防災対策と車中泊」カテゴリーアーカイブ

ワークマンの「スクエア真空ハイブリッドコンテナ」はプレミア価格で買う価値があるか?

昨年、販売予定がいったん見直されたワークマンの「スクエア真空ハイブリッドコンテナ」ですが、急に販売が決まったというメールが来て、入荷リクエストをしておいたら、ちょうどいいタイミングでウェブからの注文可能なメールが来ました。

ちなみに、メールが来たのが午前9時頃で、メールを読んだのはメールの時刻から30分も経っていないタイミングで見ることができたので、まさに奇跡的に注文できました。ちなみに、色は黒しか残っていませんでしたが、今回を逃したら購入自体ができなくなるのではないかとも思ったので、容量8リットルで5,800円と少々お高いですが、蓋以外は真空断熱できるので、それなりに保冷・保温効果もあることを売りにしています。現在も併売されている丸型の真空ハイブリッドコンテナと違って、デッドスペースができにくいので色々な使い方ができることが期待できます。

というわけで、多くの方が気になる内寸ですが、左右は19.5cmくらいで高さは20cmくらいという感じになっています。基本的には500mlのペットボトルを入れて蓋ができるくらいの感じなので、そのくらいのものを入れたいと思っている方には良い製品だろうと思います。ただ、何も入れていなくても本体の重さはあるので、外に持ち出す場合も車で運ぶような感じで考えていないと、持ち運びは大変です。気楽に持ち運びたいなら、ソフトタイプで折り畳めるサイズのものを物色した方が良いでしょう。

では実際にどれくらいのものが入れられるかと言うと、家にあった各種ペットボトルを入れてみたところ、大きさは大小ありますが何とか8本入れることができました。保冷剤も十分普通のものが入りますが、旅の途中のコンビニで保冷剤代わりに凍らせたペットボトルを2本くらい購入して写真の中央部分に入れておくぐらいで十分保冷はできると思います。

あと、自分が考えているのは、保冷でなく保温用に使い、主に牛丼屋さんの弁当とか、コンビニのおでんなどを購入してすぐに食べられない場合に、食べられそうな場所に移動するまで熱々を保つために使えないかと思っていたのです。写真は以前に買って食べた牛丼弁当の容器ですが、大手のチェーンであれば二人前くらいは何とかこの中に入るのではないかと思います。

今のところは自宅に置きながら、保冷保温に使うというよりも、きちんと密閉して蓋が閉まるので、食材(おかしなど)を入れておくには大変便利だと思います。

なお、さきほどオークションサイトでは、定価5,800円のこのコンテナを、開始価格が13,000円で即決価格が20,000円で転売しているのを見ました。フリマでも12,000円前後くらいで出品されています。ワークマンの方では今後欲しい人が買えるくらいに商品を提供すると表明していますが、とりたてての転売対策はしていないようなので、こうしたオークションやフリマで大切なお金を使う前に、本当に自分の用途で必要なのかを考えるとともに、ワークマンのオンラインショップから登録し、商品入荷時にメールで連絡をもらえるようにしておきましょう。ワークマン側の言っていることが本当なら、そうして準備してすぐに注文できれば、そこまで入手に苦労することはないでしょう。

こうした転売の実際を見てしまうと、やはりきちんとメーカー側でのチェック及び対応は必要ではないかと思います。1万から2万出せば、機能のしっかりしたクーラーボックスは買えるので、正式に定価で購入することを考えてみて下さい。


なぜ日本のメーカーはニッケル水素電池用のきちんとしたUSBチャージャーを出さないのか

私が現在使っているデジタルガジェットについて、残念なことに日本のメーカーが作っているものはなくなりました。スマホについてはかなり前からで、先日購入したモバイルパソコンも、今ブログを書くのに使っているChromebookも中国・韓国・台湾のメーカーのものが主流になってしまっていて、リーズナブルに色々と使えるガジェットの中に日本メーカーのものは私の判断では正直言って無いとしか思えないような状況になっています。

そんな中でも、日本製であることを根拠に使っているものもあります。乾電池を使う電子機器をゴミを出さずに使うために、充電可能なニッケル水素電池のブランド「エネループ」は三洋電機からPanasonicに販売元が変わった後にも利用は続いています。この電池のお陰で、乾電池で動く様々なガジェットを捨てることなくずっと使い続けられています。例えば、元々はトラベル用途で購入したフィリップスの単3電池2本使用のひげ剃り(現在は販売終了)は、1.2Vと電圧が低くても何とか動くので、アルカリ電池の代わりにエネループで使っています。この他に、電池で使えるものとしてLEDランタンやラジオなど、災害時だけでなく必要な時には使っています。

こうした乾電池を使った機器をトラベル用途で使う場合には、短期間の旅行では出掛ける直前に電池をフル充電していけば大丈夫なのですが、一週間以上の長期旅行では、予備電池を持っていくくらいの対応になりがちです。というのも、現在Panasonicでエネループ用に出している専用充電器といえば、コンセントに直差しするものが主流で、私が持っているものの中ではようやく出たと思って買って使っているUSB充電ができる充電器はあるものの、接続ケーブルの仕様はもはやType-Cが当り前になっている今としては時代遅れのMicro-Bタイプのものになっています。

あえてType-Cが使える充電器を手に入れるためには、海外製の怪しいものの中から自己責任で選ぶ必要があります。私自身も、どこまで製品を信頼して良いかわからないので、今でもPanasonic製のものを使い続けていますが、やはり新しい製品が国内メーカーから出てくれば欲しいと思っているのに一向に出てこないのは本当に残念です。

