月別アーカイブ: 2016年9月

ガラホはあえてドコモにした方がいい場合もある?

今回からしばらく、スマートフォンではないガラケーの中にAndroid OSが入っている「ガラホ」について紹介していくことにします。元々の興味は今使っているauの3G回線で使える端末としてちょうど私がauに乗り換えたすぐ後にシャープのSHF31というガラホが出て、このガラホはWi-FiやBluetoothによるネット接続ができ、さらにおサイフケータイもいているということで、通話専用のSIMを入れていてもモバイルルーターやスマホのテザリングで単体でもネットができる面白い端末だとの認識がありました。

その後、auのガラホはLTE回線でVoLTEが使えるSHF32・SHF33と新機種が出て今に至りますが、機種変更でこれらのスマホを入手する場合、端末を安く購入するためには通話定額のプランに入ると高いパケット通信の契約とセットになり、あえて通話定額のみのプランで機種変更すると、端末の割引は受けられず、ほぼ定価で買わなければならないということがわかりました。

その後、新しいシャープのSIMフリースマホを購入してしまったのであえてガラホをメインにして何でもやろうという気もなくなり、今年の12月にauの更新月が来るので次にはそろそろドコモのガラケーに移ろうかなと思っていた中で、ドコモの販売しているガラホ、富士通のF-05GとシャープのSH-06Gについてその内容を調べようとし始めたところでした。

ドコモでも通話定額のみの場合(つまり、パケット契約未契約の場合)はMNPでも定価並みのお金を購入金額として取られるものの、ネットの中では端末を持ち込んで契約すればテレホーダイの新料金ではそのまま契約できるのでは? という書き込みを見付けました。端末をショップに持ち込んでの契約自体はできるようですが、私が希望するカケホーダイのみの契約ができるかどうかは今のところはっきりしません。そんな中でつい未使用品を購入してしまったのがドコモのガラホの中では機能が少なく人気のない方の(^^;)F-05Gでした。

ドコモのガラホはSIMカードのサイズにnanoSIMを採用しています。それが私の狙いでもあるのですが、今後もしドコモショップでこのF-05Gを持ち込んで契約した場合、FOMAのガラケーでもSIMアダプターを付ければ使えそうな(ドコモはSIMアダプターを使用してのガラケーの動作を保証していませんが(^^;))nanoSIMが手に入るのです。もしnanoSIMを標準SIMやmicroSIMを採用している機種において、シムアダプターを付けて使えるようなら、古いドコモのガラケーだけでなくmicroSIMを採用している新しいものまで、中古ショップで購入する場合でもSIMカードの種類について気にする必要がなくなります。

というわけで、私がドコモのガラホに惹かれた原因の一つにはauのようにSIMカードを入れ替えることもなかなか自由にできないシステムよりも、しれっとSIMカードをSIMカードアダプターを使ってでもできる自由さがあったのでした。

そうした考えの元、実際にドコモのガラホを手に入れてみて思ったのは、当り前の事ではあるのですが、これはMVNOのSIMを入れても使えるではないかということです。さすがにauのガラホのようにWi-Fiが使えたりおサイフケータイが付いているわけではないのですが、nanoSIMであればデータ通信専用のSIMであってもAPNの設定をすれば使えます。ただし、ドコモのガラホは3G専用のFOMA端末であるため、LTE専用のSIMは使えません。

基本的にアプリについてはLINEが入っているだけですが、auのガラホと同じように特殊な方法を使うと特定のアプリをインストールすることもできます。ただ、F-05Gのメモリは約1.75GBしかないので、必要なものを最小限しか入れることはできませんが、フルブラウザが使えることでできることもあり、あながち莫迦にしたものではないと思えるようになりました。もっとも、何もアプリを入れずにLINE専用の電話機プラス小型のネットマシンとして使うのも有りのような気もします。

個人的にはSIMアダプターを介するという条件はありますが、使える端末の種類がnanoSIM採用のおかげで半端無く多いということと、制限はあるものの格安SIMを入れても通話や通信に使えるという点では本体の機能という面ではないものの、auのガラホにはない魅力があります。5分以内通話定額でデータ通信も使えるという、今ではMVNOの売りであるプランのSIMを入れても通話とデータ通信どちらも、ドコモの推奨するプランと比べて格安の料金で使うこともできます。

現在は暫定的にF-05Gの中にso-netの0SIMを入れて使っていますが、いろいろ試せば試すほどその面白さにはまってしまっているので、改めてF-05Gについて今後紹介させていただこうかと思っています。ただ、どちらか一台を手に入れたいということならBluetoothの子機としてネットに繋がり、さらにGPSが搭載されているSH-06Gの方がいいと思いますのでそういったことも十分ご承知おき下さい(^^)。

近くSH-06Gについても、ドコモからになるのか白ロムの未使用品を狙うかはわかりませんが手に入れるつもりですので、それほど需要はないかも知れませんが、ドコモのガラホについてある程度掘り下げて紹介していくつもりです。


