通信サービス全般ニュース」カテゴリーアーカイブ

モバイル通信関連の新たなサービスや新製品が出てきたり、マスコミで話題になった時にはこちらで紹介します。

Windows11でAndroidアプリを使える機能が2025年にサポート終了になるが

マイクロソフトはWindows 11上でAndroidアプリを動作できる環境「Windows Subsystem for Android」(WSA)のサポートを2025年に終了することを発表しました。つまり、以前このブログで期待を持って紹介したことがありましたが、WindowsOSの乗ったパソコンでAndroidアプリを使えるようにしてもあまり意味がないという結論に達したのか? と個人的には思っています。

以前使っていたモバイルパソコン(2in1)では、スペックの関係でAndroidアプリが入れられなかったので最近はすっかり忘れていたのですが、先日購入したモバイルパソコンではその条件をクリアしていたようで、ライブラリからアプリを探していて、スマホで使っていたものと同じものがあると思ってダウンロードしようとしたら、それがWindows上でAndroidアプリを使うためのソフトをまずインストールする必要が出てきて、何とかインストールをしてみたものの、かなり個人的には期待外れといった感じになっていました。

基本、WindowsでAndroidアプリを使う場合には、アマゾンのアプリストア経由でのインストールになるのですが、せめてFireタブレットに入れているアプリを入れられればと思っていたところ、Windows上で使えるアプリにはさらに制限があるようでした。結局私が使いたいAndroidアプリはKindleくらいしかなかったのですが、それなら先日書いた事と反するようですが、ノートパソコンと8インチクラスのタブレットを持って行った方ができることは増えます。パソコン上でもできる事は多いのですが、パソコンで書き物をしながら動画を再生するとか、やはり状況によってはAndroidアプリの走るタブレットを別に用意した方が幸せになれるのかなと今回の発表を聞いて思ったりしました。

ただしばらくは、手持ちのFireタブレット(8インチ)があれば、動画やリモートテレビの視聴ができ、さらに車にセットすると、音声で動かすことができるので、とりあえずは2台を併用しながら、今後のタブレットの動向を見つつ、現状の機器を使うことにしようかなと思っています。


日本通信「合理的290プラン」の通話オプションが値下げで通話中心回線は決まり?

月が変わったことで、今まではほとんどニュースらしいニュースがなかったMVNO関連でも新しくサービスが出てきました。今回は私も母親のために契約している「合理的290プラン」に変化があり、早速3月1日付けで新しいオプションプランに加入しましたので、その報告とともに新しいプランの詳細、さらには賢く利用するための方法について紹介させていただきたいと思います。

日本通信の「合理的290プラン」は、月額290円で、データ通信は月1GBの高速通信利用が可能で、電話をする場合の通話料は30秒11円というシンプルなプランです。母親はほとんどスマホを出掛ける時に持って行かないので、自宅の固定電話のように使っていて、その際データ通信は自宅の光回線を使えるため、これで十分なのです。

ただ、今後親戚間だけでなく友人たちとも気軽に話がしたいような状況も考えられます。そこに出てきたのが、新しく290プランに付けられる「5分かけ放題オプション」です。これは改めて説明するまでもないでしょう。従来の通話オプションは、「70分通話無料オプション」だけで、2024年2月までは月額700円だったのですが、新しく出た「5分定額」も「70分無料」も2024年3月から月額390円で利用できるようになりました。

つまり、基本料とオプションの合計680円で5分定額か月70分の通話まで無料という通話オプションが選べるようになったわけです。

通話料だけで比べるとpovo2.0の5分定額オプションが550円で最安であることには変わりないのですが、日本通信の場合は高速データ通信が1GB付いています(povo2.0はデータトッピングを別に付けないと最大64kbpsの低速)。スマホでキャッシュレス決済をしても、スマホ画面表示にもたつかないという点では日本通信の方に安心感があります。通話以外に全くスマホの機能を使わないならpovo2.0もありですが、日本通信は通話状況によっては月ごとにはなりますが、5分定額から月70分無料のオプションの入れ替えができるというのも大きなポイントです。

私のように親にスマホを持たせるために契約されている方は、改めて通話明細を確認し、毎月の通話料および一回あたりの通話時間について調べてみると良いでしょう。特に遠方にいてこちらで親のスマホを操作できない場合には、ウェブ上の切り替えは簡単にできますので、毎月の請求金額から通話明細を確認してみて、状況に応じてこうした通話オプションの付け外しや、オプションの切り替えを行なうことで、利用実態に合った契約を結ぶことができます。

