毎年、特別にお盆休みを取るということはないので、本日から通常の仕事に入るのですが、この時期にしかまとまった休みが取れない方については国内脱出か近場へ車でというパターンかといった感じで、休日1,000円でなくなった高速道路もかなりの渋滞が引き起こされたようですね。その原因は東北地方の被災者の方々が無料で高速を使えるということもあるようですが、帰省の移動についてはほぼ関係ないので、今回の渋滞の状況を見るだけでは、高速道路料金が元に戻っても渋滞は解消されなかったという風に思いました。
ETC設置車両にとって実質的に値上げにも関わらずこれだけの人がマイカーを利用したのは、それでもマイカー利用の料金は安いということなのでしょう。まず第一に、高速道路はお盆期間の特別料金がありません。これが新幹線だったら、自由席は同料金ですが指定券は期間によってばらつきがあり、回数券などの格安切符の中にはお盆や年末年始には使えないものもあります。航空機を利用したツアーは宿泊もセットされているせいか、やはりお盆期間は割高になってしまいます。
実は月末に出掛ける予定があり、昨年は高速道路休日1,000円のメリットがあったので車で出掛けたのですが、今年になってその優遇が消えたのでどうしようかと思い検討していたのです。新幹線は通常期よりも高くなるので早々に候補から消え(^^;)、夜行の高速バスにするか車を出すか考えているのですが、ETCの休日割引が最大の50%使える所へ行くため、通常では片道5,000円かかるところでも2,500円程度と意外と安くなります。ちなみに、夜行バスは今回の目的地まで片道約6,000円程度の料金設定なので、ガソリン代などを入れても、運転さえする気になれば車で出た方が気楽に行って帰ってこられるということに気付きました。国内旅行を安くしたいという人にとっては(家族で出掛ける予定ならさらに)まだまだETC割を使った高速道路での移動というのは渋滞に巻き込まれたとしても魅力があると言えるでしょう。車中泊をしながらの移動ならばさらに安上がりになりますが、これは体力と気力との相談でしょう(^^;)。車中泊をするつもりがする場所がなかったり、あまりの暑さにとてもできないと思われた場合は、泊まる場所として風情はありませんが、休日には逆に開きがあることが多く、年間を通して安価な均一料金であるビジネスホテルを利用すれば、特別料金を取られることなしに体を休めることができます。そう考えてみると、さまざまな格安ビジネスホテルチェーンの進出というのは、必然的なものであると言えるのかも知れませんね。
こうした一部の人たちの旅の形の変化によって、今ある多くの宿泊施設が困るという話があります。ただ私は、従来の大きな旅館やホテルの脅威となるほどのものではないと思っています。というのも、お盆や年末年始の特別料金が特別に高くても、かなり前から予約しないと部屋をおさえることすらできないという需要の高さが今でも存在しているからです。これがお盆の時期の当日でも空室があるような状況になるようなら大変ですが、まだまだそんな風になることはないでしょう。私もお金があったらそういうところに泊まりたいですが(^^;)、お金を掛けただけのサービスが確かに受けられるなら、その対価として特別な料金を支払ってでも泊まってみたい気もします。
特別料金ということでもう一つ思い当たるのが、観光地周辺の食事処の対応です。人が押し寄せることによって従来のメニューが提供できないということは理解できるのですが、そうして限定したメニューが普段よりも割高になっているところは少なからず存在します。これはサービスによる対価が妥当かというところが鍵になってくる気もしますが、観光客が押し寄せ、人でごった返しているようなところで十分なサービスを受けられるのかと考えると、素直にそういったところで食べるのは避けたほうが無難でしょう。しかしながら、人が押し寄せることによってお腹を満たすことすら安くできなくなるような状況も存在します。安い飲み物や食べ物が全て売り切れてしまっていたら、多少高くても食事を提供するところに行かざるを得ない状況もあるでしょう。
個人的には、観光客の足元を見て高値を設定するような商売をされる方にお金を出したくないと思ってしまう方なので、どうしようもない時には私は非常用の食料と水を出してもその場で食べることはしないと思います(^^;)。家族でお盆や年末年始に出掛けられる方についても、キャンプでなくてもいざという時のために飲み物と食べもの(普段の買い物の中で揃えたもので十分)を用意してから出掛けられるといいでしょう。ただ気を付けたいのは、お菓子などを持っていく場合は、お子さんに知らぬ間に全てたいらげられてしまう危険性もありますので(^^;)、これは非常用で何もなければ帰りの車の中か、家に帰ってから食べると言い聞かせることが必要かも知れません。