ウィルコム イエデンワ その2 だれとでも定額を使いこなすために

 自宅に設置したイエデンワを使ってみましたが、その音質の良さにびっくりしました。元々PHSは普通の携帯電話と比べると音がいいという評価がありましたが、現状ではそこまでの評価を下すほどではありませんでした。しかし、普通の受話器を通して通話してみると、改めてその音の良さを実感したわけです。これは今のPHSの音質がいいというよりも、イエデンワそのものの作りの問題なのかと思います。

 しかしながら、今の携帯電話にあるのが当り前な機能がないなど、やはり通話に特化した端末であることは間違いありません。本体のディスプレイは全てカタカナ表記で、電話帳にはメールアドレスの記載もできるものの、メールの送受信はできません。電話機自体を持ち運んだり移動しての利用ということはできるにしても、携帯電話の扱いに慣れることができない人用との感じはぬぐえないと思います。

 そういう意味から、多くの方はイエデンワを契約し、なかなか携帯電話を使いこなせない人の家において、固定電話との置き換えを想定しているかも知れません。ただ、その場合少々問題が出てくるように思います。ウィルコムの「だれとでも定額」は一部の例外はあるものの、固定・携帯のどちらにも10分間(月500回まで)追加料金をかけずに通話できます。しかし、そうした内容を意識しないあまり、10分以上通話し続けた場合、超過料金は結構高いのです。

 毎月の支払いが安い「新ウィルコム定額プランS」の場合、だれとでも定額を付けなかったり、同じウィルコムとの通話以外で10分以上通話したときの料金は30秒ごとに21円になります。1分で42円ということは、だれとでも定額を付けていても超過時間が20分にでもなれば840円とだれとでも定額の980円に迫る勢いです。固定電話で市内通話の場合、3分8.5円で計算すればその差は歴然でしょう。

 今回はこうした複雑な料金体系を理解できない人にイエデンワを使ってもらうため、とあるグッズを購入しました。だれとでも定額で安く維持するためには、一回の通話時間が10分を超えないようにすることが何より重要です。誰でも簡単に10分という時間を意識してもらうためにはさまざまな方法がありますが、いわゆるキッチンタイマーではセッティングに手間取るだけでなく、アラームが鳴るまでの経過というのを電話しながらでは把握しづらいということもあります。そこで、時間を視覚化しその経過まではっきりとわかるものとして考えたのが砂時計でした。

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 今回購入したのは砂ではなく砂鉄を使った佐藤計量器製作所が出している10分計です。ネットで調べたところ、精度もいいこの砂時計がベストバイだと思い、雑貨屋さんでさがしたのですが、最近こちらにできた大型店のロフトにも東急ハンズでも特に10分計は見付けることができませんでした。そんな中、こちら静岡で老舗として今も営業を続けているはかり屋さんがあるのを思い出し、砂時計はあるかとたずねたところすぐに出てきました(^^)。しかも、かなり長く置いてあるものらしく、恐らく価格改定前の品を入手することができました。製品の特性から考えても古いものであっても全く使い勝手は変わらないのでいい買い物ができたと思います。

 これをイエデンワと一緒に置き、電話を掛ける前にひっくり返して、砂が落ちる前に通話を終了するか、一旦切ってまた掛け直してもらうように徹底すればだれでもその一連の内容を理解できるでしょう。災害時に多くの人に利用してもらうような状況にあっても、砂時計との併用によってスムーズな運営ができるに違いありません。

 そういう意味ではこの砂時計は今後もっと注目されてもいいアイテムだと言えるでしょう。特に携帯電話をなかなか使いこなせそうにない人にこのイエデンワを使ってもらおうと思っている方はぜひセットでどうでしょうか(^^)。


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