ただ、もし親のスマホを触ることができるのであれば、今回新しく登場した「5分かけ放題オプション」を付けた上で、スマホのアプリの中で「通話タイマー」を導入することをおすすめします。このアプリを動作させておくと、こちらから掛けた場合、例えば4分になった状態でバイブレーションでお知らせし、5分に達する前(具体的には4分45~50秒くらいで)に自動切断させるようにスマホを設定することができます。

こうしたアプリが入っていることを知らないで自動切断になってしまっても、改めて掛け直せば良いだけですので、スムーズに掛け直して話を続けることができます。その際、5分までは何回掛けても定額なので、長電話したい場合は何回も掛け直してという事を言っておけば、友人に電話するなどの機会も今後は増えていくのではないでしょうか。そもそも、電話代が高くなるからと電話を控えるような状況は健康的にも良くないと思うので、今後はそうした通話オプションを入れて、もっとスマホを活用してもらえれば良いと思っています。
高齢者でなくても、楽天のIP電話やau回線でなくドコモ回線で安く通話を楽しみたいと思っている方は、通話をこのオプションを付けた日本通信SIMにして、データ回線を別に利用するというのも十分にありではないかと思います。

今後は今よりもさらにキャッシュレス決済を使った方が安く上がる状況が増えることになるでしょう。本人が使えなくても本人のスマホできちんと決済ができるようなスマホを持ちながら、それでいて通話もきちんとできて、料金は安く使える日本通信のプランは、高齢者の方には有難いプランだと思います。


アマゾンの非プライム会員利用時の送料無料金額が3,500円からになる事で流れは変わるか

2024年に入ってからも、私たちの生活をしていく中での様々なコストが上がっているように思います。そうした情報をきちんと把握せず、以前からあるネットなどの情報を信じていると、いきなり値上りしたとびっくりしてしまうような事も起きてくるので、少なくとも日常的に使っているサービスについてはその状況をきちんと把握しておく必要は出てくると思います。

そんな中で、アマゾンがネットショップ利用時の「送料無料」についての金額のハードルを2024年3月29日から変えることが発表されました。今までは2,000円以上の買い物であれば、アマゾンが販売する商品であれば(マーケットプレイスは対象外)アマゾンプライム会員でない一般での購入でも送料込みという形で利用できたのですが、3月29日からはその最低金額が3,500円にアップされます。

現状では、ヨドバシカメラのショップは数百円の購入であっても、会員登録に関係なく送料は無料なので、アマゾンと比較して同じくらいの価格であれば購入先を変えるということで対応は可能ですが、もしそのような少額商品の受注がヨドバシに集中したら、さすがに現在と送料について考え直すことも考えられますので、安易に多くの人が流れてしまうと、また状況は変わってしまうように思います。

今まで通り数百円のものでも送料込みで買いたいのであれば、アマゾンプライムへの加入も考えるべきではないでしょうか。私自身は、最初は普通にアマゾンのホームページの方からプライム会員になって利用していたのですが、引っ越しを機に、地元の電力会社が扱っているアマゾンプライム会員プランの方に加入しました。金額面でのめりっとはないのですが、毎月年間のプライム会費を月割で電気料に上乗せして支払い、今年はアマゾンのギフト券という形で年間会費の5,900円分のチケットをもらい、更新時期になったらそのチケットで会費を支払うという形になっています。これだと、アマゾンの方で直接月払いコースにするよりも安く毎月の支払いを均等化できるので、今も続けています。

また、最近ではモバイル通信のpovo2.0でもアマゾンプライム会員の3ヶ月分の権利付きのデータトッピングを行なっています。この辺は好き嫌いが分かれるかと思いますが、通年ずっと会員にならずに、プライム会員のみ事前セールなどで安く自分の欲しい商品が販売される時だけそうしたプランを使って入れば、商品の価格を気にせずに定められた期間に集中して買い物をするような賢いネットショッピングも可能でしょう。

ただ、今回のアマゾンの決定というのは、さすがに今まで通りでは配送を仕事として行なっている方々の賃金に影響が出る(2024年問題などあるので)ということもあり、このような送料込みの価格の引き上げを行なったと思われます。非会員のままで少額な物をどうしても買わなければならない時には送料を支払うようにするか(1個につき410~450円)、最初からサブスクの金額を払って送料込みで利用するかというのは、まずはアマゾンの注文履歴から一年間にどのくらい利用しているのかを確認して決めるようにするのが良いでしょう。

