだけ前の機種の通話性能が駄目だったということの裏返しでもあります。

 幸いにして今使っているWX03SHの受信感度は相当高く、以前の端末だけでなく、今回紹介するWX12Kと同じ京セラが出していて、今もラインナップにある二つ折りのWX01Kでアンテナが立たなくなるところでもアンテナは5本になっています。もしWX12Kの受信感度がWX01Kと同じくらいだったとしたらかえって通話性能の部分で後悔したでしょう。まずは購入された方の感度の報告が気になります。

 ただ個人的に羨ましいのは、防水防塵だけでなく耐衝撃性能の付いた二つ折り端末であるという点と、付属品として卓上ホルダが付くことです。充電の時にいちいち本体のカバーを外すということは、もしカバーが破損したら防水機能が損なわれるということで、本来ならもっと早い段階で別の機種にも用意されてもいいものだったと思います。この点は実に羨ましいですね。

 さらに特徴としては、スマートフォンにアプリをインストールすることで、スマートフォンの子機として使うこともできるということがあります。いわゆる「だれとでも定額パス」の機能を持たせた電話機であるのですが、それなら何故おサイフケータイ機能を付けなかったのかと思います。もし付いていたら、SIMフリーのスマートフォンを使っている人にとっては、通話を定額にできるだけでなく、おサイフケータイの機能も2台持ちにはなりますが、必要な時にかばんから取り出して使えるようになり、かなりインパクトがあったはずです。

 また、PHS通信によるテザリングをBluetooth(PAN)により実現できることも売りになっています。これについては、月々千円以下で使えるドコモMVNOのデータカードが売られいる今、それほど一般の人に訴えるポイントではないように思います。PHSを使ったウェブ通信の上限は2,800円です。それだけ払うならドコモMVNOのSIMカード3枚セットより高いということもあるので、今後ウィルコムが上限金額を下げないと一般の人たちにはインパクトはないかも知れません。また、このテザリングにオプション料金がかかるのかどうかということもこれを書いている時点ではわかりかねますが、ウィルコムネットショップの予約画面にはテザリングに関する料金選択の画面は見当りませんでした。テザリングに追加料金がかからないなら、既存の端末をUSBモデムとして使う場合のようにダイヤルアップのプロバイダ料が発生せず、全く使わなければ0円で済み、使っても上限は2,800円のままとなるので、PHSの電波以外まともに使えないような場合があれば、いざという時の役に立つでしょう。

 もし私がまだ機種変更をしていなかったら、こちらのモデルを予約に走っていたかも知れませんが、そうして盛り上がった気分に水を差すような事実もあります。ウィルコムネットショップでは、今機種変更をするなら、月1,450円の「新ウィルコム定額プラン」に誰とでも定額を付けていれば(その他にオプション契約も必要にはなりますが)実質的な端末料金が0円になるキャンペーンをやっていますが、その期間が従来の24ヶ月から36ヶ月に伸びてしまっています。ということは、今回予約してWX12Kを購入した人は、私が今使っているWX03SHの支払い期間を終了し、自由に次の端末を購入できるようになっても、さらに1年間この端末を使い続けなければならなくなるということになるのです。3年間というのは結構長いものです。もし私が機種変更をしないままこのニュースを知っていたらこんなに冷静に分析もしていないと思いますが(^^;)、スペックだけ確認して、簡単に新機種に飛び付く前にこうした点についてもじっくり考えておいた方がいいと思います。

 今回私は正規の方法で端末を購入しましたが、その理由はなかなか白ロムを扱っているショップでウィルコムの白ロムが売られていることはあまりなく、オークションでも安値では購入できそうになかったからです。しかし、今後はウィルコムと携帯電話会社との間でのMNPが解禁になる予定なので、契約が動けば白ロムも今よりは出てくるのではないかと期待しています。先日0円で継続している副回線で使っていた電話機をリサイクルショップで購入した白ロムに機種変更してみてかなりお得だと感じたので、もし将来この機種が白ロムで出ているのを見付けたら、速攻で入手して副回線の機種変更に使うのもいいかなと思っています(^^;)。まだ売られる前から白ロムの話をするのも何ですが、白ロムを持ち込んで登録できるのかという点もまだはっきりしないので、そうした点がクリアにできた時点で、もし安く手に入ったら副回線の代替機として持つことができるかも知れません。私の場合は特殊なのであまり参考にならないかも知れませんが、スマートフォンとの2台持ちとして考える場合は現状ではこの端末がいちばん便利でしょう。まだ店頭ではこの端末の影も形もありませんが、私のように先走って今あるものを買ってしまう前に(^^;)、待てる方はこの端末が出てくるのを待ってから選ぶのがいいと思います。


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ウィルコムのハイグレード電話機 WX12K を冷静に評価すると」への4件のフィードバック

  1. 匿名 投稿作成者

    WX03SHは京セラじゃなくシャープです。訂正はよ

  2. てら 投稿作成者

    コメントの内容は、以下の文章についてでしょうか?
    (引用ここから)
    今使っているWX03SHの受信感度は相当高く、以前の端末だけでなく、今回紹介するWX12Kと同じ京セラが出していて、今もラインナップにある二つ折りのWX01Kでアンテナが立たなくなるところでもアンテナは5本になっています。
    (引用ここまで)
    こちらの書き方で誤解を与えてしまったかも知れませんが、ここではWX03SHは京セラ製と思って書いているのではなく、シャープ製と認識の上書いています。京セラ製の二つ折り端末であるWX01Kの感度が、WX03SHと比べると悪いように感じるので、新しく出るWX12Kの感度はどうなのかということで、このように書かせていただいています。WX03SHについては発売直後にシャープ製ということでブログで紹介させていただいたこともありますが、誤解される表現だと受け取られたのであれば、そういうことですのでご了解下さい。

  3. PHS歴 NTTパーになるからの人 投稿作成者

    実機使用中「アメリカ国防総省が制定したMIL-STD-810G Method 516.6:Shock-ProcedureIV に準拠した規格において、高さ1.22mからの合板(ラワン材)に製品を26方向で落下させる試験を実施しています。」で、割と落としても平気だったのですが、先日車から降りるときに、シートからアスファルトに落下させた際(と想像)に、ヒンジ部分のカバー(肩当て)が、無くなってしまいました。 修理いくら掛かるのかな。

  4. てら 投稿作成者

    コメントありがとうございました。
    私も落下試験はしませんが(^^;)、うっかりして端末を落としてしまうことが良くあります。今使っているのはストレートタイプなので衝撃には強いのかも知れませんが、確かに2つ折りのものはヒンジ部分が壊れやすい傾向にあるのかもしれません。
    修理代については、メーカーの見積を取るしかないでしょうね。現在WX12Kの白ロムは2万円弱もするので、使用自体に問題がなければ放出が予想される? 10月以降まで待って白ロムを探すというのも手かも知れません。

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