シャープ SH-RM02(SH-M02) その4 SHアプリについての覚え書き

前回の分で一応十分かなとも思ったのですが、ここでは具体的に、このスマホで動くアプリやSH-RM02のために用意されたシャープ提供のアプリの内容や使い勝手・追加で用意したいアプリなどを紹介していくことにします。

まず、気になる方もいるかと思いますので、特定のアプリについてお知らせしますが(^^;)、ポケモンGOは問題なくプレイ可能です。この機種の売りは3日間使える電池持ちということがあるのですが、さすがにポケモンGOを使い続けていれば電池は早く減りますのでモバイルバッテリーと一緒に持ち出すことをおすすめします。

あと、シャープのスマートフォンということでシャープが提供したアプリが集まった「SHツール」というアイコンがあります。この中に入っているものを把握しておくと、知らないで別のユーティリティアプリをダブって入れることを防ぐことができますので一通りアプリにあるカテゴリ別に紹介してみます。

・おすすめ
ボイスレコーダー(アプリの追加インストールが必要)
コンテンツマネージャー(写真・動画・音楽の閲覧アプリ)
歩数・消費カロリー計

・読み取り
名刺を読み取る
バーコードを読み取る
お店情報を読み取る
文字を読み取る

・辞書
国語辞典
英和辞典
和英辞典
ネット辞書

「読み取り」のカテゴリに入っているアプリはカメラの設定で開くものとは違いますが、さらに目的別に細分化されています。最初から雑誌などを調べる場合はこちらのアプリからカメラを開くようにした方がいいかも知れません。

あと地味に嬉しいのは歩数計と基本的な辞書が最初から付いていることです。辞書で足りないものがあるとすれば漢字関係の辞書だと思います。特に仕事をしている人では書類の作成や読み込みが必要になるので、スマホでわからない漢字が調べられたらいいなと思っている方がいるのではないでしょうか。簡単な字でも使い方によっては読み方がわからない時がありますが、そんな時に役立つのがアンドロイドアプリの「手書き漢字認識辞書」です。大きな入力ウィンドウに手書きで漢字を入力し、ネット辞書を使ってその漢字の意味や読み方について調べてくれるアプリです。

また、逆に読めるけど書けない漢字を書きたい場合に目的の漢字をスマートフォンの大きな画面に表示してくれるアプリもあります。それが「漢字Check」というアプリです。漢字の表示だけなら国語辞典でもわかるわけですが、複雑な字になると小さな表記ではわからない場合があるので、こうしたアプリが役に立ちます。スマートフォンの日本語入力機能によって読み仮名を漢字に変換したり、音声入力をしたりして目的の漢字一字を検索窓に出すと、下の大きなスペースに漢字を表示させることができます。

私自身はポケモンGO以外のゲームは入れていないのでゲームアプリの動作確認については他の方のレビューを参考にしていただきたいですが、これまで様々なアプリを使ってきた経験から、同じ機能を持つアプリを複数入れずに、できるだけ機能を絞ってストレージを圧迫しないことを心掛けています。

例えば、カーナビアプリは標準で入っているGoogleマップに付いているアプリの他に一つだけYahoo!カーナビだけにして今回はあえて地図ファイルを本体に入れてオフラインでも使えるタイプのカーナビは外しました。一つのスマホをメインで使う場合、便利なアプリがあるととりあえず入れたくなってしまうのですが、入れてその後あまり使わなくなってしまった場合、徐々にではありますがストレージの容量を圧迫していきます。これは何もSH-RM02に限りませんが、使ってみて使わないことに気付いたアプリについては早めに削除し、ある程度ストレージに余裕を持たせながら使うことがメイン使いのスマートフォンを使うにあたっては大事な事であろうと思います。

今後、楽天モバイルがどのように売り出していくかはわかりませんが、私の購入した19,900円より安くデータ通信でのセットでも売り出した場合は間違いなく買いの端末になるかと思います。なおその際に注意して欲しいことがあります。送られてきた本体の入った箱は小さいものですが保証書が付いていますが、それだけでは1年間のメーカー保証は受けられません。後日楽天モバイルに登録したメールアドレスに送られてくる「購入証明書」のメールに添付されているPDFファイルを印刷してパッケージの中にある保証書と一緒に保管しておくことを忘れないでいただきたいと思います。


シャープ SH-RM02(SH-M02) その3 利用制限のない特徴を生かす

SH-RM02はSIMフリーという割には利用できる周波数がNTTdocomoに最適化されていることもあり、ドコモの白ロムと変わらないではないかという話も聞かれます。ただ、最初からドコモのエリアに魅力を感じている場合には、必要十分の機能を備えていますし、ドコモの白ロムを使う場合とは決定的に違う事があります。今回はその点について紹介します。

ドコモの白ロムの場合はドコモの提供する様々なアプリがプリインストールされていて、MVNOのSIMで利用する場合はそもそもドコモのサービスを使えないので使わないアプリは消したいというのが正直なところでしょう。しかし、プリインストールされているアプリについて消せない仕様になっていて、内部の貴重な記憶容量を無駄に使ってしまっているという残念なことがあります。