ちなみに私は基本的にアマゾンで購入することが多いですが、最近では事前にアマゾンの最安値と楽天・ヤフー・ヨドバシくらいは価格の比較を送料込みの値段で行なうようにしています。ポイントはあくまでも「おまけ」と考え、あくまで支払い金額で比較することが多いですが、アマゾンは数百円のものもプライムマークがあれば送料込みなので、通常価格より下がって2000円より下がるものがあれば、積極的にアマゾンで購入することは多いです。逆に余裕で3,500円を超えるものについては、アマゾンではそこまでポイントが付かないものが多いので、ポイントの付く別業者の方を利用することも結構増えています。アマゾンプライムは単に送料無料だけの特典でもなく、動画やクラウドの支給など魅力的な特典もありますので、そうした付加価値についても考えた上で、自分のネットショッピングにアマゾンが合うのかということを、この際再点検することも有りだと思います。


povo2.0の期間限定トッピング「10回分1,980円」の詳細とお得な使い方

最近、様々な企画トッピングを出しているpovo2.0ですが、ローソンのプレミアムロールケーキと0.5GBの高速データが支払いしてから24時間使えて一回205円とプレミアムロールケーキの価格でデータをおまけとして付けてくれるというのは、今月いっぱいの利用必須であるのですが、なかなか面白いですね。個人的には最近甘いものは控えているので買わないと思いますが、同時期(2/29まで)行なわれているキャンペーンのもう一つが個人的にはとても面白いのではないかと思います。

それが、「データ使い放題(24時間)10回分」というトッピングで、料金は1,980円と一回あたりのトッピングと比べると安くなっています。ちなみに、3回分のデータ使い放題のトッピングも2月26日までですが、790円で提供されています。

今回の10回分トッピングは、29日までに支払いするとすぐに最初の一回分が適用されます。その後、一週間以内にメールで残り9回分の引き替えコードが届くようになるとのことです。ちなみに、残り9回の利用期限は5月31日まであるので、3・4・5月のうちに9回を使い切れる人向けということです。

私の場合、普段のスマホのデータ通信はiijmioの2GBにして料金を節約しているのですが、4月から5月のゴールデンウィークの期間に国内旅行をしようと思っている方であれば、povo2.0のデータ使い放題(24時間)のトッピング料金が一回330円なので、6回使えば同額になります。まあ、私の場合は出先では長時間の動画を見るような契約はしていないので、外に出てちょっとした時間に動画を見るような使い方をするだけでも良いのではないでしょうか。

4月から5月の連休に実家に帰るようなケースでは、実家にいる時にトッピングを連続で使うような形にすれば、その時だけお金はかかるものの、あとの期間はまたしばらく眠らせておくこともできます。5月の連休前にまたどんなトッピングプランが出てくるのかはわからないので、絶対ではありませんが、povo2.0のデータ使い放題は無制限で利用ができるので、もしSIMカードで運用している方なら、スマホからau回線に対応するホームルーターに入れ替えて、車中泊の車の中でポータブル電源を使ってホームルーターを使えるようにすれば、旅行中の車内はほぼ自宅と同じようなインターネットの使い方ができるだろうと思います。

楽天モバイルや、他のサブブランドでも月3千円くらいの支払いで同じような感じでネットを使えると思いますが、今回のプランは日々0円で回線を維持しておいても、旅行中だけお金を掛けて集中的に使えるので、一度プランを変えて翌月の取り消しを忘れてそのまま使わない通信料を払うような事がありませんので、3ヶ月で7回以上無制限のインターネットを24時間限定で使いたい方は、今月末までにトッピングしてみると良いのではないでしょうか。

このプランでは、トッピング直後に高速で使えるようになりますので、その回線で何がどこまでできるのかを確認して改めてお出掛けに備えるというのも良いのではないでしょうか。私の場合は、現状ではできればゴールデンウィークなどの繁忙期を外して出掛けたいので、連休に限定しないスケジュールで運用できるというのは嬉しいです。5月末までのうちに国内旅行をする予定が入っている方は、終了までのタイミングが短いので、まずはその内容を確認されると良いでしょう。


衛星通信とスマホを結んだネット・通話機能は常時使うというよりも災害時の無料開放に期待

現在、通信衛星を使ってインターネット環境を構築するには、コストコでも買えるStarlinkのキットを購入し、WiFiをスマホで使うような形で使うようにすれば、全く人のいない場所で車中泊をするような状況になっても、電源とアンテナの設置場所さえ確保できれば、携帯電話のエリアを気にすることなくネット通信を利用することができるようになっています。

このブログではそうした設備の必要ない、直接電波をスマホと衛星間でやり取りするような形を望んで色々と調べていたのですが、世界で行なわれている複数の企業が国内の4キャリアと提携するなどして、どのキャリアでも衛星通信を利用できるような状況は今後整いつつあります。ただ、料金がどうなるか? というのが気にかかります。