今年は大きな地震が起きたこともあり、様々な防災グッズが売られていますが、大容量のポータブル電源の用意は必要だと思うとともに、少量の電気でも満充電にしやすいエネループ用の小型・多機能な製品があれば、市場にもかなりアピールできるのではないかと思います。

具体的に私が考えるものとしては、単三・単四の充電ができるタイプで旅行用として考えると、一度に2本充電できるものの方が持ち物を減らせるので欲しいなと思います。もちろん、安全に充電が可能で、普通の充電器ではうまく充電できないようなものでも充電モードを変えて充電できるものであれば言うことありません。

私の場合、自宅で罹災した場合にはソーラーパネルからポータブル電源を充電し、そこからエネループを充電できるので、曇や雨が長く続いたとしても、日常的な照明用の電気と、情報入手用のラジオ・スマホの充電は十分できます。ただ、それだと持ち運びには適さないので、小さくて多機能という、かつての日本企業のお家芸的なものが出てくれないかなと思っているのですが。

ちなみに、旅行先や災害に遭ってしまっても継続的・安定的に充電を行なうためには、USB接続で充電できる充電器があれば、別に用意したモバイルバッテリーにまずソーラーパネルから充電し、改めてモバイルバッテリーからエネループに充電すれば安全に充電できます。ソーラーパネルは一般的なものでも大丈夫ですが、その大きさや出力によってモバイルバッテリーの充電時間は変わってくるものの、今後はフィルムタイプのソーラーパネルが安く供給されるようになれば、例えばスーツケースに貼り付けたりして充電可能な旅行セットが作れる可能性も大きいです。だからこそ、国産でエネループ対応の小型高性能のUSB接続のエネループ充電器の登場が待たれます。


夏に向けてクーラーボックスを冷蔵庫代わりに使うための温度管理について考える

ここのところ急に寒くなったり暖かくなったりする天気が続きますが、そんな中でも桜は満開になっているので、今後は良い天気になれば気温も上がってくることになるでしょう。冬の時期に購入して現在も自宅でサブ冷蔵庫のように使っている六面真空パネルのクーラーボックスがいよいよ本格的に活躍する季節が近づいてきました。

現在、40Lのクーラーボックスに、6℃以下になると固まる「冷気まもるくん」という特殊な保冷剤を4個入れっ放しにして、500gのハード型の保冷剤6個をローテーションして使っているのですが、最近ちょっとこまめに保冷剤をローテーションできなかったことが原因で、うまくクーラーボックス内の温度が下がらなくなっているのです。

購入当初にレポートした時には、クーラーボックス内に入れた温度計で、室温が5℃を超えるぎりぎりくらいの状態で保冷剤を交換していました。その時の保冷剤の状態はまだ凍っていて(0℃で凍るスタンダードな青い保冷剤です)、それをミニ冷蔵庫でさらに冷やした保冷剤と交換すれば、最大48時間くらいの保冷効果がありました。さすがにすごい保冷効果だと思ったのですが、先日ちょっと出掛ける用事が続いて保冷剤の交換を忘れてしまいました。

室温が上がり、最終的には8℃を超えてしまったのですが、そうなるとなかなかクーラーボックスの室温が下がらず、6℃近辺をいったりきたりするようになってしまいました。これは、ローテーションする保冷剤を頑なにミニ冷蔵庫で固まらせているからということになるのですが、いったん温度が上がってしまって中味が溶けてしまった保冷剤を完全に凍らすにはミニ冷蔵庫では時間がかかってしまうようです。そうなると、改めて電気が完全に止まってしまい、ポータブル電源でミニ冷蔵庫を動かし、クーラーボックスを冷蔵庫代わりに使う場合には細心の注意が必要になってくるのではないかと思います。

基本的にはクーラーボックスの室温を5℃以下に保ち、5℃を超えないうちに新しい保冷剤と交換するようなローテーションを組むようにしないと、まだ完全に固まらない保冷剤を短時間で交換することを繰り返すような状況になってしまいます。

今回は、自宅のメインの冷蔵庫の冷凍庫で保冷剤を急速冷凍させることでこの問題を解決しましたが、実際に停電が続いてしまったり、車中泊やキャンプ泊の状況で頼りになるのは車のシガーソケットやポータブル電源に繋いだミニ冷蔵庫だけになってしまうので、室温のモニターはこまめに行なうことが大切だとしみじみ思います。

逆に考えると、昔氷で保冷する冷蔵庫を使っていた時代には、ドアを開けなくても温度を見ることのできる温度計もないですし、心配で外出もままならないような状況であっただろうと思います。私と同じように、大型のクーラーボックスを家の冷蔵庫とは別に使いたいと思っている方は、ちょっと目を離すと元に戻すのが大変になることもありますので、十分注意しましょう。


充電池よりキャパシタを利用した方が長期保存には強いもののそれが全てではないと思った事

テレビを何気なしに変えたら、通販番組を放送していて、普段あまり見ることのない防災用品を扱っていました。その商品は、番組で出ていた実物と製品名を控えておき、後から検索したら、懐中電灯で「ナイトスターJP」という商品なのですが、リンク先の価格が定価という、結構いいお値段がする商品でした。