SH-RM02は楽天モバイルが販売する端末ということもあり、楽天関係のアプリが大量にインストールされているのはドコモの場合と同じです。しかしそうしたアプリがいらない場合にはそのアプリを完全に消すことができるので、残すものは残しいらないものは消して内部メモリを有効に使うことができます。

もう一つ、ドコモの白ロムで制限されているのは、本体による通信以外にスマートフォンをモバイルルーターのように利用することのできるテザリングを行なう場合に追加料金を取っている関係から、ドコモ本家以外のMVNOのSIMを入れるとテザリングができない仕様になっている端末がほとんどだという事があります。

MVNOはそのサービス開始以来、本体の中だけで通信を使おうが、スマートフォンをモデムのようにパソコンに接続してその通信をパソコンで使ったり、無線を使って複数の端末で同時に利用するモバイルルーターの代わりになるテザリングを使っても、支払う料金に差は付けていませんでした。もちろん、大きな画面で多くの通信をするパソコンで使えばそれだてデータ通信の量は増えるわけですが、その分スピードの規制がされるなどで調整されています。

とにかく、USBでパソコンと接続したり、Wi-FiやBluetoothを設定すればどこでもパソコンがインターネットでつながるようになるというのはモバイル通信の幅を広げることになり、余分な荷物も減ります。大き目のモバイルバッテリーを用意すれば電池切れの心配からも解放されます。そうなれば思い切って旅先で色んな事に活用できるようにもなるでしょう。

余分なアプリが入っていないので内部メモリを十分に使え、テザリングも自由に使えながらもおサイフケータイが使えたり防水機能があるなどキャリアスマホに近い使い勝手を併せ持っているということで、機能的にはスタンダードでも奥が深く、古くなったとしてもテザリング専用機にできるなど息の長い使い方ができるでしょう。また、通話機能もVoLTEに対応しているので通話メイン機として将来使うという方法も取れます。

ともあれ、これを書いている時点で発売されてから1年というモデルなので、そんなに無茶な使い方をしなければ十分使えるスタンダードなスマートフォンという形で使っていけばいいのではないでしょうか。


シャープ SH-RM02(SH-M02) その2 カメラスペックと便利機能

スマートフォンのカメラに何を求めるかという事によって変わってくる事ではありますが、最新のスマホのようにレンズを二つ持ち高機能の撮影のできる機種ではコンパクトデジカメの代替として使えるということもあるでしょう。しかし、普通のスマートフォンの場合にはそこまで高性能な撮影性能は期待できるものではありません。

それでもこのSH-RM02のカメラ自体の性能は、写真に付いた情報を見るとF2.2 4mmとなっていて、単焦点としては明るい部類に入りますが、それほど際立ったものではないというのが正直なところです。どちらかというと、スマホの写真の機能を決めるのはどんなアプリを使っているかということが決め手になる場合もあります。本機には標準のカメラも入っていますが、製品紹介におけるカメラ機能はプリインストールしてある「SHカメラ」の機能になります。もしGoogle標準のカメラを使ってしまっている場合は、カメラアプリを変更することをおすすめします。

「SHカメラ」の撮影機能については以下のようなメニューがあります。

・おまかせオート
・マニュアル
・モノクロ
・銀残し
・タイムプラス(1~10秒おきに連続撮影)
・全天球撮影
・読取カメラ(バーコードリーダー)
・翻訳ファインダー(英語を映すと日本語に変換)
・検索ファインダー(映った文字列をなぞって検索できる)
・手鏡

このように単なる撮影モードだけでなくバーコードリーダーや画面に映ったものを翻訳する機能、さらに撮影しないで約210万画素のインカメラで自分を撮影して手鏡のように使うモードまで一緒になっています。アウトカメラは1,300万画素(4128×3096)と、個人的にはそこまで大きくなくてもと思えますが、設定で画素数は下げる事ができます。他人と共有するために画像ファイルの大きさを小さくしたい時には300万画素(2048×1536)、VGA(640×480)の中から選ぶことができるようになっています。

スマホで撮影する画像はブログに載せるだけとかSNSで共有するだけで、ちゃんとした写真をデジカメで撮影するならVGAでも十分ですが、これ一台で全てをまかない、写真としてプリントすることも考えているなら最大で撮っておくのもいいでしょう。もちろん、その都度大きさを変えてから撮ってもいいのですが、私のようにブログに載せるために撮る場合が多いので基本はVGAにして、旅行でデジカメがないというような場合には最大にしてというように使い分けしています。

カメラのフラッシュはありませんが、レンズ脇にLEDのライトがあります。まっ暗な中での撮影で役に立つだけでなく、いざという時の懐中電灯の代わりにも使えます。設定画面に「モバイルライト」の項目があり、そのイラストにタッチするとライトのON OFFができますので、まっ暗で何も見えない時には役に立つでしょう。