シビアな話ですが、衛星を打ち上げて基地局として運用するにはやはりお金がかかります。国内キャリアは自前でそうした装備を整えるのではなく、提携した企業のサービスを使わせてもらうということになるので、衛星通信を使う場合は、SMS(電話番号に直接送れるショートメール)のみなのか、通話・ネット通信を含んだりそれらを切り離した形でのプランが出てきてくれると個人的にはありがたいと思います。

個人的には、安くSMSだけでも衛星経由で使えるようになると、もしかしたら現在どのキャリアでも無料である受信にも料金が発生する可能性はありますが、今回の能登半島地震で全く地上の携帯基地局が使えなくなった場合でも、被災地以前から送られてくるSMSを即時受け取ることができ、簡単な生存確認だけでもその場で発信することができるようになります。これは、何も大きな災害の時だけでなく、山間部や海上(フェリーでの移動などでは特に)でネット利用はともかく、個人的な連絡が全くできなくなるというのは何とかならないかと思っているので、まずは各キャリアでスマホからSMSの衛星経由利用ができるように整備をして欲しいと思います。

衛星インターネット関連のニュースと言えば、長距離フェリーの中で大阪~志布志(鹿児島県)の航路の船にStarlinkの設備を載せて、利用客向けの試験サービスを行なうという話を聞きました。ネットの口コミなどを見ると、今まではフェリー船内でのインターネットというのは、無料Wi-Fiのサービスはあるものの、出港時くらいは使えていても、地上基地局から離れてしまうと使えなくなることが多いという話なので、国内を運行している多くの長距離フェリーで衛星インターネットが使える環境が整備されれば、長い乗船時間でもスマホだけでなくパソコンなども使いながらできることが増えるように思います。

スマホで直接衛星インターネットのできる時代はもうすぐだとは思いますが、やはりサービス開始時はそれなりにコストが掛かることは覚悟すべきです。そんな中で、災害時にはキャリアの方でスマホ単体での通話やネットまで含めたサービスを無料開放してくれたり、地上・海上でキャリアのエリア外になってしまうようなところでも、特定の場所(フェリー船内や公共の場所など)にStarlinkのような衛星ネット環境を備え、それを使わせてもらえるような環境をまずは作って欲しいと思います。


スポーツ配信サービスのDAZNが「DAZN Freemium」を開始した意味とは

スポーツをテレビ観戦される方も多いと思いますが、ここのところ地上波のテレビで見られないコンテンツが増えてきています。最近は日本中で注目されそうな井上尚弥選手のボクシングの世界統一戦は地上波では見られず、NTTドコモが提供する配信サービスのLeminoで生配信されたことで、スマホやタブレット、パソコンを使って見ている人も多いでしょう。一昨日はボクシング界に転身した那須川天心選手の試合を、アマゾンプライムで配信が行なわれていました。特にボクシングについては、もはやテレビよりもインターネット配信に流れが移ったかのようです。

ただ、こうした動画配信サービスは、将来の有料化への布石というものは当然あるものの、少なくともネット環境を自分で用意できる人に対しては、特別に配信を見るための料金を課さないで、見ることは現在できています。テレビにネットをつなぎ、配信サービスの映像を出すことも比較的簡単にできるので、普通にテレビを見る感覚でネット配信を楽しんでいる方もそれなりに多いだろうと思います。

そんな中、日本の中でもメジャースポーツであるはずのサッカーについて、日本代表の試合が地上波テレビで放送されない事態がまた発生しました。これは、Jリーグだけでなくアジアサッカー連盟が主催する試合までDAZNが契約を結んでいるためで、今回のアジアカップでも、日本チームの予選リーグの試合のうち、ベトナム戦は中継されませんでした。
そんな中、突如DAZNで出てきたのが、「DAZN Freemium」という一部のコンテンツおよび生配信をログインすれば無料で見ることのできるプランです。今のところ、当然ながら日本チームの試合は無料では見られないようになっていますが、アジアカップでも注目の試合を生配信で利用できるようにしていたり、それなりに無料コンテンツはあります。Jリーグについても、J3の一部の試合を生配信で見られるようにするという話もあるのですが、その辺のコンテンツの選定の仕方は、有料会員になって欲しいからということもあります。

ただ、今後国内であまりにも注目される試合がDAZN有料会員独占生配信ということになってしまうと、かなり世間からの反発が出てくるのでは? と思うところもあります。個人的にはぜひ一試合だけのパッケージというものを導入していただければ、毎月支出されるコストは少なくて済むので、そういった方法もやっていただきたいですが、そうした中で無料で注目の試合が生配信されるのであれば、それはそれで喜んで見るとは思います。