この懐中電灯は、持ってシャカシャカ振ることで内蔵のキャパシタ(コンデンサとも言います)に少量の電気を溜めることでLEDを光らすことができるという仕組みです。さらにこの懐中電灯は水没や落下しても使えるなど、その堅牢性がポイントになっています。通販番組では商品の説明として、蓄電に「キャパシタ」を使っていることのメリットについて、かなり細かく語っていて、その点はきちんと説明をしていると感心しました。確かに、普通の充電池を使ったライトやラジオを非常用持出袋に放り込んだままにしておくと、その内蔵電池が化学変化を利用して蓄電する電池を入れている場合、長期にわたって使わないでいると、購入時の能力を出せない事は起こってきます。そんな恐れのないキャパシタを使った懐中電灯というのは、確かにいざという時には使える防災グッズです。

かく言う私も、持ち歩くもののほとんど非常時以外使う機会がないLEDライト付き手回し発電ラジオをバッグの中に入れていますが、そのラジオも充電池ではなくキャパシタを採用したものです。ただ、そのラジオは防水機能こそありませんが、価格はそれほど高くなく、懐中電灯の代用にもなりますので、個人的にはおすすめの品です。

太知ホールディングス 手回し充電備蓄ラジオ ECO-5

ちなみに、テレビの通販では定価より500円くらい安く案内されていましたので、テレビを見ながらネットで検索していた人も、そこまで悪い印象はなかったとは思います。私自身もこうしたテレビのネットショッピングでキャパシタに電気をためておける製品を紹介しているのは、正直びっくりしました。こうした知識が広まって、新たに画期的な製品が今後出てきてくれるようになれば嬉しいですね。

ここからは、せっかくなので私が考える家に備えている明かりを選ぶに至っての方法論について書かせていただきます。家庭内において、懐中電灯は別にずっと非常用持出袋に入れておくような事もありません。私などは、薄暗い時に家具の隙間に入ってしまった物を認識するなど、停電でも夜でなくても光を出してくれるライトが使えるように常に用意しています。そのための電池は、充電式ではありますが、消耗したら本体から出して交換・充電可能なニッケル水素電池の「エネループ」です。

日常的に利用していく中で、電池を使い切って、暗くなってきたら電池を交換するわけですが、普通のエネループの場合およそ600回繰り返し充電して使うことができます。他に使う機器があれば共用もできます。

そうでなく、災害対策用としてどうしても非常用持出袋に懐中電灯を入れたいと思った場合も、普通の防水のあるエネループが使える懐中電灯とエネループを分けて袋の中に入れておけば、いざという時には役立ちます。これもエネループの特徴なのですが、満充電した状態で1年間放置しても90%の残存容量があり、10年放置しても残存容量は70%だということです。これなら、いざという時に備えて、懐中電灯だけでなく同じ単三型の電池を入れれば使える、小型ラジオを袋の中に入れておけば、懐中電灯もラジオも、いざという時にエネループを入れて使うことは可能です。ちなみに、先に紹介した私が持っている手回し充電ラジオのECO-5は、手回し充電のみでしかラジオもライトも使えないので、長時間使いたい場合はエネループと普通の懐中電灯+ラジオという組み合わせの方が実戦向きとも言えるかも知れません。

また、懐中電灯とは別に、自宅には天井から吊るすことで部屋全体をそこそこの明るさで照らすことのできる電池式ランタンにもエネループが使えるものがあります。夜間移動する場合には懐中電灯よりも両手が塞がらないヘッドライトの方が便利な部分もありますが、ヘッドライトにもエネループ対応のものがあります。最近のトレンドであるUSB経由での充電可能なライト・ランタンも良いですが、最近ではUSBでエネループを充電できる充電器もありますので、ポータブル電源と組み合わせれば、少なくとも部屋の明かりとラジオの電源をエネループに統合し、小さめのポータブル電源でもかなりの回数のエネループの充電を続けることができるでしょう。

地震の後の余震が心配な中で、部屋に明かりを求める場合、手回しを続けたりやシャカシャカ振り続けて明かりを保つには限度があります。かといってろうそくでは、大きな余震が起こった場合に火事の心配があります。そんな時でもLEDライトを充電しながら使い続けることができるような環境をエネループを使った商品で揃える方が継続性が見込めるのではというのが、私の現在のベターだと思える環境になります。ただ、今後大容量のキャパシタを搭載した明かりやラジオが出てきたら、それはそれでまた状況は変わるかも知れません。そんな防災用品の進化に期待したいですね。


災害時の水の用意と並行して行ないたい「水を節約するグッズ」について

災害に備えて備蓄するものの一番は「水」であることは疑いの余地がない事実ではないでしょうか。先日、ペットボトルの水(2Lペットボトル)をまとめ買いしましたが、それを部屋の邪魔にならないようRVBOXに入れてあります。

ただ、そうしていくら水を準備したとしても、実際の災害の影響はいつまで続くかはわかりません。能登半島の地震でも地震直後については仕方がないものの、時間が経てばライフラインが複旧すると思っていた人も多かったのではないでしょうか。しかし、地震で大きな被害が出た場所によっては一ヶ月半経った今でも水道が出ないような場所もあります。救援物資が滞るような事も考えつつ、できる備蓄についてはするとともに、避難生活の中で貴重な水を節約することについても考えていかなければいけないと思います。

そんな事もあり、罹災した後に雨水の活用(雨水をためて飲用以外の生活用水として使ったり、その水を浄水器を通すことで飲用としても使えるようにする)について具体的に考えているのですが、それだけでないもう一歩進んだ準備ということについて今回は考えてみたいと思います。

