ぎりぎり日帰りの旅(9)今回の旅のまとめ

 今回の旅は、朝6時過ぎに自宅を出て、次の日にかかってしまいましたが、翌日の午前0時半頃に着いたということでぎりぎり日帰りの旅とさせていただきました。かなり長距離の旅の中で、いろんなところを回ってこられたのは、5月3日という日の割には、ゴールデンウィークの混雑にまともに当たらなかったからと言えるかも知れません。もし途中のルートで事故渋滞がなかなか解消しないようなことが起こったら、とてもここまでの内容の旅は出来なかったことでしょう。

 一応旅の出発前に思い描いていたことは全てできてしまったのですが、逆に言うと、ハプニング的に何か新しい面白いことにはそれほど遭遇できなかった旅でもありました。まあ、悪いハプニングで疲れるだけということも起こり得ますので、これはこれでいいのかも知れませんが、ある程度余裕を持って行くことは特にゴールデンウィークの旅では大事ですね。もし予定通りに進まないで遅れた場合でも、適当なところで車中泊をして悠々と翌日に帰ってくればいいわけですし、今回の帰りでは真っ暗で何も見えなかったとこで観光しながら帰ってくれば、さらにいろんなところを回れたということもあります。そういう意味ではもう少しのんびりしても良かったかなとも思ったりします。

 今回は高速道路よりも一般道を走っている時間の方が多かったかわりに交通費は安くできました。ただそれは、現状での道路の整備状況が全ての行程を高速道路でカバーできないからという事の裏返しでもあります。今回のルートで一般道走行となった所が将来繋がり、静岡の太平洋側から日本海側まで高速を降りずに行けるようになったら、それはそれで便利でいいですが、やはり通行料の高さが旅立つにあたってのネックになるでしょう。一人で出掛ける場合はなおさらで、長期休みのない一般の土日だけではなかなか今回走ったような広範囲は回れないと正直思います。

 ちなみに今年のゴールデンウィークのレジャーの傾向として、お金のある人とそうでない人との格差が話題になったように思います。全国でも有数の大規模な高速道路上にある休憩施設、刈谷ハイウェイオアシスでは、近場からお弁当を持ってやってきた人がかなりの割合に上がったとか。全国各地の観光地の方々は、いかに外からの観光客を呼び寄せるか考えていらっしゃると思いますが、件の世界遺産に推薦された様々な施設の中で、静岡県の韮山反射炉に特に人が集まったというのは、首都圏から近かったからという理由も大きいでしょう。今年の7月に推薦を受けた施設が世界遺産になったとしても、全ての施設に富岡製糸場のように人が集まるかというのは疑問です。もちろん、高速道路会社も収益を上げなければなりませんので単に安くしろという主張はどうかとは思いますが、今後高速道路の通行料が徐々に上がっていくなら、一般的な車で行く旅行では近場中心という傾向に更に拍車がかかってくるのではないかと思います。あくまで安く遠くに行きたいと思っている方は、やはり車中泊をからめて必要以上に高速を使わずに行くのがいいでしょう。その際気を付けてほしいのは、少なくとも車中泊する際は、十分に体を伸ばして寝られるようなポジションを確保できる環境を作ってほしいということです。単にシートを倒して仮眠を取るような車中泊をしている人は今回の旅でも多く見受けられましたが、短期なら勢いで走ってしまうかもしれないものの、血栓ができてしまう可能性も0ではありません。無理せず車中泊できる空間を作れるかどうかが長期休暇に遠くまで行けるかどうかの鍵になるでしょう。改めて車内環境の整備が今後の課題になるように思った今回の旅でした。


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