またデジタルズームも使えるのですが、個人的には画質の低下につながるためにあえて使うということはありません。ただこの機能はもっぱらあまりに小さすぎで何が書いてあるかわからないものでもちゃんと拡大してピントも合わせてくれますので、あえて別にアプリの拡大鏡をインストールして使わなくても基本性能の中だけでそうしたニーズを満たしてくれるという点で気に入っています。

また、日常の中で地味に便利そうなのが「検索ファインダー」の機能です。例えば買い物の時にとある商品に目がとまり、これはこの価格で妥当なのだろうかとか、この商品は世間ではどのような評判なのだろうかが気にかかることがあります。そんな時には今まではスマホからその商品の型番を手入力して検索するしかありませんでしたが、この機能を使うと画面に映った文字列をなぞるだけでさまざまな検索語句が画面上に表示されるので一番良さそうなキーワードをタップしてその結果にすぐに辿り着くことができます。

カメラというのは単に写真を撮るということでなく、スマートフォンに搭載されることで様々な付加価値が付くということがおわかりだと思います。SH-RM03はデフォルトでこれだけの機能が付くので、できればこうした機能を使いこなしてさらに便利な生活に役立てていただきたいと思います。さらにシャープのサイトから撮影機能についてのアプリを入れることで、プリクラ風の写真やLINEスタンプの自作も端末内でできてしまうなど、さらなる工夫の余地もありますので、興味のある方はぜひ試してみて下さい。


シャープ SH-RM02(SH-M02) その1 型番の違いと外装の特徴

今回私が購入したシャープのSIMフリースマートフォンSH-RM02は楽天モバイルが販売する端末に付けられた型番で、基本的な内容はSH-M02という型番で売られているものと同じものです。唯一の違いは本体のメモリの量で、32GBなのがSH-RM02半分の16GBのものがSH-M02という風になっています。ですから、アクセサリを探す場合にはどちらのものでも使えるということになります。もし中古市場でSH-RM02とSH-M02が併売されていたら、本体の程度がどのくらいかということもありますが、SH-RM02を選ばれる方がいいでしょう。

画面の大きさは5インチで、本体の厚みはほぼ1cmとかなりあるため、最近の薄いスマートフォンに慣れた方には違和感があるかも知れません。私の場合はこの上にカバーを付けているため、さらに厚くなってしまっています。私自身はこのくらいの厚みがあった方がホールド感があっていいと思いますが、その点は個人の好みになるでしょうか。

日本製のスマホということで、ワンセグこそありませんが、本体の防水機能があるおサイフケータイが使えるようになっています。モバイルSuicaは出た当初こそ使えなかったものの、現在は問題なく前のスマートフォンからの機種変更もできました。また、ヤマダ電機の会員登録も店頭で店員の方に頼んで作業してもらう必要はありますが、無事にポイントスロットをワンタッチで回すことができるようになりました。

本体には防水機能があります。単に防水と言ってもいろんな方法があるかと思いますが、SIMカード(本機のSIMはnanoSIMです)とmicroSDカードの入っているスロットこそフタ状になっていますが、イヤホンジャックとmicroUSBについてはむき出しのままキャップレス防水になっているタイプなので、充電のためにいちいちフタの開閉をしてフタの部分を壊してしまい防水能力が損なわれるようなことはないので安心です。

その他の外装は、赤外線通信ポートとカメラ、スピーカーはカメラの下に小さくあるだけなのでいい音響で音楽を聞きたい場合はBluetoothスピーカーの利用がおすすめです。

さらに、スマートフォンによってはないものもあるストラップホールですが、このSH-RM02ではきちんと付いています。私の場合は首に掛けられるタイプのストラップを使っているのですが、こうしたストラップを付けているだけで本体落下のリスクを回避できます。

なお、購入にあたって長期保証のプランには入りませんでした。本体は新品購入ということで自然故障についてはメーカーの無料修理を受けられるわけですし、購入価格との関係もあり1年間無事に使えればいいだろうという気持ちもあります。どうしても気になる場合は楽天の提供する保証プランに入ればいいですが、保証を受け続けるためにはずっと楽天モバイルとの契約が必要になるので、もしかしたら新しく良さげなMVNOのプランが出た場合のことを考えるといつまで楽天モバイルを続けるかわからないということもあるので、自分でもできる限りの対応策は打っています。

本体とは別に注文したのが本体の裏からかぶせるハードカバーとノングレアの液晶シートです。首から掛けるストラップと一緒に使うことで、落下による液晶割れを防ぐことを目論んでいます。まあ、キャリアのスマートフォンを使っている人にとってはごく当り前の機能を持つ端末ではありますが、新品として買える国内メーカーのスマホであるという事がなかなか大手キャリアと契約してスマホを買いたくない人にとっては貴重な存在なのです。

個人的にはようやくSIMフリーでもあまり気にしないで使えるものが出てきたと思えます。それは後継機であるSH-RM03や、富士通のarrows M03では更に進化していてワンセグも使いたいならそれらの端末を選ぶべきなのでしょうが、テレビ機能がなければそれだけ電池の消耗を抑えられますし、まだまだ旧機種とは言っても十分に使えると思います。


