先日、デジカメに入れているEye-FiというSDカードにWi-Fi通信の機能が付いている製品をカメラから取り出し、よくあるコンビニのマルチ端末に入れて、カードの中に入っている画像ファイルを出力しようとしたところ、何回やっても中のファイルを認識しない事態に見舞われました。
最初に訪れたのはローソンで、その次にセブンイレブンを訪れましたがどちらの端末でもカードが認識されず、それではとミニストップに行ったところ、ここに置いてある機械はデジカメプリントに対応していないようでした(^^;)。
それほど機会はないとは思うのですが、デシカメで撮影した写真をその場でプリントして渡すのにコンビニのマルチ端末は頼りになります。しかしその技がデジカメに入れたカードをWi-Fi対応にした途端使えなくなるのでは悲しいので、対策を講じることにしました。
既にコンビニのマルチコピー端末用のアプリとして、セブンイレブンにある富士ゼロックス製のものに対応するアプリ「NetPrint」をインストールしていますが、このアプリにはユーザー登録が必要であり、ファイルを自力でアップロードする関係から4MB以上のファイルはアップロードできない仕様になっています。スマートフォンに導入した別のアプリでリサイズするのもめんどくさいということで、ローソン・ファミリーマート・サークルKサンクスで導入されているシャープ製のマルチ端末に対応したアプリ「PrintSmash」を試してみることにしました。
こちらのアプリを利用したプリントにはユーザー登録も、自前でのインターネット接続も必要ありません。スマートフォンの中に画像ファイルを送る必要がありますが、Eye-Fiという製品のコンセプト自体がカード内のファイルをスマートフォンにWi-Fiを使って自動的に送るものであるので、それほど大きなハードルではありません。まずはプリントしたいファイルをWi-Fiでスマートフォンに移動させておき、そうしてスマートフォンの中に入っているプリントしたいファイルをアプリを起動させた状態で選んだら、マルチ端末の操作を行ないながらスマートフォンとマルチ端末をWi-Fiで接続します。コンビニの中にはスマートフォンで利用できるWi-Fiのアクセスポイントを提供しているところもありますが、このアクセスポイントはあくまでこのマルチ端末独自のものです。スマートフォン側からのWi-Fi接続の操作はアプリ上のボタンを押すだけで完了します。
その後、ファイルをWi-Fi経由で送るためのパスワードを要求されますが、そのパスワードは端末の方に出てきますので、スマートフォンの方でパスワードを入力すれば通信が始まります。ファイルをマルチ端末に受信させてしまえば後は他のメディアを使ったプリントの方法と同じです。枚数を指定してサイズを選び、プリントボタンを押すだけで終了します。
今回、カードを直接端末に読み込ませようとして失敗し、その後アプリを使ってやってみましたが、カードをデジカメから出さない分、カードの紛失や取り忘れの危険もなくなるので特に旅先ですぐプリントしたい場合は一旦デジカメに入っているファイルをスマートフォンに送信してこのアプリを使ってプリントするのがいいような気もします。
そして、これは当然ですが、スマートフォン自体のカメラで撮影した写真については既にスマートフォン側に入っているのでアプリを起動させてすぐに作業にかかることができます。旅先で写真をプリントして渡すというのは昔と違って機会も少なくなっているとは思いますが、写真送付を全てネット上で完結させようとすると、メールアドレスやSNSの情報を教え合う必要が出てきてしまいます。旧知の間柄ですでにネットでの交流がある人同士なら問題ないでしょうが、付き合いの浅い相手によっては快く思われない場合もあるので、集合写真を全員に渡したい場合は全てプリントした方がいい場合も出てくるかも知れません。あとは、スマートフォンやパソコンなどを持たない人に渡す場合はプリントアウトするしかないわけで、こうした方法について知っておくといざという時に役に立つのではないかと思います。コンビニでのL版プリントの料金はどのコンビニでも一枚30円でできますので、興味のある方はアプリを導入の上試されてみるのもいいかも知れません。