過去のうらみつらみではありませんが、日本がアメリカワールドカップの出場がかかっていた日本対イラク戦(いわゆる「ドーハの悲劇」)は、当時地上波ではテレビ東京が放映権を持っていたので、当時代表選手も多くいた静岡県の地上波テレビでは生中継が見られないという事態が起こりました。その時にはNHKBSで中継はしていたのですが、衛星放送の設備を持っていない人が当時は多かったので、負けたショックも当然あったでしょうが、そもそも中継映像を見られないストレスを周りの人たちは持っていました。DAZNでもこうした無料視聴の仕組みがスタートしたことにより、状況によっては生配信を無料で見られる可能性は出てきたということで、今後のDAZNの動きには注目して見ていきたいと思っています。現在、FireTV Stickを持っている方は、まずはDAZNのアプリをインストールして、無料登録をまずはされる事をおすすめします。


近い将来にやってくるであろう「衛星基地局」を使えるサービスの整備は前倒しで行なわれるか

私自身、災害に関してのブログも書くことが多いので、様々な先の見えにくい将来への可能性を見越していたつもりなのですが、今年1月1日の能登半島の地震による携帯電話のネットワークの大幅な休止状態までは予想できませんでした。あの東日本大震災の時ですらも、多少のタイムラグはありましたが携帯キャリアの方々の懸命な努力によってスマホ通信の復旧も早かったですし、それによって助かった人も少なくなかったと思います。

しかし、いたるところで被災地までの道路が寸断され、海岸線が隆起したことにより、船上の基地局ですらなかなか被災地には近づけないような状態になり、結局のところ地震前から過去の衛星携帯電話と比べて維持費がかからない衛星インターネットのStarlinkが来るまで全くスマホでの連絡ができなかったという状況を見ていくと、今までのような人口比率でエリアを地上に作るよりも、衛星を使った電話・インターネット網を作る方がはるかに災害に強いということがわかってきました。

たまたまこの文章を書いている少し前の日のニュースで、楽天の三木谷氏とAST SpaceMobileのAbel氏が低軌道衛星と市販スマホの直接通信試験を行ない、多少の遅延はあるものの通話は普通にできていることを発表しています。現在の楽天モバイルでは、特に室内での電波の状況が他のキャリアに比べて悪いという評判があり、さらに山間部では楽天回線のエリアが狭いという事もあります。ビルの中などについては、プラチナバンドの開通を待つ必要がありますが、もしこのプラチナバンドの運用と時を同じくして衛星を使った電話・ネットが楽天モバイルで使えるようになるなら、他社を先んじて災害に強いキャリアとして一気に脚光を浴びる可能性はあります。

少し前に書きましたが、楽天モバイルを使っての電話は、専用アプリであるRakuten linkを使ってIP化することによって、楽天の電波が届いていない場合でもWi-Fiが使えれば発信(SMSを含め)できるのですが、着信およびSMSの受信については難しいので災害の時に使えはしても一方向でしか連絡が取れないため、例えばLINEのIDなどをメールやSMSで相手に伝えた後に、LINEでの連絡に切り替えるというような方法があります。また、楽天回線の電波をスマホがつかめない場合には発信した相手に対して番号が通知されないので、今の状況では通話用の回線として最安でかけ放題が使えても、まだまだ他のキャリアと比べて不便さはぬぐえないでしょう。

そうしたディメリットを払拭する切り札が低軌道衛星を使っての楽天モバイルのエリア構築ではないかと思っています。この方式はニュースにもあったように今多くの人が持っているスマホで利用可能という点です。天候や天災の影響がない高度で動いている衛星基地局を経由しての通信ですので、国内での利用エリアは室内はどうかわかりませんが、空が見渡せる場所でなら100%ということになれば、Rakuten Linkを使っての番号通知も問題なく、さらにネット通信も楽天回線のもの(衛星通信でも無制限?)を安心して使えるようになります。

楽天のモバイル事業については様々な意見はあるかと思いますが、後発で基地局が整備できないというところを逆にメリットとして、他のキャリアより衛星通信を早く使えるようになれば、今回のような孤立する集落でも特別なハードを必要とせず、楽天の回線の入ったスマホとポータブル電源にソーラーパネル、さらにパソコンが一台あれば滞ることなく相互連絡が可能になります。もちろん、衛星基地局を使うに費用はかかってくるので、現在の料金大系を変えるのか、それとも衛星通信利用をオプションにするのかわからないものの、個人的にはそうなったら嬉しいですね。

というのも、例えば今でも長距離フェリーに乗って旅をするような場合、当然ながら地上の基地局から遠く離れてしまうので、当然携帯電話のエリア外となることが多く、乗船中はネットも電話もできないという可能性が大きいのですが、それもこうしたシステムが整えばかなり問題は解消されるのではないかと思っています。今回の事で、私たち利用者の方も、今まで山間部や海上ではドコモというような常識が破壊されたような感じがしていて、旅をする中でいざという時に連絡を取ったりメールをしたり、SNSに投稿できるような環境を保持したいと思っている方は多いでしょう。そうしたユーザーの声に応えるためにも、今回紹介した楽天だけではなく、他の事業者についても前倒しで災害が起きてもつながるネットワークについて考えて欲しいものです。