格安SIMの変更・新規契約・解約にともなってわかったこと

すでに新しいスマホが手元に届き、設定などいろいろしているのですが、今回はこうした機会とともに大幅な通信環境の変更にも乗り出しています。スマホと一緒に送られてきた楽天モバイルのベーシックプランのSIMはスマホには入れず(^^;)、手持ちのモバイルルーターNECのMR04LNに入れてパソコンの作業で使おうと目論んでいたのですが、ちょっとうまく行きませんでした。

モバイルルーターの方ではきちんとAPN設定をして問題なく動いています。楽天モバイルのベーシックプランは低速とは言え最大200kbpsの無制限が売りなのですが、モバイルルーターを繋いでパソコン上で速度を測ったところ10kbps程度しか出ていないので、その時には本当に落ち込みました。インターネットの口コミではこれほど遅いということもなかったのにと思いつつ、改めてこの楽天モバイルのSIMをロケットモバイルの神プラン(こちらも最大200kbpsの低速無制限)SIMが入っていたタブレットに入れて試してみたところ、きっちりと200kbps程度のスピードが出ました。また、ロケットモバイルのSIMカードをモバイルルーターに入れ替えて試してみたらそこそこ100kbpsから200kbpsのスピードで通信ができました。

こうしてみるとロケットモバイルの神プランというのはタブレットでもモバイルルーターでもきっちりと速度を出してくれながらも税抜298円という価格というのは、かなりクオリティが高いのかなとも思えます。ただ、これはたまたまその時がそうだっただけとも考えられますので、とりあえずしばらくは同じ低速無制限ということで、楽天モバイルのベーシックプランとの比較は続けていきたいと思っています。

今後はスマホを中心にモバイル通信をやっていきたいと思っているので、新しいスマホにはとりあえず最大3MbpsというワイヤレスゲートのSIMを入れているのですが、きびきびは動くものの動画は見られないクオリティなので、こちらの方は近く解約し、動画の視聴や割と高速でのテザリングにも使えそうな別のSIMを頼む予定にしています。さらに前のスマホに入っていたmineoのAプラン(au回線)のSIMは、新しいスマホに入れて使うことができないため、解約の手続きを取る予定です。この解約についても調べたところ、今回解約予定のMVNOのデータ通信プランについては全てネットで完結できるようです。こうして、いともあっさりと解約できるのでそんなに感傷的になることなく次に行けるというのはありがたいですね。

そんないろんな事を考えながらMVNOの契約と解約について調べていると、MVNOや回線によって表面上ではわからなかった差があることも改めてわかりました。忘れないように書いておきますが、mineoの場合、au回線AプランのSIMについては解約した後に返却する必要はないそうです。docomo回線の場合はほぼ全てのMVNOで返却しなければなりませんので、解約後の事も考えるとIIJmioやmineoでSIMを選ぶ場合、docomo回線と比べてのau回線のメリットの一つとして挙げてもいいのではないでしょうか。

というわけで、今のところ残すつもりの回線はロケットモバイルの神プランと楽天モバイルのベーシックプランの二つで、これだけで済めば2回線持っても税込みで800円台と安く使えますが、さすがにこれだけだと困る場面が出てくると思います。とりあえず月始めを目安に、さらに出先でもきびきび使える中速から高速のSIMをスマホに入れるつもりでSIMの選定をしてみるつもりです。


車中泊前提の旅には夜の飲み物の種類にも注意を

車の中で寝る車中泊というのはキャンピングカーを使って行くのか、普通の車でもシートアレンジや道具を使うなどして十分足を伸ばして寝られる環境を作れるのか、それとも単にシートを倒して仮眠を取るだけなのかなど、様々なパターンがあります。

そんな中で、仮眠だけを取ってとにかく距離をかせぎたいと先を急ぐ旅なら別ですが、夜間は十分に睡眠を取るために車の中の就寝環境をベストのものにしているような場合には、夜通し走るというよりも、夜はしっかり睡眠を取って朝までぐっすり寝るために、気を付けておきたいことがあります。

道の駅やSAPAだけでなく、カフェやコンビニでも一休みできるようなスペースが設置されている中、ついうっかり寝る前にカフェインの入ったコーヒーや日本茶・紅茶を飲んでしまっていざ寝ようと思った時になかなか寝付けず、結果あまり寝られないまま翌朝を迎えてしまい次の日の行動に支障をきたす場合があります。個人差はありますが、人によっては夕ごはんと一緒に日本茶を一杯飲んだだけでも、なかなか寝付けなくなる人はいますので、特に緊張の続く車の走行がともなう車中泊の旅では気を付けた方がいい場合もあります。

カフェインの入っていない飲み物というのはミルクやココアがありますが、できればコーヒーやカフェオレを夜になっても飲みたい場合もあるでしょう。カフェインの入っていないインスタントコーヒーはネスレが赤いフタのフリーズドライのコーヒーをかなり前から出していますが、最近ではカフェインレスの需要があるようで、UCCでも同じようなインスタントコーヒーを出しています。