まず、今回の能登半島においても感染症がまん延するようになっている中、清潔さを保つことは大変重要です。水を使って手を洗うよりも、濡れティッシュ・おしりふきなどを活用して水を使わずに手や体を清潔に保つようにすることができればと思います。私の場合にはそれに加えて、特に海外旅行用にペットボトルに付けることで、ウォシュレットの代わりになる携帯用のお尻洗浄グッズがあるのですが、これは水をシャワー状にして出してくれるので、ちょっとした手洗いには便利だと思います。また、用意した濡れティッシュやおしりふきがあれば良いですが、使い切った状態でもまだお風呂に入れないような状況が続いた時にも、普通のティッシュやトイレットペーパーにこれでシャワー状の水を付けて、少ない水で体全体を拭けるようにもできると思います。

また、頭を長く洗えない対策として「ドライシャンプー」があれば良いですが、それが切れた時のために赤ちゃん用のベビーパウダーを頭全体にまぶした上で髪をとかすことで、頭の汚れが取れる代替品として利用することも可能なようです。他にも、災害用として用意しなくてもすでに家にあるものの中で、災害時に使えるものについてはリストアップして揃えながら、なおかついざという時に備えたいものです。

そのような、日常的に使うものであるにも関わらず、災害時の水の節約に役立つものとして、家庭用の「ラップ」があります。普段は食品に掛けたり電子レンジを使う時にお皿の上に掛けたりなどして使いますが、水が貴重な状況の中では食器を覆うように包んで食事をした後、食器を洗わずにラップだけ捨てるというような使い方もできます。また、ラップで包んだつもりが少し汚れが付いてしまった場合にも、そのラップを捨てる前に、丸めて汚れを拭き取るような感じで使うことができるので、日常生活の中でも常に予備のものを用意しておくことが大事なグッズではないかと思います。

昨日は、備蓄用に大小のラップを購入し、水を入れてあるRVBOXの中に入れました。これで、もし非災害時でもラップが切れた場合にすぐ出して使えます。その際、出して日常用にした場合には改めて新品を同じようにストックしておくことがいざという時の事を考えると必要になるでしょう。この他に、レジャー用として紙コップや紙皿などもストックしてあります。またポータブル電源と合わせて使うと色々な調理に使える「ちょこっと家電」にシンデレラフィットするダイソーに置いてあるアルミ皿など、単体でも洗わずに使える食器類をラップで包んで使うような事も十分にありだと思います。今後も一方向だけでなく色々なやり方で、いざという場合にライフラインが利用できなくなった状況が長びいた場合の事について考えていきたいと思います。


災害用といっても日常生活の中で使い慣れていないといざという時に困ることもある

以前、災害に備えたアルコールストーブを使う事についての注意点について書いたことがあります。アルコールストーブは音も静かで燃費もよく、火を当てても煤が付かず、ガス缶のようにゴミも出ないので個人的にはおすすめなのですが、使用方法を誤ると爆発的に燃えて火事の危険があります。ですから、アルコール燃料を災害用のエネルギーとして使う場合には、ずっとしまっておいていざという時だけ使うというのはあまりいいやり方ではありません。毎日ということはないですが、ちょっとした機会やレジャーで外に出た時には積極的に使って、その安全な使い方をしっかりと頭の中に叩き込んでこそ、いざという時に役立つということがあるのです。

ここ数日、冬の時期になってあまり使っていなかった複数のポータブル電源を改めてソーラーパネルで充電しながら使ってみることにしました。今まではブルーティのEB3AというポータブルバッテリーをACコンセントに接続してから改めてシガーソケットからDC出力をして実質的にはACコンセントから電気を供給しながらミニ冷蔵庫を動かすことで、ポータブル電源の中味を減らさずにパススルー給電を行なっていました。ほぼノーメンテでDC出力の場合30Wくらいで利用できていたので、AC給電でそのまま冷蔵庫を使う場合とかなり消費電力の差があります。シガーソケットからのDC出力でなく、EB3Aにコンセントを繋いでAC出力すると、何と消費電力が60Wを超えてしまうので、改めてAC変換しないまま使う方がEB3Aと一緒に使うにはベストの選択になります。

今回、充電しながら使うことを考え、もう一つ持っているエコフローのRiver 2でミニ冷蔵庫を動かそうとEB3Aと同じようにシガーソケットプラグを接続したのですが、そこでちょっとした問題につきあたりました。というのも、ブルーティのEB3Aでは全く問題なかったDC出力でしたが、River2から出力した場合、冷蔵庫の方でエラーメッセージが出て止まってしまったのでした。

こんなことは実際に使ってみないとわからない事です。仕方ないので出力をACコンセントからに変更したのですが、その際ブルーティ並みに電力消費が上がることは覚悟していたのですが、なぜかエコフローの場合は、AC出力でも消費電力は32WほどでブルーティのDC出力とほぼ同じでした。
そこで考えたのは、冷蔵庫を動かすために通常はエコフローのRiver2を使うことにし、エコフローのアプリから設定した残量までの電力を使った後にパススルー給電をするような「バックアップ予約」という機能を使って、ソーラー充電が使えない夜の冷蔵庫利用に使うということです。EB3Aは常にバッテリー残量が100パーセントの状態でしかパススルー給電が使えないのですが、River2ではあらかじめ設定した残量になったところで(私の場合は残量15%)パススルー給電が始まるようにできるのです。これで、River2で溜めた電気を使い切っても安定してコンセント経由でミニ冷蔵庫を使え、翌朝晴れていれば、ソーラーパネルから充電している間にブルーティのEB3AのDC出力(シガーソケット)で冷蔵庫を使うようにすれば、River2の充電中にもコンセントからの給電を使わなくても、安定して冷蔵庫を使い続けることができます。2つのポータブル電源をリレーしながら、一日のうち半分くらいは冷蔵庫をポータブル電源だけで使い続けられるような環境が整いました。

