「買い物をした証明」について考える

 私たちの暮らす社会というのはある意味、お互いの信頼関係の中で成り立っているところがあって、その信頼関係が崩れた時に大きな問題が起こります。お金の貸し借りなんてものはその最たるものですが、個人的にそれ以上だと思うものは、実際に私たちの口に入るもののトラブルではないかと思います。

 中国で作られたチキンナゲットを一部の商品として提供していた大手のファーストフードやコンビニエンスストアが大きな批判にさらされています。中国の放送局のレポートから発覚し、明らかに消費期限の過ぎた肉を混入したことや、床に落ちた肉を拾って使った事が報道されています。もしかしたらこの報道の裏には、複雑に絡み合った国内の権力闘争事情が関わっているのかと裏読みしたくもありますが(今回問題になった工場以上のずさんな製品管理が行なわれている工場があったとしても、大人の事情で表ざたにならない可能性もある?)、どちらにしても明らかな不正が白日の元にさらされたことで、今後大きな問題に発展していくことが予想されます。

 具体的に言うと、実際に買って食べていた人に対し、ナゲットを提供した企業はどのように責任を取るのかということが気にかかります。いつからの購入について、どのような補償をするのかするのかが焦点になるかと思いますが、基本的に返金などの対応は購入を証明するものがないとまずいでしょう。

 過去には偽装肉を提供したスーパーがそうした証明がなくても返金に応じたことがありましたが、その事を聞きつけた実際に商品を購入していない人たちが恐喝まがいの返金を受けたことが問題になったことがありました。購入の証明ができない場合、いくらたくさん対象の食品を食べていたとしても、企業の責任を問うのは難しいのではないかという感じがします。

 そう考えると、いかに合理的に自分の購入した事を説明できるかということになってくるのですが、まず考えられるのは、たとえスーパーの買い物でもファーストフードでの食事でもクレジットカードか電子マネーで決済することです。これだと買い物の記録がカードを作った際の個人情報とともに残るので、購入を主張する根拠になります。現金を使い慣れている方には抵抗がある方も多いかと思いますし、実際個人の消費傾向の情報を抜かれることを覚悟の上で使わないといけないかと思いますが、そのデータも使いようによっては自分を守ってくれます。個人情報を抜かれるのは嫌だという場合は、現金で支払った際のレシートを捨てないでとっておくことが重要になるでしょう。

 ファーストフードやコンビニではご丁寧に不要レシートを入れる箱がレジ前にあったりしますが、今回危惧するような食品偽装の被害ではなくとも、購入した食品の袋が破れていたり、明らかな不良品であった場合には、購入した店のレシートがあればスムーズにクレームの処理をしていただけますが、そうでないと一悶着あることも覚悟しなければなりません。特に普段行きつけでない旅行先でこうしたトラブルに巻き込まれた場合のことを考えると、買い物をした際のレシートを捨てずにもらっておくことが自分の身を守ることにつながると思います。お店や社会システムを信じられるならこうしたことは考えなくていいとは思いますが、思いもしなかったことが次々に起こる今の社会に不安を感じる方はこうしたことについて考えてみた方がいいのではないでしょうか。


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2 thoughts on “「買い物をした証明」について考える

  1. 盡命 投稿作成者

    暑いですね [E:sun]
    出来る限り“Edy”で支払おっと

  2. てら 投稿作成者

    盡命 さん コメントありがとうございました。
    マスコミに出た企業のうちファミリーマートは返金処理をするようですが、購入時のレシート添付が条件だそうです。Edy決済の場合はどうなのかまではわかりませんが、現金払いでレシートを棄てるよりはきちんと主張できるように思います。
    これからは本格的な食中毒の季節になりますので、食料品の購入に際しては十分に気をつけたいですね。

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