今回試してみたのが味の素が出しているブレンディstickカフェオレのカフェインレスタイプのものです。飲んだ感想はちょっと甘いかなとも思いますが、疲れた時には甘いものを求める事もありますし、カフェオレを飲んでもぐっすり寝られるならば、こうしたものを用意しておき、サービスエリアのお湯を使ってその都度作って飲むか、もし旅先のコンビニにこの商品があれば、日本のコンビニではほぼ用意されているお湯を使わせてもらって飲むのもいいでしょう。ただその場合には自前のカップを用意する必要がありますので、お気に入りのものを揃えた上で持って行くのがいいでしょう。

最後に、全国チェーンのコーヒーショップにおいてカフェインレスのコーヒーがあるところについてまとめてみました。もしかしたら他のチェーン店にもメニューかもしくは裏メニューという形で出してくれるところもあるかも知れませんが、以下のリストにないお店であっても、コーヒー以外にノンカフェインドリンクはあるわけですし、一応ダメ元でカフェインレスのコーヒーがあるか聞いてみるのもいいでしょう。

・スターバックス 『ディカフェ』と注文するとドリップして出してくれる
・タリーズ 『カフェインレスコーヒー』というメニューがある
・ドトール 『カフェインレスアイスコーヒー』の取扱いを一部店舗でスタート
・上島珈琲店 『カフェインレスコーヒー』がメニューに有り

車の旅で利用する場合に、寝る前にカフェインを摂りたくないけどコーヒーが飲みたいという場合にはこうしたお店を利用するのも一つの手です。特に普段の生活の中でも夜に緑茶をうっかり飲んでしまったら、夜寝られなくなった経験がある方は旅先のコーヒー・緑茶・紅茶には注意しましょう。


3大キャリアだけでなくMVNOまでスマホを分割で売るのは?

昨日注文した楽天モバイルのスマホSH-RM02はまだ届いていませんが、それなりにアプリの入れ過ぎに気を付けて使えばしばらくは快適に使えそうで楽しみです。ただ、その内容を調べていたら、発売日が2015年10月29日(申込受付開始時)と、注文時からまだ1年経っていないのに、売り出し価格から約半額の19,900円(税抜価格)で購入できるのですから、待てるなら待って買った方が通信費の節約という点では有利だということが改めてわかりました。

ちなみに、私は端末を一括で購入したので、支払いが済んでしまえば少なくとも端末支払いについての楽天モバイルとの関係はなくなるので、気持ち的にも束縛されることはなくなります。もし端末発売時の定価で、しかも分割で購入した方がいたとしたら、すでに私に先立って1年間便利に使えてはいるものの、端末代金は私より倍額、しかもあと一年かけて払い続けなければならないのですから、大変だなあと正直思います。

これを通信会社側から見ると、端末価格が高いうちに買ってくれる人は、これから2年間の分割で通信料も払い続けてくれる可能性が高いわけで、2年間安定して収益を確保してくれる優良客であると言えます。逆に私のような人というのは端末自体をディスカウント価格で入手し、データ通信もいつ解約されるかわからないという(^^;)、あまりいいお客ではないと言えるでしょう。

これが他の家電製品だったら、常に新製品を出た時に使いたいという消費者がいる一方で、基本的な性能さえしっかりしていれば、新製品が出た後に安くなったものを狙って買うという消費者も当然います。家電量販店ではそうしたニーズを見越して目玉商品を出して売り上げ増を目指した営業活動をするわけですが、スマホについては実質0円という売り方をするために、2年ないし3年の長期契約を強いられてしまう現実があります。

最近では携帯大手3社だけでなく、MVNOでもセット販売されるケースが出てきました。分割にすれば契約時にまとまったお金を用意できなくても、そこそこの金額でスマホが使えるようになり、安く使えると思いがちですが、現実は端末が古くなれば場合によってはこの例のように半額以下で投げ売りされてしまう現実があるので、冷静に考えれば安くなった端末を一括で買う方が最終的には安くなる場合が多いのではないでしょうか。

今回の私の場合では、このまま新しく購入する端末を一年使ったところで、今出ている新機種がまたディスカウントされて売られているのを半額で購入できれば、新製品を1つ購入する予算で新旧2台を買えてしまう事になるかも知れません。最近では国産のSIMフリー端末も増えてきたので、今回の私と同じようにあえて新製品を狙わずに価格が下がって量販店やネットショップで売られるようになった頃を見計らって購入できるようにお金を貯めておくというのが、常に最新機能を求めない方ならおすすめの購入方法になるでしょう。

今後、MVNOでも積極的に端末とのセット販売をするケースが増えてくるのではないかと思いますが、最近はOCN モバイル ONEのように自社で購入したスマホでなくても端末が壊れた場合に保証してくれるプランが出てきてもいます。つまり中古の白ロムであっても(発売日から36ヶ月以内のものが対象)、端末だけ新品で購入しても、さらに他社のプラン加入時に買ったものであっても、中にOCN モバイル ONEの音声プランを入れて使い続けることで、独自の保証プランに入る権利を持つことができます(データプランでは利用できません)。毎月500円(税抜価格)がかかりますが、もし利用中の端末に故障や破損があっても、その保証をOCN モバイル ONEが行なってくれる画期的な保証プランになるだろうと言われています。