はっきり言って、実際に試すまでこのようなメーカーによる細かな消費電力であったりDCでの給電についての違いがあるとは思いませんでした。これも、非災害時に普通に使ってみたからわかったことです。今後は、長期間停電が続く場合、同じようなポータブル電源の導入は必要か? ということになってくると思います。その中で一つわかったことは、少なくとも冷蔵庫を連続稼働させるためには大き目のポータブル電源一台を使うよりも、小容量の違ったメーカーのポータブル電源を複数用意した方が、我が家の環境ではそれぞれの特徴を生かしつつ、使い続けることが可能になるだろうという事はわかります。

これは自宅の場合ですが、ソーラーパネルをベランダに設置する場合、ポータブル電源用に120Wと60Wのパネルを連結して一つのバッテリーを充電し、もう一枚先日購入した60WのパネルでPD接続のモバイルバッテリーを同時に充電するくらいまでしか発電能力がないので、いわゆる中型・大型のポータブル電源を導入するよりも、その予算で複数の200Wh前後の容量の小容量ポータブルバッテリーをローテーションさせて使いながら、自分の理想の停電時の利用を考えることがベストだろうと思います。

今は冬なので使いませんが、夏になれば冷蔵庫を使いながらクーラーは無理でも冷蔵庫で冷やした氷枕と扇風機は使えるようにしておきたいので、夏に向けて3つ目のポータブル電源を用意しておきたいと思うようになりました。現状でも停電でなければ問題なく使い回しはできますが、今後も日常的に他の災害用にも使えるグッズを使いながら、いざという時に備えようと思っています。

最初のソーラーパネルとしてもおすすめ?二つ折りタイプの60Wソーラーパネルを買い足したわけ

今回改めてソーラーパネルを買い足しました。色々種類があり、値段もまちまちな中、有名・無名メーカーが入り混じり、果たしてどのソーラーパネルが良いのかと思ってしまう方も多いでしょう。今回、かなり前から複数の商品に狙いを付け(品物はそのスペックを見ると同じものである可能性が高い)、一方の商品がたまたまセール対象になっていて、一万円を切る価格で売られていたことから、購入に至りました。ここから紹介する商品は以下のものになります。ネットショップでは別会社が売っている同じスペックのものもあるかも知れませんので、商品リンクからそのスペックを確認していただいた後、安く買えるものがあれば同じ型番にこだわらず比較してみると良いと思います。
 
 
多くの方は、まずACコンセントが使える「ポータブル電源」を購入してから、自然エネルギーを使ってお金を掛けずに充電することができるソーラーパネルを物色すると思うのですが、このソーラーパネルはポータブル電源を持っていなくても有効に活用することができるような製品です。なぜかというと、このソーラーパネルにはPD出力(USB Type-C)の端子が付いているだけでなく、ソーラー充電の出力最大の60WまでPD出力できるスペックになっています。こうしたPD出力の高いソーラーパネルはそれほど多くなく、複数のソーラーパネルを持っている私のものでさえ、最大120WのパネルでPD出力は最大45Wで、他のものでもPDに対応していないので最大18Wと極端にUSB接続での充電力が無いのです。

当然ながら、出力のスペックが60Wといってもかなり条件が良くないと60Wの出力は出ません。それでも、小さ目のポータブル電源だけでなく、比較的高容量でPDでの充電が可能なモバイルバッテリーや急速充電に対応したスマホを直接接続すれば、天候次第ではありますがスイスイと晴れの日には充電が可能になってきます。

そんなわけで私は、PDから充電すれば比較的早めに満充電にできるようなモバイルバッテリーの充電に主に使いながら、ノートパソコンの充電にも活用していこうと思っています。
では、実際にPD出力がどのくらい出るのか、PDでの充電に対応しているポータブル電源を使いながら、その実力というものを見ていきましょう。

自宅では太陽が出ている時を見計らって、ベランダの物干し竿につり下げるだけなので、一日の中でも発電できる時間は限られています。午前中の方が強く当たる方向に窓があるのですが、一応夕方くらいまでは出していても大丈夫です。ちなみに、直接太陽が当たる時に手持ちのポータブル電源を接続した際、出力は何と52Wに達していました。必ずしも最適な角度で光が当たっていないのに、このくらいの出力が出るなら十分使いものになります。200Whクラスのポータブル電源の場合、4~5時間で空から満タンにできる計算になります。

そして、PD出力はどうなるかと言うと、これはパネルの能力というより充電するバッテリーによって出力は変わってきました。Ankerの100Wh弱のACコンセント付きモバイルバッテリーには45WのPD対応ACアダプターが付くのですが、このバッテリーをパネルのPDから充電すると、約41W出ていました。ポータブル電源を充電している時とは少し出力が落ちていますが、これがバッテリーの方の限界なのかも知れません。これとは別に、普通の10,000mAのモバイルバッテリーを接続すると、15~20Wくらいの出力になりますので、充電のために接続したバッテリーに応じて出力を出してくれているのかという感じがします。

