ようやく使えるようになってきた Fusion IP-Phone SMART

 先日私も加入した、スマートフォンにアプリを入れ、インターネットに接続する事で電話として発着信できるFusion IP-Phone SMARTですが、ようやくAndroidでも常にアプリを立ち上げなくても着信する(スマートフォンの電池を無駄に消耗させない)専用アプリがリリースされました。早速、手持ちのスマートフォンF-10Dにインストールしてみましたが、とりあえずWi-Fi環境でテレビの音声を聞くよう試してみたところ、着信発信は問題なくでき、音声も割とはっきりと聞くことができました。そして、私が持っている格安データ通信用SIMを使い、ServersMan SIM LTE(100kbps以下)のSIMを入れたideosから発信したのをF-10Dに入れたBICSIM(200kbps前後)で受けたところ、遅延はありますが、テレビ音声は全く途切れなく聞こえてきました。ServersMan SIM LTEはこちらでは70kbps程度で安定しているからこその通話品質なのかも知れませんが、BICSIMが200kbps程度で安定して繋がれば、そこそこ使えるのではないかというのが個人的な印象でした。

 はっきり言ってF-10Dという私の使っているスマートフォンではアプリを起動していなくても着信するとは言っても、元々電池消耗が激しいので、これをメイン通話に使うことというのは難しいと思います。それでも、普通に電話番号で着信でき、同じユーザー同士の通話が無料で、基本料金もかからないというメリットを生かす使い方はいろいろあると思います。

 普段の利用の中で、さすがにメインの電話番号をIP-Phoneにしている人はいないでしょうが、オフ会の待ち合わせなどの連絡のために、あえて携帯電話の番号をやみくもに教えたくない人も多いでしょう。そうした人たちの連絡手段としてLINEのようなアプリがあるということがあるのかも知れませんが、世の中の人たちが全てスマートフォンを使っているわけでもありません。相手が同じサービスを使っていない場合こそ通話料がかかってしまいますが、ある程度のプライバシーを保った状態で連絡を取れる番号が持て、常に待ち受け状態にしておけるメリットは意外と大きいような気がします。

 通話品質を上げたい場合は公衆無線スポット近くに待ち合わせ場所を設定し、通話にはWi-Fiを利用すれば、スマートフォンで使っている3GやLTE通信を使うことがないので、IP-Phone同士でやり取りすれば料金や速度制限の心配をすることなく長電話できます。浅い知り合い同士の場合は、さすがに同じ携帯電話会社で端末が揃っているという事ばかりではないでしょうから、同会社通話無料のパターンが使えない場合に備え、お互いにFusion IP-Phone SMARTに加入して番号交換をしておいて、通話しようと思う時間を事前にメールなどで打ち合わせしておけば、スムーズに連絡を取り合うことができるかと思います。

 最後になりますが、今回紹介した利用方法というのはすでにメインの電話番号を持っていて、通話が途切れてしまったり繋がらなかったとしても我慢出来る別の目的で使う場合を考えてみました。特に低速の格安データ通信を使ったIP-Phone自体の通信の信頼性については個人的には不安があるので、どんな使い方をするにしても、事前にちゃんと通話品質のチェックをすることをおすすめします。


スポンサーリンク

コメントを残す