となると、様々な方法を使って新品中古に関わらず手に入れたスマホでも、端末とのセット販売と同じように保証サービスを付けて使える道が出来たことで、そういうサービスが有ることをわかっている人にとってはあえて端末だけ安く入手してSIMカードは別に用意して使い端末代の負担を減らすようにする人が増えてくるかも知れません。注文した端末が到着したら、旧機種ではありますがどの程度使えるのかという観点からじっくり端末の内容を見ていきたいと思っているので、皆さんも「安くても使える」端末を選ぶ努力をしてみてはいかがでしょうか。


スマホの調子が悪いので新しいものを物色

私の現状での格安SIMの契約数は普通の人から比べるとかなり多いのですが、その分ハードが増えてしまって困ることもあります。一応、メインに使っているのはauのLTEを使っているmineoのSIMを入れたauのスマホ・シャープのSHL23をずっと使っていました。購入当初はレスポンスも電池の持ちも良く、ワンセグ・フルセグ・おサイフケータイ・防水と日本のスマホの一通りの機能も付いているためメイン機として他のスマホは使うことはなかったのですが、最近ガラケーについて色々調べていたのでへそを曲げたのではないでしょうが、スイッチや液晶画面のレスポンスが悪くなり、利用することに支障が出る場合も出てきました。

特にこの機種の場合、ボリュームスイッチが物理スイッチでなく画面の端をそのままタッチするという特殊なもので、タッチパネルの反応が悪くなるに従って音量も安定しないような事になってしまっていました。ちなみに、SHL23はAndroid4.2なのでポケモンGOもプレーできず、現在はポケモンGOのためだけにNexus5を併用している有様です。

こうなると、ガラケーの契約をどうするかというより先に、スマホの方をどうにかしなければという状況になってしまいました。ちなみにSHL23は新品同様の白ロムをまだauのMVNOが出たということを多くの人が知らなかった時に買ったので(^^;)、かなり当時としては高性能のスマホでも2万弱というスマホとしてはスタンダードクラスのものが買えるくらいの価格でした。

新しいスマホを購入するとなると、どちらにしても今の主流はnanoSIMということなので、SIMの交換費用を払うよりも、今契約しているmineoを一旦解約した方が様々な可能性を持つことができます。ドコモ・auの白ロムを安く買うのか、SIMフリーの新品スマホを安く売っているショップを探すか、MVNOの端末とのセット販売のキャンペーンをうまく使うかなど、かなりの選択肢があります。

どちらにしても、ガラケーとスマホの2台持ちは続けるつもりなので、今のSHL23で利用できている機能は押さえたいところですが、テレビについてはこのブログでも紹介したように将来的にスマホにワンセグが付いているだけでNHKの受信料を請求されるようなら付いていないSIMフリーのものでもいいですが、おサイフケータイはよく行くお店のポイントカード代わりに使っていたり、近くのガソリンスタンドでnanacoのポイントが付いたりするので、やはり欲しいところです。

そうなると、実は一気に選択肢は狭まってしまいます。ドコモかauの白ロムの中から選ぶか、SIMフリーでもおサイフケータイが使える国産のSIMフリースマホを買うしかないという事になってきたのですが、国産のSIMフリーということになると富士通かシャープの機種になるわけですが、たまたま今の時期に格安SIMの楽天モバイルがキャンペーンをやっているのが目に止まりました。

現行の最新モデルは富士通がarrows M03、シャープがSH-M03になるわけですが、それら最新機種はさすがに格安で購入できるスマホの中には入っていませんでした。しかし、旧機種のarrows M02とSH-M02(今回購入したのは楽天モバイル専売モデルのSH-RM02です)が2万円以下で売られていました。ただし同時にSIMカードの契約が必要です。

カメラのレンズが2つある現在注目のHUAWEI P2なども魅力的でしたが、残念ながら通話SIMとの同時契約が必要なのと、人気のためか品切中になっていたということもあり、arrows RM02とSH-RM02のどちらかを選ぶことにしました。

arrows M02はドコモだけでなくauのLTEも利用可能なので、MVNOの選択肢も広がりますが、ネットの口コミでは液晶が割れやすいという話があり、これから使っていく事について不安要素もあります。さらに、特殊な方法を使わないとnanacoアプリがインストール出来ないので使えないという私にとっては致命的な要素もあります。

SH-RM02はドコモのSIMしか使えないSIMフリーですが、nanacoも普通に使えるようですし、楽天のモデルのみROMが32GBあるので(arrows RM02は16GB)安心してアプリやデータを入れられるという事もあります。さらに、SMSオプションを付けなくても電池持ちに影響はないというネットの口コミもあったので、次の端末はSH-RM02に決め、データプランは一番安いベーシックプラン(525円/月)を付けて申し込んでしまいました。