改めてその実力を探ってみると、すでに持っている18V60Wのソーラーパネルよりも高性能という感じですが、このパネルは20Vで他のパネルとの並列接続には向いていないため、単体でモバイルバッテリーや小さ目のポータブル電源を充電するために使うのが良い気がします。

このパネルを最初に買ったとしても、一日中晴れている天気でしたら200Whクラスのポータブル電源を4~5時間で充電できてしまい、他のモバイルバッテリーも普通に充電可能になるため、モバイルバッテリーしか持っていないような時でも、一つ持っていると、複数のバッテリーをローテーションさせて持っていくような事を太陽充電だけでこなすことも不可能ではないでしょう。価格的にもそれほど高くはないので、これからソーラーパネルを使ってのUSB機器を充電してみたいという方は、まずはこのクラスを一つ持っておくことが個人的にはおすすめです。

災害対策としてのポータブルバッテリーの用途を限定させることで購入費用を抑えられるか

現在、自宅で用意しているポータブルバッテリーは実質2台で、どちらも容量は200Wh程度の、セール価格で約2万円くらいで購入できるものです。基本的にそれで使える家電製品は上限300Wくらいのもので(出力の高い家電をブースト機能を使って使えるようにする機能はあるものの容量が少ないので連続稼働時間が短くなってしまい実用的ではないため)、そんな出力が制限されたものが、いざという時に役に立つのか? と思う方もいると思います。

夏場にエアコンを付けて、さらに照明を付けながらテレビも見るというような状況を考える方がいたら、かなり容量の大きなポータブル電源が必要になり、数十万くらいの費用を考えなければいけないでしょう。

しかし、停電ということになると何も用意がなければまっ暗な中で生活をしないといけなくなります。少なくともリビング内を明るく照らし、テレビは無理としてもスマホを使ってネットとの同時配信のテレビを見て、クーラーは無理でも扇風機を付けて、汗をかいたらお風呂に入りたい(ガス湯沸かし器を使っている前提)というぐらいの事をやるなら、小さなポータブルバッテリーを用意しておけば何とかなるのではないかと思います。

今年に入って大きな地震が起こったことで、同じような災害を想定する方も多いと思いますが、ここでは自宅には影響がないものの、雷や大雨の影響で送電が止まってしまい、水とガスは使えるものの電気だけがずっと止まってしまうような状況を想定することにします。この状況であればトイレの使用については普通にでき、IH調理器は動きませんがガステーブルであれば料理も普通にできますが、電気が止まってしまったら困ることについて考えてみました。

・冷蔵庫が動かなくなり中のものが痛む
・クーラーが使えず暑い
・部屋の明かりが付かないので夜になると真っ暗になる
・テレビが付けられないので情報が入ってこない
・ガス給湯器が動かないので台所のお湯が出ず風呂にも入れない
・光回線のインターネットおよび固定電話(IP化しているもの)が使えない

まず、肝心なのは夜間での明かりを確保することです。この場合はあえてポータブル電源を使わなくても、レジャー用で上からつり下げて使うようなLEDランタンがあれば、普段よりは多少暗くはなるでしょうが、リビングを明るくできます。吊り下げ用のものと、手に持って移動できるものを2つ以上用意しておけば、調理やトイレ、お風呂などの用事で移動する時にもその場所が明るくなります。私は安いアマゾンの単三型充電池を入れてLEDランタンを使っていますが、内蔵充電池のものの方が、それまで全く使っていないような場合でもポータブル電源のUSB端子から充電できますので、お好みで用意すれば良いと思います。私の場合はリビングに吊るすものには1000ルーメン以上の明るさがあるものを使って、移動させるものについてはそれほど明るくなくても大丈夫だと思っています。

次に、停電時の冷蔵庫の対策ですが、大きな冷蔵庫を使っている方については、普段から保冷剤を凍らせておくことをおすすめします。それと同時に大き目のクーラーボックスを用意し、冷凍庫の食材から食べて、すぐに食べられないものや調味料類を保冷剤を入れたクーラーボックスに移します。車で出掛けられてスーパーで氷がもらえるなら、そうしたもので補充しつつ早めに冷蔵庫の中味を食べ切ってしまうようにしましょう。私の場合は出力30WくらいのDCから電源を取れるミニ冷凍冷蔵庫をレジャー用に持っていますので、それを冷凍庫として使い、保冷剤をそこで凍らせて、クーラーボックスに入れる保冷剤をローテーションすることによりクーラーボックスを冷蔵室くらいの温度に日常的にキープしています。自宅の冷蔵庫が小さいので、大きくて入り切らない飲み物類を今は入れています。夏に停電になった場合、冷たい飲み物が欲しいという方は、飲み物を入れられるくらいのモバイル冷蔵庫を用意しておくと便利です。私のようにシガーソケットから給電するものだと、電力の変換ロスが起きず、小さなポータブル電源でも比較的長く使うことができます。

部屋の暑さ対策については、ポータブル冷蔵庫が使えるなら氷枕を冷やして扇風機と一緒に使いながらしのぐ事くらいしか、電気を節約しながら使う場合には考えつきません。ちなみに、扇風機の使用電力はDCモーターのもので比較的強い風を起こした場合は30Wくらいで、これも十分夜を明かせるくらいは使えます。もっとも冷蔵庫と扇風機を同時使用する場合には利用時間が少なくなりますので、もう一台のポータブルバッテリーの購入を考えましょう。