DAZNの利用料が2024年にも上がるのに合わせてpovo2.0のトッピングも値上げが決定

昨年に引き続いて、個人的な印象になりますが、主にサッカーのJリーグの生配信を提供するDAZNが、料金の値上げが発表されました。月の途中で解約しても違約金がかからないスタンダードプランの月額3,700円が、2024年2月14日より月額4,200円に価格改定されるということです。毎年の値上げにげんなりする方もいるかと思いますが、国内のサッカーファンにとっては、J1だけでなくJ3までのリーグ戦も生配信されるので、なかなか贔屓チームのアウェイ戦にまでは出られない方としては十分安いことは間違いありません。ただ、収入が上がらないのにこうした経費だけが上がっていくということで困ると思っている方もいるかも知れません。

こんな中でもできるだけ安く生配信を見たいという方法の一つとして、どうしても見たい時だけに限れば安く利用可能な、連続する7日間利用可能なトッピングのあるpovo2.0の料金も、925円から1,145円に値上げされることがアナウンスされました。実のところこの料金というのはちょっと個人的には微妙です。

というのも、昨年中の私は、はほぼテレビ中継のないJ2に私の住む静岡県内の3チームが入ったことで、くまなく試合を見たければスタンダードプランに入る方が安いこともあり、povo2.0のトッピングを使って見るというのは、どうしても見たい試合がある場合に限られます。しかも見たい試合の数は限られるので、せっかくトッピングして料金を払っても、7日間も毎日見ないのですね。

昨年そのようにして見ていて、せめて1日だけのトッピングにしてくれれば、見たい試合がある日だけトッピングをして見ることも今後出てくるかと思うのですが、一回のトッピングで千円超えというのは逆の意味でインパクトが高く、トッピングをするハードルも上がってしまったというのが、そこまで絶対的にJリーグを見たいという感じではない自分からすると、本当に微妙だと思います。

あと、個人的にDAZNにお願いしたいのは、昨年のように地上波放送なしのサッカー代表戦の配信で注目を集めるよりも、サッカー以外の種目でもっと魅力的なコンテンツを増やしてくれることで、他の有料コンテンツに入らなくても済ますことができるようになってくれればとも思います。過去には多くのMLBの試合も放送してくれていて、特に今年はNHKもアベマもドジャーズの試合がほとんどになってしまいますので、サッカーとセットで提供してくれれば、少し料金が上がったとしても納得はできるわけですが。

同じスポーツではバスケットボールのNBAが楽天モバイルに入れば最安月千円で見られてしまいますし、ボクシングの注目マッチはドコモの動画サービスLemioが最近は独占配信してします。現状では追加の料金はかかっていないので、昨年は確実にDAZNの料金を払うよりは、より安く様々なスポーツを配信によって楽しめました。今後、NHKのBSがネットで同時配信されるようになれば、サッカーですらJ1リーグの試合であれば、一部はネット配信で見られるようになるわけで、DAZNの優位性は少なくなっていくことにもなります。いっそのこと、DAZNの方もJリーグだけ見られるプランを作ってくれれば、それはそれで面白いと思うのですが。とりあえず、今年DAZNの生配信を見るかどうかはJ2にいる清水と藤枝の頑張り次第といっておきます。


テレビの非視聴時対策およびモバイル回線のバックアップを衛星対応へと進化させるためには

今回の地震が起こった能登半島というのは、ニュースを見ていると大変良くわかりますが、道路が寸断されるとおいそれとはたどり着くことが難しい「陸の孤島」で大きな被害が出ています。そのため、ここ数年起こってきた大きな地震とは違う危機が起こっています。

まず、輪島市ではNHKを除く地上波テレビ局の放送が、送信するための電源を確保することができずに放送が止まったというニュースがありました。災害時に停電しても放送を続けられるように、非常用電源を使って送信していたものの、発電機を回す燃料が失くなると送信ができなくなるという理由です。

同じように、携帯電話の基地局についても非常用電源が切れることによって、使える基地局が少なくなり、能登半島ではかなり携帯電話が繋がりにくくなっているようです。そうなると、大手四社のどのスマホでも通信ができなくなることが予想されます。このように、非常用の通信設備においても、停波するまでの時間は限られているので、これはユーザー側の努力ではいかんともし難いという状況があるということを改めて突き付けられてしまったわけです。