楽天モバイルのキャンペーンでデータSIMと一緒に端末を購入した場合、すぐに解約してしまってもペナルティはありませんが、私の場合は今使っているmineoのデータSIMに千円弱支払っているので、このまましばらく楽天モバイルの低速無制限のベーシックプランを使ってみて、その様子を見て続けるか止めるかを判断したいと思っています。

楽天モバイルはたびたび同じようなキャンペーンを行なっていて、時期によって微妙に端末の価格が違ったりしますので興味のある方は定期的にキャンペーンサイトをチェックしておき、私のように使っているスマホの調子が悪くなってから探すのではなく(^^;)、底値になったのを見計らって購入する方がいいと思います。




災害用途でのポケットベルの復活を願う

先日高速道路のサービスエリアで昼食をいただきました。連休中に外に出ての食事というのはどこも混んでいて難儀するのですが、そういう時には一般道から利用が可能な高速道路のサービスエリアやパーキングエリアの中にある食事処を利用する事があります。サービスエリアは長居をするお客さんも少なく、注文してもそれほど待たずに食べることができるので有難く使わせていただいています。

現代のポケベル

食堂側がさらに多くのお客さんを効率良くさばくために、最近写真のような機械を受け付け時に渡し、料理が出きたら音と振動で知らせてくれます。この機械は何か、わかる人はわかるでしょうが、使ったことがない人はまるでわからないのではないでしょうか。
この機械は携帯電話普及の前に流行ったポケットベル(ポケットベルは確かNTTdocomoの登録商標だったはずですが、ここではあえてこの名前で統一して説明させていただきます)といい、現在はほぼ一般向けの提供を終了しています。それこそ、大型ショッピングモールやサービスエリア内のフードコートや病院などで料理ができたり自分の順番が来た時に呼び出してくれる用途で利用されているのが目立つくらいです。

たまたまといいますか、私の住んでいる地域一帯に前日の夕方「避難準備情報」が緊急メールという形で配信されてきました。これはこれでスマホやガラケーを持つ人全てに案内が入り便利ではあるのですが、来たメールは避難準備情報が発表された事を伝えるばかりで、その後の展開をどうするのか、さらに台風の進路はどうなっているのかということまでは緊急メールでは教えてくれません。

普通の人はガラケーやスマホを操作して目的の情報にたどり着くことはできるでしょうし、今のテレビはデータ放送の中で災害に関する情報や台風の進路についても24時間見られるようになっています。しかし、そうした事が一切できない人というのも多く存在することは事実です。

すでに全国の市町村では緊急の避難情報や緊急地震速報が出た際に教えてくれる災害用の専用ラジオを販売していますが、必要な情報を常に自分が持っていて、過去の情報にも簡単にアクセスできるものとして、災害用のポケットベルを希望する人に貸与して欲しいと正直思います。月額の利用料を払えば日常のニュースから災害時の緊急速報だけでなく避難所の情報や交通情報まで次々に配信される情報を見ることができたり、子供さんや親戚などが送った電子メールを受信できる機能が付けば、いざという時はポケベルに出た画面を誰かに見せて、連絡を取ってもらうことも可能でしょう。

日々持ち歩くものとして考えた場合、時計がわりにしたり毎日のニュースや天気予報が見られることはもちろんですが、歩数計を付ければそちらの機能のために毎日持ち出す理由ができるので、いざという時にも役に立つでしょう。さらに、電源については一般的な単四電池を利用できるようにしていただければ、100円ショップで予備の電池も買えますし、もちろんエネループのような充電池も使えるため急に使えなくなってもすぐに使えるようになる分、災害には強いと言えるでしょう。

これまでの日本ではポケベルや見えるラジオなど、自分から操作しなくても自動的に情報を送ってくれるようなサービスはことごとく廃止されてきましたが、高齢者やお子さんなど、ちょっとの端末操作も難しい人にとってそうしたサービスがあるとないとでは、下手をしたら命にも関わる所も出てくるのではないでしょうか。

最後に、誤解していただきたくはないのですが、このエントリーはポケベルを昔通りに復活させろという趣旨のものでは決してありません。あくまで情報弱者がいざという時の情報を入手しやすくするため、地方が音頭を取って、ポケットベルという前時代的なハードを使って情報を多くの人が共有できるような手段が構築できるのではないかと思っているのです。

ポケットベルの弱点として、携帯電話のように自分から電波を発しないので、基地局からのエリア判定ができず、全国を飛び回りながら常に安定して情報を受け取るためにはポケットベルの設定を変更して基地局のエリアを変えて使わなければならなかったのですが、災害用のポケットベルなら自分の住んでいる近所か隣接するエリアで受信できれば問題ないので、そうした心配も不要です。徘徊をする高齢者対策としても、見付からないと思ったら取りあえずポケットベルを呼び出せば音と振動で近くにいればいる場所の見当が付きますし、遠くにいても回りの人に異常を知らせることができるようになるでしょう。

費用の問題等あるとは思いますが、常にネットを見ながら対応策を取れない人のために、ポケットベルの復活を真剣に考えていただけると嬉しいですね。