停電時のインターネットは、スマホからのテザリングに頼るのが良いと思います。スマホを充電するにもポータブル電源のUSB端子から直接少ない電力で充電できるので、効率的にスマホを使って情報収集しながら充電もできます。スマホの小さな画面では見ずらいと思う方は、私も持っている「モバイルモニター」を使うのはいかがでしょうか。これに「Amazon FireTV Stick」を繋いでスマホのインターネットを共用することで、各種ウェブサイトや、民放のTVer、NHKのNHK+というネット配信の地上波テレビを省電力のまま利用することができます。私の場合、モバイルモニターとAmazon FireTV Stickの組み合わせだと5~10Wくらいの電力消費量しかありませんので、200Whクラスのポータブル電源があれば、同時にスマホを充電していても(さらに扇風機を使っても)、十分に余力があります。

また、お風呂に入りたいがガス給湯器が動かないような場合も、屋外にある給湯器がつながっているコンセントをポータブル電源のACコンセントに接続すれば、ちゃんと動きます。自宅のガス給湯器の定格電力は40~50Wくらいで、厳冬期にヒーターを付けても125Wということで、瞬間最大でも200Wを使うことはないと思います。お風呂に入るためお湯を出す時間というのは限られますので、これも十分小容量のポータブル電源でカバーできると思います。こうしてみると、300Wくらいまでの家電しか使えないポータブル電源でもかなり停電時には役に立つと思えるのではないでしょうか。実際、夏場はシャワーを使って汗を流すだけでもずいぶん涼しく感じますので、給湯器を動かすことは夏の暑さ対策にもなるのではないか? と思います。

今回想定した水とガスは使えて停電だけという状況は、それほど長くは続かないと思いますので、停電したその日の夜だけ何とか凌ぐというコンセプトで考えてみました。基本的には1つポータブル電源を用意しておけば何とかなると思いますが、リビングでスマホの充電などもろもろをしながらお風呂にも入りたいような場合には、大きな容量のものを1つ買う予算があるなら、小容量のものを2個以上用意しておくと、使い分けができて便利でしょう。

冷蔵庫の中味はいざという時には用意した保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れ、部屋の明かりはLEDランタンで照らし、情報収集はラジオとスマホで十分だけど、風呂には水とガスが使えるなら入りたいぐらいなら、小容量のポータブル電源を1つ導入し、利用可能にして置いておくだけで十分安心感を持てると思います。ちなみに、小容量のポータブル電源はソーラーパネルだけでなく、車のシガーソケットからも充電可能で、走行充電であれば2~3時間で空の状態から満充電にできますので、ポータブル電源を買う場合、自家用車があるなら、同時にソーラーパネルよりもシガーソケット経由での充電をするための部品が揃っているかにも注目しておくことが大事です。

ソーラーパネル自体は100W~200Wくらいのものがあると、日光がありさえすれば何もしていなくてもポータブル電源に2~4時間くらいで空の状態から満タンにできるので便利ですが、今回の想定ではそこまで停電長びくことはないと思うので、あえて必要な装備とまではおすすめしませんでした。ただ、もし備蓄用としてだけでなく日常的に使いたい場合には購入を考えるくらいに考えておいた方が良いかと思います。


ダイソーの300円商品として置いてあるCOBライトはオーム電機製のもので使い勝手良し

以前からネット上で話題になっていた全国のダイソーで買えるCOBライトをついに買ってきました。複数のLEDが基板に付いており、組立も簡単だからなのか、330円で購入でき明るく使い勝手の良いライトなので、いざという時のために持っていると便利です。

本体は充電式で、LEDおよび内蔵バッテリーの交換はできません。約500回の充放電に対応していますので、困った時だけ使うのならそれほど寿命を気にせずに使えるのではないかと思います。充電方法はUSBタイプCのプラグで充電するタイプなので、スマホの充電器と共用できるのも便利です(パッケージには充電コードは付属しませんので注意)。

明るさは最大250ルーメンですが、この明るさはボタンを長押しした場合の最大光で、満充電している場合でも1時間しか連続点灯できません。普通にボタンを押すと、「強(180ルーメン・連続点灯1.5時間)」→「弱(65ルーメン・連続点灯3.5時間)」→「点滅(連続点灯0.5時間)」とボタンを押すごとに点灯状況が変わり、もう一度押すと電気が切れます。もし、災害時などで連続点灯させたい場合は「弱」でも相当明るいので、明るさをしっかりセットしましょう。

使い方に応じて様々な置き方ができるのも、このライトの特徴です。普通は手持ちで懐中電灯のように使うと思いますが、カラビナが付いているので首からぶら下げてウォーキングに使ったり、高い場所に引っ掛けて全体を照らすことも可能です。車中泊で天井がスチールの場合には、裏にマグネットが付いているので天井に付けて点灯させることもできます。また、写真のように、家庭内では冷蔵庫のところに付けることができますので、カラビナに鍵などをまとめておき、いざという時には台所回りを照らすようにもできます。

さらに、本体には写真のように、180度角度を変えられる小さなスタンドも付いているので本体だけで自立させられます。三脚や折り畳み傘の先と同じ径のネジ穴が付いていますので、夜の写真撮影の場合にはスポットライトのようにも使えます。特にこのライトのネジ穴に合う折り畳み傘(昔からあるタイプに多い)を持っていて、いざという時には先にある部品を外してこのライトを付けることで、懐中電灯では見えにくい、自分の身長では照らせない高い所を照らせるというのは覚えておくと良いかも知れません。

