地方紙の一面に昨日出た見出しが今回の表題です。いわゆる第二東名といわれる現在の東名高速道路と併走する山間部ルートがいよいよ静岡県内の一部区間開通予定なのだとか。開通するのは、御殿場・清水および三ヶ日という3カ所のジャンクションから入ることができるようで、高速道路を使った長距離旅行を計画されている方にとっては朗報でしょう。
というのも、東名高速の沿岸部を走る場合、富士~清水間は台風の接近ですぐに通行止になり、付近の交通の大渋滞を引き起こしていましたし、地震が起こった際の津波の影響も危惧されていました。
東北の方が高速道路を使い関東を通り西へと移動する場合、静岡県内で休みたくなるような行程を組まれることも多いかと思います。その場合、今までだとどうしても海に近いところで休まざるを得ず不安になる方も多いだろうと思われます。山側の道路が通るようになれば、少なくとも津波に関しては安心だといえます。今回開通するルートでは、インターチェンジ10カ所、休憩施設7カ所を予定しているとのこと。どこにどのような特色を持ったサービスエリアができるのかは今後のアナウンスを待たなければなりませんが、今ある牧之原と違ったお茶を楽しめる施設は間違いなくできるのではないでしょうか。
休憩施設については県内在住者にはあまり関係ないような気もしますが、県内を通る高速道路が2つのルートで利用できるというのは渋滞解消のためにもいいでしょうし、東海地震が起こった場合の代替ルートとしても有効でしょう。なにしろ、今まで由比のさった峠付近では東名高速と国道一号線が併走し(東海道線の在来線もここを通っています)、ここが通行止になれば東西を行きかう日本の物流はその多くがストップしてしまいかねない状況に追い込まれてしまいます。中央道が現在その代替を担っているわけですが、静岡県内だけでも開通することによって、余裕ができるのは喜ばしいことです。早ければ来年の6月から開通という話もあり、今後の発表を注意深く見守っていこうと思います。