ぎりぎり日帰りの旅(8)時間さえ許せば交通費は安くできる

 群馬県高崎市のパスタのお店を出たのが午後7時半頃で、前回説明させていただいた通り、そのまま走れば少なくとも夜中に自宅到着になるのですが、残りのルートを全て高速道路を使う場合、ここから関越自動車道に乗り、圏央道経由で東名高速に入るようなルートもゴールデンウィークでなければお金はかかりますがスムーズに走れます。ただ時期的に埼玉・東京から神奈川にかけての渋滞が怖いですし、何よりお金がかかります。今挙げたルートで走った場合、高速道路の通常料金はその区間だけで7,350円で、休日割引(ETC搭載の場合のみ)でも6,050円かかります。この時点では5月3日と、翌日も翌々日も休みということもあり、予定通り高速道路が通っていない最短ルートを走ることにしました。

 まずは、高崎市の環状線を走ると国道18号線にぶつかりますので、そちらを右の軽井沢方面にいったん走り、すぐに富岡方面への看板が出てきますので左折して、富岡製糸場を抜けてこんにゃくとねぎで有名な下仁田方面に抜ける国道254線に入ります。この区間は高速道路が佐久まで通っているのですが、今回はあえて曲がり道が続く内山峠を抜けました。佐久から今度は国道141号線に乗り換え、野辺山から清里に入っていきます。

 こうして国道を走っていると高速道路とは違ってなかなか休む場所がないということが問題になります。国道254号線は下仁田に道の駅があるものの、そこから内山峠に入ってしまうと道沿いにコンビにもなく、そのまま進んでいたら出発してから2時間が経過し、そろそろ定期の休憩を入れようと思ったところ、野辺山の手前にようやくコンビニが出現したので休憩を取りました。ただコンビニの場合はトイレを使うのにも気をつかうところがあるので(トイレを防犯上の理由で貸してくれないコンビニもあります)、その点だけは高速道路を使う方が安心ですね。

 将来的に中部横断道が全線開通すれば、今回通ったルートも上信越道の富岡インターから高速道で繋がるのですが、夜に入っての国道254号線から141号線のルートは信号もそれほどなくて、かなりスムーズに進みました。休憩の時点でスマートフォンのカーナビが算出した到着予定時刻よりも20分くらい早いペースで進むことができたので、さらに到着時間を早めるため山梨県に入って韮崎の手前の須玉インターから中央自動車道に乗り、双葉ジャンクションで中部横断自動車道に乗り換え、国道52号線沿いの増穂インター(旧増穂町で現在は富士川町)まで走りました。休日割引だとこのルートのみの料金は普通車でも620円です。走行キロ数は30キロ弱と大したことはありませんが、それまで長い距離を国道で走ってきたのでメリハリが付いて集中力が切れることはありませんでした。これは私の個人的な傾向なのかも知れませんが、高速道路で単調な道を走っているとどうしても瞼が重くなってしまい、居眠り運転の危険が出てきます。一般道でも全く信号がなければ同じではありますが、最悪の場合後続車の邪魔にならない場所で停車し、車から降りたり仮眠したりできなくはないので、眠気がどうしても無くならない場合はあえて国道を走る判断も重要かと思います。

 これ以降の部分も、中部横断道は工事中になっているので、新東名の新清水インターまでは国道52号線をひた走らなければなりません。しかしその分、高速料金は節約し、新清水から静岡インターまでの休日割引料金660円を含めても1,300円弱と、全てのルートを高速を利用してかかる費用の6,050円と比べればかなりの交通費を節約できました。ちなみに、高崎から自宅へたどり着くまでかかった時間は約5時間でした。前橋から静岡まで、高速ルートの所要時間は渋滞がなければ約3時間ですが、その日はとても3時間では着けなかったと思うので、あえて下道を走って正解だったように思います。


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