そうなると、まず情報の入手にはテレビが無理ならラジオがあるという風にも考えられますが、元々日本海外で大陸にも近いので、中波放送は中国・ロシア・韓国・北朝鮮の強力な放送で夜にはかなり地元AM局だけでなく、地震の影響を受けない地域から送信される放送局の受信も難しい場合が出てきます。そういった理由で、日本のラジオはFMへと移行しているわけですが、今回のような交通が遮断される中で予備電源を動かすための燃料が切れてしまったら、同じようにコミュニティFM局の情報発信も厳しくなってしまうのではないかという気もするのです。

となると、最悪の場合スマホがつながらないだけでなく、テレビもラジオも繋がらない中で救援を待たなければならないような状況が今回の地震でも発生する可能性があるわけです。それでも外から現地に入ることができればStarlinkのような直接衛星からネット通信を行なうような仕組みを個人で使うことができるようになっているのは、被害者救援に入る際には大変大事になってくるのではないかと思います。

ただ、今後同じような場所で大きな被害が生じた場合、特別なハードがなくても直接5Gの電波をスマホで受け取る事が可能な方式の通信衛星を介した通信サービスを目指して各キャリアが実現のために整備を進めていることは、昨年のこのブログでも紹介しています。今回のように、基地局の電源喪失という事が現実の事として起こってくる中で、整備が早く進んで欲しいと思っています。それを受けて、今非5Gのスマホやガラケー・ガラホを使っている方は次に買い替える場合には直接通信衛星とつながる仕様のスマホの導入を考えるのも良いと思います。

また、先に紹介した地上波テレビの停波については、皆さんのお住まいの地域によって状況は変わってくることは確かです。輪島市のように、いったん共同施設から中継されるような場所にお住まいの方は、今使っているテレビについて、いざという時にまとまった時間は見られるようなポータブル電源の準備だけでなく、現在地上波だけの契約をしていて、アンテナも地上波用のものしなかい場合には、BSアンテナの設置を考えても良いかと思います。

テレビの衛星放送は厚い雲が出たり土砂降りの雨の中では見られないというディメリットもありますが、直接放送衛星とやり取りすることで、今回のように中継局からの電波が途切れるような状態でも、地上波とは同じではないですが、最低限の情報を得ることができます。インターネットが繋がらない状態であれば、そこから得られる情報が大切になる可能性もあります。液晶テレビであれば、そこまでの電力は消費しませんし、ポータブル電源とソーラーパネルがあれば、燃料が入ってこなくても日が差していれば手元での発電も可能になり、当然そこで作った電気はテレビ以外の事にも使えるようになります。

最近のポータブル電源は長期利用が可能で爆発しにくいリン酸鉄系の電池が使われていますので、日常的にはレジャー用として使いながら、最悪の状況を打開するツールとして用意しておくことも考えておいても良いのではないでしょうか。昨日は避難所のあり方について10年前と比べてあまり変化がないと書きましたが、ポータブル電源の世界はここ数年でかなり進化しています。もしもの時に備えてガソリンを使う発電機を用意している方もいるかとは思いますが、明かりやスマホの充電だけ最低限できれば良いなら、ポータブル電源とソーラーパネルとの組み合わせについて考えてみてください。


高島屋のクリスマスケーキの破損原因の特定は「不可能」なのか?その原因を考える

ここ数日ネットショッピングについての駄文を書いていますが、昨日は無事にプリンターヘッドを無事に受け取ることができました。ヘッドを交換したらカラーの全色が嘘のように出るようになり、これでちゃんとプリンターを使うことができます。今後の事を考えると、手持ちのプリンターは黒とカラーのヘッドが別々に用意されているので、また具合が悪くなることを考えて、来年は早いうちに手配してぎりぎりになって受け取れるかわからないような状況まで追い込まれないように気を付けたいと思っています。

そんな、何でもネットで買いがちな私も気になったのは、例の高島屋のクリスマスケーキの大量破損のニュースでした。高島屋の発表によると、注文数2879個のうち、807個が破損しているということを高島屋の方では確認しているそうです。このニュースが報じられた際には、テレビのコメントの中には、宅配業者の責任ではないか? という話も出ていました。これは裏を返すと、それだけ「高島屋」という屋号は信頼のブランドで、まさかあの高島屋が粗相をするような事はないだろうという考えを多くの人が持っていたのではないでしょうか。