使用上の注意としては、給電しながら点灯させないということがあるので、あくまで非常用として使いつつ、気が付いたらスマホの充電の前か後にでもたまに充電しておくことで、いつでも手元に置いて、様々な場合に役立つ明かりとして使えるようになると思います。この製品は、非常用持出袋に入れておくようなものではなく、日常的にキーライトや懐中電灯として使いつつ、いざという時にはここまで紹介したような使い方もできる便利なライトという事になるかと思います。

最後に一つ、皆様に紹介したい事があります。このライトに限らないのですが、実はこのような「懐中電灯」を「正当な理由なく」「常時携帯している」と軽犯罪法で逮捕される可能性があり、実際に懐中電灯やペンライトを持っていたことが理由で逮捕された事例があります。なぜそんな事になるのかというと、同じように持っているだけで逮捕される可能性のあるナイフ類と違ってそれ自体が他人に危害を加えられるものではないのですが、懐中電灯は「夜間に他人の家に侵入するための道具」として使われることもあるので、職務質問でライトを携帯している理由を説明できない場合、空き巣犯と警察に思われてしまったら逮捕の可能性もあるということです。

ライトとセットで十徳ナイフを持ち歩いていた日には、これはいくら「趣味で」と言ったところで人によってはその言葉をまともに信じてくれない場合が出てきます。私自身はナイフは日常では外で使わないので持ちませんが、職務質問させてその中で「なんでライトを持ってるの?」と言われた場合、相手を説得できる答えが出ない場合は、少なくとも自分のバッグの奥の方に別の袋に入れて仕舞っておきます。首からぶら下げてウォーキングに使っている場合は、車に歩行者だと認識してもらうために点灯させながら歩いていると言えば、その説明には筋が通るので大丈夫だとは思いますが、挙動が不審だったり服装が黒ずくめだったりなど、不審がられるような事はまずはしないことが大切だと思います。

便利な道具はそれが便利なあまり、それを悪用する人がいることによって、気を使うところも出てくるという所もあります。今回紹介したCOBライトもそんな製品なので使い方には十分注意しましょう。


いざという時に浄水器を通して使える雨水を得るには居住環境の再点検が鍵になる

先日のブログで、自宅の環境(集合住宅で川からも遠い)中で、少なくともどんなものが入っているかわからないものではなく、濾過器に掛ければ飲料用となり得る水を得るためには「雨水」の活用が大事だと書かせていただきました。

昨日は日本列島で雨や雪になって、一時的に強く降ったことによって、自宅周辺でどのように雨水を得るかということについて考えながら色々と考えてみました。集合住宅の場合、ベランダがあればそこに雨を受けるものを置いて集めるということが考えられますが、自宅のベランダには天気が悪くても洗濯物を濡らさないように庇が出ていて、風の具合で正面から吹き込むようでないと、なかなか雨でベランダすら濡れないという住むには良い環境ではありますが、雨を集めるという点でいうと残念な仕様になってしまっています。もっとも、大きな器を多く並べて雨を受けるというのもなかなか大変なことなので、とりあえずはベランダから雨を集める事は、よほど外に出るのが難しい時だけにチャレンジするようにしました。

次に考えたのは、現在自分が車を停めている駐車場周辺の状態です。一応、今の駐車場には屋根が付いているのですがちょうど自分の車の置いてあるところで屋根が切れてしまっていて、雨の時の運転席からの乗り降りでは雨に濡れやすいというストレスがありました。しかし、改めて自分の駐車位置をよく見たら、ちょうど屋根の切れ目ということですぐ横に樋が伸びており、うまい具合にそこからかなりの雨水が出ているのを発見しました。

実際問題、大きな地震の際に屋根部分は無事なのかという問題もあるのですが、もし無事な場合は、車の中で待機しながら樋の下にバケツや水用のタンクを設置して待っていれば、それなりに雨水を集めることは難しくないことを発見したのです。実際問題、この雨は誰のものなのか? という問題もあるのですが、雨が降ってくる間ずっと落ちてくるわけなので、給水車がなかなか回って来ないような時には、とりあえず雨水を汲んで、その水を浄水器にかけて飲用水にすることはできそうです。

また、集合住宅に住んでいる他の人のために飲用でなく生活用水として水を分けるような事もできるのではないかと思っています。大き目のバケツに水が溜まったら、小さな子供でも持って上がれるように500mlの空ペットボトルに移してまとめて一階にカゴにでも入れて置いておけば、必要な分だけ持って行ってもらうことは可能です。駐車場の建物には反対側にも樋があるので、実際に大きな災害が起きた時にはそちらも使わせてもらって雨水を溜め、ペットボトル入りの生活用水を作りながら、全く水を飲んでいない住民の方がいたら、その人用に浄水器を通して飲めるようにした水を渡すこともできるのではないかと思います。

この辺は管理人の方との話し合いも必要になるかと思いますが、例えばペットボトルに付けて使える浄水器を複数用意してもらえれば、いざという時には自分だけでなく他の住人の方の水を用意することもできそうなので、もしマンションなどの共用部分から雨水が得られそうな場合には、そうした用意を個人でしておくと、自宅の分だけでなく他の人のためにもなると思いますので、皆さんのところでもまずは雨水を利用できる環境はないか、点検してみてはいかがでしょうか。