ただ、今回の高島屋の発表した破損個数は全体の販売数の約3割となるので、もし配送業者が粗相をしてケーキが破損したと考えた場合、工場から配送業者(今回はヤマト運輸)が受け取り、全国に発送する前に保存している倉庫で温度が上がって解凍したケーキを運んだか、将棋倒し的に全体の3割のケーキが入ったコンテナをひっくり返しでもしない限り、完全冷凍されたケーキが破損することはなかなか起こらないのではないかと考えられます。ケーキが輸送や保管中に解凍したというのは、残りの7割が破損していなということや、さすがに温度管理がされていなければ、ヤマト運輸が運んだケーキ以外のクール便も同じように被害が出ていたのではないかと思います。普通はそうしたミスがあった時点で報告されるものでしょうから、もしそんな事が起こった場合は、普通はすぐにヤマト運輸から高島屋の方に連絡が行き、ケーキが到着するまでに代替品や返金の対応ができていたのではないかと私は思います。

では、今回の破損の原因は高島屋が言うように本当に原因の特定は不可能なのかと考えると、まだ調査することが残っているのではないか? という気がしてなりません。ここで、大量破損が起こる可能性として箇条書きで挙げてみることにします。

・原因その1 配送業者の不手際
・原因その2 ケーキを監修した方が作ったマニュアルに不備?
・原因その3 ケーキ工場で何らかの人為的ミスが発生?
・原因その4 現場と高島屋との連携不足が連鎖した?

私の考えでは先述の通り1番目の立場を取りませんが、4番目の原因になるかはわかりませんが、気になる事がニュースの中で出てきています。ショートケーキに使ういちごの入荷が非常に遅れたため、冷凍するまでの時間を短くしたという報告がニュースの中でありました。昨年までは2週間かけて冷凍していたものを、いちごがぎりぎりまで手に入らなかったので20~25時間に短縮したというのです。これは、ケーキ監修の方が作ったマニュアルなのか、高島屋の方で工場に指示したのか、ケーキ工場の現場で行なれた事が後で高島屋の方に伝えられた話なのかがわかりませんが、サンプル調査で問題なく短時間でも冷凍されていたといっても、完全に全てのケーキを冷凍するまでの時間としては、足りなかったのではないか?(だからサンプル調査をしてもかなりの数が冷凍できていなかったのではないか)というのが私の考えです。

何をもって20~24時間という時間が出てきたのかはわかりませんが、現在たまたま私はミニ冷蔵庫を購入してそれに保冷剤を入れて固まらせ、固まった保冷剤をクーラーボックスに入れて一部の品物を冷やすということを行なっています。その際、保冷剤の状況によっては冷蔵庫の中の温度は上がってしまって固まるまで時間がかかる場合も出てきます。ケーキの場合は保冷剤以上に固まるまで時間がかかるものだと思うので、一律にその時間で大丈夫なのか? と私はその報道が出た時すぐに疑問に思いました。

ですから、クリスマスまでに配送するためのいちごの手配が最後までできなったことによって昨年まではゆっくりと時間を掛けて冷凍が行なわれ、全く問題がなかった冷凍の方法を変えてしまったため、今回の悲劇が起こったのではないかと私は推測します。どちらにしても、このような大きな事故が起こるのは、どこかで修正して問題を回避するような事が現場を中心にして起こらなかったからと言えるでしょう。過去の大きな事故の原因を考える場合、途中で問題に気付いていれば、ここまでの大きな事故にはならなかっただろうと思われることが調べると出てきます。「いちごの手配は本当に何とかならなかったのか?」「手配がぎりぎりになってしまった際、冷凍時間の変更は誰が指示したのか?」「サンプル調査は本当にきちんと行なわれたのか?」など、その時にもう少しできていれば、これほど大きな問題にならなかったのではないでしょうか。

そういう意味でも、「原因は特定不可能」と言い切ってしまう高島屋のコメントは、企業として最悪なものだと思えます。どんな事でもきちんと公表することによって、「何が悪かったのか」ということがわかり、今後の企業へのイメージも回復するだろうと思うのですが、このままでは高島屋というブランドのイメージはケーキ以外でも同じようにいい加減な調査しかしないと思われてしまいかねません。

そういう意味で言えば、原因ではなく「誰が悪いのか?」という事で言えば今回の場合は圧倒的に「高島屋」という事は言えると思います。もっとも、これを書いた後に、ヤマト運輸が実は荷物を運ぶ際にミスが有りましたと発表すれば今まで私が書いてきた前提が全て崩れてしまうのですが、逆にそうなったらヤマト運輸という会社のダメージは計り知れません。先日、パートの大量解雇で厳しくニュースに書かれたばかりなので、さすがにそれはないと思いますが、今後の報道でなぜこんな事が起こってしまったのかが明らかになって欲しいです。そうしないと、単に一企業だけの問題ではなく、ネット注文をする事自体にもブレーキがかかるような事にも繋がりかねません。ネットでの「お取り寄せ」自体にケチが付くような事にはなって欲しくないので、関係される方にはきちんとした対応をお願いしたいと思います。